OSクリーンインストールとは
初期不良を除くソフトウェアの問題を殆ど解決してくれるスグレモノ。
最も簡易的な方法はWindowsの回復設定から「初期状態に戻す」を実行することです。厳密にはクリーンインストールではありませんが、経験上クリーンインストール同様に多くの問題が解決されました。
デメリットはWindows.oldやCドライブ直下のフォルダが残るので容量の削減力としては完全なクリーンインストールに劣ってしまいます。
一方、一般的なクリーンインストールはMicrosoft公式から出てるインストールUSB作成ツールを用いてするものです。手順はここでは省略しますが、ブートセクターに関わる問題まで根本的に解決できる強力な手段です。
ここでは備忘録も兼ねてOSクリーンインストールが必要だった状況をまとめていきます。
注意
当記事では、「頑張ればクリーンインストールしなくても解決するのでは?」といった現象もクリーンインストールをオススメする立場を取っていますのでご了承ください。
1.CPU、マザーボードを変更した時
最も定番のシチュだと思います。
マザーボードに紐づくライセンスに関しては、最近では移行が容易になったのであまり重要ではありません。
それよりもWindowsはBIOSやチップセット、CPUの種類に合わせてセットアップされるので様々な弊害が起こりうると考えられてきました。
しなかった場合に起こりうること
- 原因不明の数秒フリーズ
- エクスプローラーが異常に重い
- ベンチマークスコアの低下
はるか昔、GTS450を使っていた時代に、マザーボードを変更後GPUベンチマークスコアが2割ぐらい低下したことがあったので見えない部分まで影響は考える必要がありそうです。
2.グラボを換装した時
こちら、人によってはDDU(グラボドライバ削除ソフト)を使えば大丈夫といった意見もありますが、自分の経験上は断然クリーンインストールがオススメです。
しなかった場合に起こりうること
- ベンチマークスコアの低下
- ビデオメモリ関連のエラー
私が中2の頃のお話ですが、GTX960(2GB)からGTX1050ti(4GB)に換装してOSをそのままで使っていると、Windows側はビデオメモリを2GBのままだと認識しており、「ゲームプレイ時にアドレス指定がオーバーフローして落ちる」といった現象に見舞われました。もちろん当時はDDUを使用&ゲームを再インストール&仮想GPUメモリの確認をしておりますので、厄介事を避けるためにもやはり再インストールが有効だと考えます。
3.何度もコンセントを抜いてしまった時
当たり前ですが、電源供給を断つ形でのシャットダウンはコンピュータにとって有害です。見かけ上は影響が無い場合でも、レジストリやキャッシュに小さな被害の爪痕は必ず残ります。
一度や二度なら使用には影響が少ないかもしれませんが、幾度となく繰り返してしまった場合はクリーンインストールの必要があると言えるでしょう。
4.ブートローダーに問題が起こった時
普通に使っていてブート領域が破損することはまず無いですが、デュアルブートの構築やブート設定に失敗してブートローダー関連に問題が生じてしまうことはあります。
また、ブートローダーがCドライブのあるディスク以外に設置されてしまっている(やらかしがち)せいでブートローダーがうまく動作しない場合もあります。
このような場合はdiskpartでの修復が一般的ですが、不手際で壊してしまったブート領域はネットに転がってる程度のdiskpartコマンドで治らない場合が多いので、これもクリーンインストールで直しちゃうのが良さそうです。
5.時間の経過
やはりどれだけファイルシステムに気を配りながら使っていても、数年経てば必ず最初よりはレスポンスが低速になります。WindowsUpdateを積み重ねたりアプリのキャッシュが断片化したりと様々な原因が考えられますが、やはり今後しばらくは「数年に一度はクリーンインストール」の時代は続きそうです。