筆者について
name → Koki Teramoto
age → 19
language → ja_JP, en_US
本編
実は訳あって中国国内からアクセスするサーバーを作らないといけなくなったので、Alibaba Cloud の深圳リージョンで作ってみました。
前提条件
まずそもそも、中国国内のリージョンを利用する場合は本人認証が必要となります。パスポートがあれば簡単に可能です。確認は以下の URL より。
それが終わり次第、中国国内のリージョンで利用するサーバーを作ってください。ちなみに、僕は Ubuntu にしています。(あ、もちろんポート解放はいるよ)
Samba のインストール
やることは通常の Samba のインストールと同等です。
# お決まりの
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
sudo apt install samba -y
# Sambaインストール&設定
cd /etc/samba/
sudo cp -a smb.conf smb.conf.default
sudo vim smb.conf #それぞれ好みの設定
Tailscale のインストール
curl -fsSL https://tailscale.com/install.sh | sh
sudo tailscale login
sudo tailscale up
echo 'net.ipv4.ip_forward = 1' | sudo tee -a /etc/sysctl.d/99-tailscale.conf
echo 'net.ipv6.conf.all.forwarding = 1' | sudo tee -a /etc/sysctl.d/99-tailscale.conf
sudo sysctl -p /etc/sysctl.d/99-tailscale.conf
sudo tailscale up --advertise-exit-node
これで、Exit Node での作成が完了です。
が、しかし!!!
はい、これだけで終わってたらどんだけ楽だったことか…。実際は数多くの問題がありました。
トラブル1:DNS がうまいこと機能しない
Exit Node に設定して接続しても、DNS がうまいこと機能せず接続できませんでした。おそらくですが、これは DNS のリゾルバーの設定ミスかと思います。ということで、DNS を中国国内のものに変更しましょう。以下のページに中国国内の DNS サーバーが記載されています。
僕の場合は百度のパブリック DNS(114.114.114.114
)にしました。
トラブル2:リポジトリが機能しない
DNS 変更後は、次に Tailscale 以外のリポジトリに apt が機能しなくなります。ということで次はこれを変更しましょう。リポジトリは以下の URL に載ってますので、この中から中国にあるリポジトリサーバーを選びましょう。
僕の場合は重慶大学のサーバーを選んでます。ちなみに URL はhttp://mirrors.cqu.edu.cn/ubuntu/
です。一括変更は以下の URL 参考です。
:%s;http://mirrors.cloud.aliyuncs.com/ubuntu/;http://mirrors.cqu.edu.cn/ubuntu/;
(個人的な考察)
おそらくですが、Alibaba Cloud の ECS からアウトバウンドの通信を想定していないというのが一つあるでしょう。そしてそうなると、VPC 内の DNS リゾルバーで VPC 内のリポジトリを参照した方が早いため、おそらく CDN 内のみでアクセスできるドメイン名を許可しているのでしょう。ので、DNS を変更するとapt
も一切使えなくなるのでしょう。
最後に
今のところおそらくこのサーバーは使えますが、何しろ現地に行かないとわかりません。ということで、、、?ちなみに、次は Alibaba Cloud OS も試してみたいと思います。