9
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

耐量子計算機暗号ってどの方式が人気なの?符号ベース暗号は?調べてみました!

Last updated at Posted at 2021-12-26

この記事はEAGLYS Advent Calendar 2021の4日目の記事です.

*12/4に投稿したとは言ってない(ヒント:12/25に書き始めました)

耐量子計算機暗号の全般の流れを主要な学会の発表件数を元にざっくりと解説します.

ちなみにタイトルの質問に答えると,「人気」を「国外・国内の主要な暗号関係の学会での発表件数が多い」と定義していて,
格子暗号がずっと人気で,日本では多変数多項式暗号も人気だと言えます.今後は同種写像暗号も人気になってくると思います.

本記事の翌年版:耐量子計算機暗号の流行整理(2022年版)

自己紹介

耐量子計算機暗号(特に符号ベース暗号)を研究している修士1年です.

普段Qiitaでは量子関連(まだ量子アルゴリズムのスクラッチ実装と量子ブロックチェーンの勉強したての記事のみですが・・・)を扱い,

量子アルゴリズム① Shorの素因数分解アルゴリズム

Qunatum-secured blockchain ①

Zennでは,古典関連(耐量子暗号やプログラマブルブートストラップの解説記事)を扱っています(唐突な宣伝).

McEliece暗号

プログラマブルブートストラップの原著論文を理解する回 1/4

また,現在Qiitaの方で,上記のZennの連載記事「プログラマブルブートストラップの原著論文を理解する回」のリメイク版も載せています.

「プログラマブルブートストラップの原著論文を理解する回」を理解する回 1/4

何をするのか

秘密計算の会社の記事,ということで,Qiitaですが古典の内容を投稿します.

所属組織からもお分かりのとおりで,格子暗号ベースの準同型暗号の秘密計算のサービスを提供している会社のインターンをしています.
なぜ格子暗号をやろうと思ったかというと,半年前に

みんな格子暗号をやっている.やっていないのは僕だけ.

という感情になったからです.
いや案外誇張でもなく,耐量子計算機暗号をやっている人の9割は格子暗号をやっていると思っていました.
まあ実際は9割もいないし,結局僕もその9割に入ってしまったのですが

けど,実際のところ,格子暗号ってどのくらい人気なのか,また,最近「アツい」方式はなんなのかを真面目に調べてみようと思いました.

*どの研究者・どこの研究室が強いのか,までは踏み込みません悪しからず

この記事を通して,1人でも耐量子計算機暗号に興味を持ってくだされば幸いです.
願わくば符号ベース暗号をやりましょう!!!マジで人いないんで!!!

そもそも耐量子計算機暗号って?

1994年に Shor という方が量子計算機を使うと,素因数分解や離散対数問題を多項式時間で計算できるアルゴリズムを提案しました.

P. W. Shor,
Algorithms for quantum computation: discrete logarithms and
factoring,
Proceedings, 35th Annual Symposium on Fundamentals of Comp.
Science (FOCS),1994, pp. 124-134.

すると,量子計算機でも多項式時間で計算できないような新たな暗号方式が必要となってきます.
そこで,アメリカの偉い研究所であるNIST(日本でいうNICTとか)が耐量子計算機暗号の標準化プロジェクトを2016年から始めています.AESのときと同じ感じですね.

NIST PQC標準化プロジェクトのHP

*ちなみに現在は第3Roundまで進んでいます(署名方式は2022年に再公募するらしいですが)

そのプロジェクトにおける大雑把な内訳としては,

  • 格子暗号
  • 符号ベース暗号
  • 多変数多項式暗号
  • 同種写像暗号
  • その他(ハッシュ関数ベースなど)

となります.

また,上記とは別に最近「量子計算機による既存の共通鍵暗号への影響」というのも見られます.広い意味での耐量子計算機暗号として,こちらもカウントします.

*こちらは最後に補足します

各方式の参考文献としては,次の書籍が挙げられます.

縫田 光司,『耐量子計算機暗号』,森北出版,2020

Daniel J. Bernstein,Johannes Buchmann,Erik Dahmen,『Post-Quantum Cryptography』,Springer,2009

*縫田先生の書籍に関しては,下記の記事で書評をしていますので,ぜひそちらも(隙あらば宣伝)

書籍『耐量子計算機暗号』の紹介

調査方法

国内や国外の各学会の過去5年間における上記方式の発表件数をカウントします.ただし条件として

  • 中身は確認せずにタイトルから方式を判断する(30秒以内に判断できない場合は「不明」とする)
  • 対象とする学会は,国内が「SCIS」・「CSS」で,国外が「PQCrypto」・「Eurocrypt」・「Crypto」・「Asiacrypt」とする
  • 上記の各学会の2017年〜2021年における発表件数をカウントする

を設けます.こうしないとさすがに大変すぎるので・・・.

*「秘密計算」セッションでの格子暗号の発表だったり,「楕円曲線」とか「数論」セッションでの同種写像暗号の発表などもなるべく拾うようにしますが,正確な件数を知りたいわけではないので,漏れがあっても勘弁を・・・

*なぜ過去5年を調査するのかというと,先ほどのNIST PQC標準化プロジェクトが2016年から始まったため,そこからどのように進展したのかに興味があるためです

ちなみに符号ベース暗号は「CBCrypto」という専門の学会があります(が,これをカウントすると趣旨がブレるのでやりません)

CBCrypto 2021

*CBCryptoは今年にオンラインで聴講しましたが,パッと見たとき日本人が僕しかいなかった印象が()

初手謝罪

次の項目から,各学会の発表件数をまとめています.ただまとめるだけでなく,どの発表がどの方式での発表なのかをまとめた表も載せています.

とすると,例えば,

  • こいつはこの発表を格子にカウントしているけど,格子の話ほとんどなかったぞ・・・?
  • ここには載っていない発表のカウント漏れしていないか・・・?
  • タイトルには含まれていなかったけど,この発表は格子メインだったぞ・・・?

などの懸念があります.その場合はすみません(土下寝).

特に最後につきましては,割と緩いカウントだなって僕自身も思っていますが,内容まで加味しようとすると,マジで5年かかります.5年かかったらまた5年分の発表を見ないといけなくなり・・・(以下略).

SCIS

国内で有名な暗号理論関係の学会です.毎年1月ぐらいにやっています.

後の「CSS」と比べると,耐量子計算機暗号の発表がかなり多いことがわかります.

SCISは大好きなので2022年もカウントします(突然のごますり).

方式 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
格子 11 10 6 7 22 14
符号 1 1 1 3 1 2
多変数 5 5 5 6 3 5
同種 9 2 6 7 4 4
共通鍵 3 2 1 2 3 1
その他 0 0 0 2 2 0
不明 6 3 2 4 2 1
2022年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
1A1-1 数体篩法実装は双子smooth素数の探索に役立つか? 不明
1A1-2 Quantum Resistance on Modes of Operation in Block Ciphers 共通鍵
1A1-3 Practical Lattice-based Threshold Signature 格子
1A1-4 SABERにおける数論変換のC言語実装 格子
1A1-5 A study of the Kipnis-Shamir approach against the Rainbow signature scheme 多変数
1A1-6 多変数多項式署名Rainbowに対する新たな乱数固定のフォルト攻撃 多変数
1A2-1 NIST PQC Round3候補の鍵カプセル化方式の匿名性 不明
1A2-2 同種写像暗号B-SIDHの実験による計算量評価と効率的な素数pの条件 同種
1A2-3 耐量子計算機暗号署名Mod FalconのToom-Cook法及びRadix4 FFTによる高速化 格子
1A2-4 近似イデアルGCD問題に基づく不定方程式暗号のバリエーションについて 多変数
1A2-5 A new efficient variant of the XL algorithm using the arithmetic over polynomial matrices 多変数
1A2-6 MQ問題の解決のためのHybrid approachの改良の検討 多変数
1A3-2 被覆攻撃の対象となる偶標数有限体上の楕円・超楕円曲線に対する同種条件下の完全分類 同種
1A3-3 メッセージ長を拡張する耐量子コミットメント方式 格子
1C1-1 耐量子鍵カプセル化メカニズムに対する一般化サイドチャネル攻撃 不明
1C4-4 ECDSAハードウェア実装におけるテンプレート攻撃と格子攻撃による秘密鍵復元の検討 格子
1F1-2 倍ブロック長圧縮関数の量子衝突計算困難性について 共通鍵
1F2-3 Bernstein-Vazirani量子アルゴリズムに基づくランダムブール関数の隠れシフト問題の求解について 共通鍵
2A1-1 格子暗号におけるノイズの数論変換の実装について 格子
2A1-2 SQISignの公開鍵の安全性 同種
2A1-3 SIKEに対するvOW法の内部関数の新計算手法 同種
2A1-4 Implementations on identity-based signature schemes based on variants of CSIDH 同種
2A2-1 NIST PQC Round3候補の鍵カプセル化方式への故障注入攻撃 不明
2A2-2 Web PKI 業界が耐量子計算機暗号への移行を急がなくて良い 3 つの理由 不明
2A2-3 NTRU格子の拡張と格子攻撃 格子
2A2-4 トレース写像を用いたRing-LWE問題に対する格子攻撃の再考 格子
2A5-1 New Post-Quantum Digital Signature Scheme based on MinRank Problem 不明
2A5-2 適切な素数選択によるKLPTアルゴリズムを利用した同種写像構成計算 同種
2A5-3 Montgomery曲線のx座標を用いた3-同種計算の最小演算コスト 同種
2A5-4 超特別アーベル多様体によるエクスパンダー族の構成とその暗号応用に向けて 同種
3A2-1 低リソースデバイス制御のための匿名放送型認証技術の提案 格子
4A1-1 Optimal Lattice Trapdoor for the Klein-GPV and Peikert Sampler 格子
4A2-1 Multi-Parallel MMTアルゴリズムによる高次元SDPの解読 符号
4A2-2 Tuple Sieve Algorithmの並列化の提案 格子
4A2-3 Cryptographic application based on ordinary isogeny graphs 同種
2021年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
2A2-3 Revisiting an improvement to the quaternion analogue of the l-isogeny path problems 同種
2A2-4 Towards Improving Lattice Attacks on (EC)DSA 格子
2B3-4 3ラウンドFeistel-KF構造に対する量子鍵回復攻撃 共通鍵
2B3-5 Bernstein-Vazirani量子アルゴリズムに基づく周期発見を用いた3ラウンドFeistel暗号に対する量子識別攻撃とその検証 共通鍵
2A3-1 格子基底の順序変更によるENUMの計算量削減の考察 格子
2A3-2 LWE問題に対するBKZアルゴリズムのブロックサイズに関する考察 格子
2A3-3 LWR問題に対するBai-Galbraith埋込法の格子に現れる最短ベクトル 格子
2A3-4 Optimal DeepLLL系基底簡約の停止性の証明と計算量評価 格子
2A3-5 代数構造を持つ格子上の最短ベクトル探索アルゴリズムの開発 格子
2E3-1 暗号仮想通貨の長期利用可能性:ブロックチェーンと分散台帳との耐量子版 不明
2E3-2 量子計算機がブロックチェーンの安全性へ及ぼす影響とその対策 不明
3B1-4 Signalに適用可能な耐量子認証鍵交換プロトコルの設計と実装 不明
3D1-2 楕円曲線DSAに対する格子簡約攻撃に必要なナンス漏洩ビット数について 格子
3A3-1 格子暗号CRYSTALS-KYBERとSABERに対する鍵再利用攻撃の提案 格子
3A3-2 格子暗号SABERに対する鍵不一致攻撃 格子
3A3-3 Public Key Cryptosystems Combining Lattice and Multivariate Polynomial 格子・多変数
3A3-4 Security analysis on an El-Gamal-like multivariate encryption scheme based on a generalization of IP2S problem 多変数
3A3-5 多変数公開鍵暗号の安全性評価におけるグレブナ基底計算での多項式選択 多変数
3A4-1 近似イデアルGCD問題に基づく不定方程式暗号 多変数
3A4-2 近似イデアルGCD問題に基づく不定方程式暗号に対するイデアル分解攻撃の考察 多変数
3A4-3 Edwards曲線における高速な高次の同種写像計算方式 同種
3A4-4 Dumerのアルゴリズムのマルチスレッド化による高次元SDPの求解 符号
2020年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
1A1-5 Montgomery曲線における同種写像計算の高速化について 同種
2A1-1 効率的なタグ生成を用いた署名サイズの小さい格子ベース署名方式 格子
2A1-3 量子ランダムオラクルモデルで安全性証明可能な格子ベースのマルチ署名方式の実現に向けて 格子
2A1-5 符号ベース公開鍵暗号HQCにおける復号誤り確率の理論的解析 符号
3A1-1 一方向性を仮定した不定方程式暗号のバリエーションに関する考察 多変数
3A1-2 ノイズを利用した多変数公開鍵暗号 多変数
3A1-3 A Structural Attack on Block-Anti-Circulant UOV at SAC 2019 多変数
3A1-4 グレブナ基底を用いたMQ問題の求解 多変数
3A1-5 Implementation of Tree-based Dynamic Group Key Exchange with NewHope 格子
3A2-1 On the First Fall Degrees of Small Field Type MPKCs 多変数
3A2-2 Cryptanalysis of Giophantus(TM) Schemes against Hybrid Attack 格子
3A2-3 格子暗号NewHopeに対する鍵不一致攻撃の改良 格子
3A2-4 UV3000とGeneral Sieve Kernel を用いたIdeal Lattice Challenge と SVP Challenge の解読結果 格子
4A2-1 次数固定同種写像問題と関連した問題群の計算帰着について 同種
4A2-2 同種写像パス探索問題に対する中間一致攻撃のハイブリッド手法 同種
4A2-3 同種写像暗号CSIDHのEdwards曲線のw座標による構成について 同種
4A2-4 同種写像暗号CSIDHにおける最適な秘密鍵空間の考察 同種
4A2-5 Isogeny-Based Authenticated Key Exchange Protocol from CSIDH with Tight Security Proof 同種
2B2-4 White-Box Symmetric Cipher Using Quantum Memory 共通鍵
2B3-3 HSM上での耐量子暗号の実装と評価 不明
1D1-5 Post-quantum zk-SNARKs for Arithmetic Circuit 不明
2019年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
1D1-5 ハードウェアセキュリティモジュールへの耐量子計算機暗号の実装と評価 不明
1A2-1 Middle-Product LWE に基づく格子ベース署名 格子
1A2-2 任意の環におけるイデアル格子問題に基づいた本人確認方式 格子
1A2-3 標準モデルにおけるRLWEに基づく鍵カプセル化メカニズム 格子
1A2-4 Tightな安全性を持つ格子ベースマルチ署名 格子
2B1-4 Davies-Meyer圧縮関数の原像計算に対する量子クエリ計算量下界の改善 共通鍵
2D1-5 Implementing Post-Quantum Key Exchange Protocols on a Smartwatch using Multithreading Approach in JavaScript 不明
2B2-5 改良されたType-1一般化Feistel暗号に対する量子識別攻撃 共通鍵
2B4-4 アニーリングを用いた格子問題の求解 格子
2B4-5 アニーリングを用いた多変数多項式暗号解析 多変数
3A1-1 DHL: Dynamic Key Exchange from Homomorphic Encryption based on Lattice 格子
3B1-1 On the security of Cayley hash functions based on LPS-type Ramanujan graphs その他
3B1-2 Proposals of Message-Dependent Transformation and Its Application For Augmenting MVPKC and CBPKC 多変数
3B1-3 Experimental Analysis for Linear Algebraic Attack on a Variant of Indeterminate Equation Public-Key Cryptosystems 多変数
3B1-4 不定方程式暗号のバリエーションに対する鍵復元攻撃に関する考察 多変数
3B1-5 量子安全な順序付きアグリゲートメッセージ認証コードについて 不明
3B2-1 制約付きMP問題に基づいた多変数公開鍵暗号方式 多変数
3B2-2 A New Family of Isomorphism of Polynomials and Its Applications to Public Key Encryption Scheme その他
3B2-3 符号ベース暗号方式と多変数多項式ベース暗号方式を組み合わせた暗号方式の構築法 符号・多変数
3B2-4 Parallel Implementation and Comparison of Lattice-based Digital Signature Schemes using JavaScript 格子
3B2-5 Practical Attack on RaCoSS-R 符号
3B2-6 高密度パリティ検査行列を用いた2元シンドローム復号問題に基づく認証方式について(II) 符号
3A3-5 量子の国のブラックボクス帰着不可能性 不明
3B3-1 ツイストを利用したSIDH 同種
3B3-2 同種写像暗号CSIDHの計算量評価と高速化パラメータ 同種
3B3-3 同種写像暗号のCSIDHを用いたグループ鍵共有方式とその応用 同種
3B3-4 同種写像を用いた1ラウンド認証グループ鍵共有 同種
3B3-5 CSIDHに基づくパスワードベース認証鍵交換 同種
3B4-2 任意の奇数次同種写像を用いた暗号方式の計算量考察 同種
4B2-3 Veluの公式による同種写像問題の連立代数方程式への帰着と求解 同種
2018年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
1A2-3 格子問題の困難性に基づく多重暗号の構成 格子
1B2-1 UOVのOnline/Offline化の研究 多変数
1B2-2 ナップザック暗号M16重み制限方式の安全性検証実験 その他
1B2-3 「非線型不定方程式に基づく公開鍵暗号」への実時間攻撃 不明
1B2-4 不定方程式暗号における鍵復元攻撃の改良及びパラメータの考察 格子
1B2-5 An Improvement on the Linear Algebraic Attack for the Indeterminate Equation Encryption Scheme その他
1B2-6 A Variant of Quantum Information Set Decoding Algorithms 符号
2B1-1 Ding Key Exchange -- A Proposal to NIST PQC Competition 格子
2B1-2 Security Evaluation for Ding Key Exchange 格子
2B1-3 AtLast: Another Three-party Lattice-based PAKE Scheme 格子
2B1-4 Revisiting CK17 Linearly Homomorphic Ring Signature based on Ring-LWE 格子
2B1-5 LWE問題に基づく時限機能付き階層型ID ベース完全準同型暗号の構成 格子
2B2-4 準同型暗号に用いるRing-LWEの安全性について 格子
2B2-5 DeepLLL簡約基底の解析とDeepBKZの高速計算法の提案 格子
2B2-6 双対版DeepBKZ基底簡約の開発とLWEチャレンジ解読への適用 格子
2C2-3 4ラウンドFeistel暗号に対する量子選択暗号文攻撃 共通鍵
2C2-4 量子中間一致攻撃と一般Feistel構造への応用 共通鍵
2C2-5 Validating IGE Mode of Block Cipher from Quantum Adversaries 共通鍵
2B4-1 同種写像部分木計算とその暗号方式への応用 同種
2B4-2 SIDH 認証鍵共有 同種
2B4-3 超特異性判定アルゴリズムの効率化とその暗号応用 同種
2B4-4 同種写像に基づくUnified Model認証鍵交換プロトコル 同種
3C1-1 Ring-LWEを用いたセキュアな行列乗算のためのパッキング方法 格子
3C1-2 Inproved Decoding Algorithm for Lattice Trapdoor Function 格子
3C1-3 幾何学的方法による高効率な格子逆像サンプリング法 格子
3C1-4 モンゴメリリダクションの改良によるNTTの高速化 格子
3C1-5 QChain: Quantum-resistant and Decentralized PKI using Blockchain 格子
3B2-1 BLISS格子ベース署名に対しるサイドチャネル攻撃および整数上LWE問題について 格子
3A3-6 量子コンピュータの公開鍵基盤に与える影響と対策 不明
3A4-1 Performance Evaluation of liboqs in Open Quantum Safe Project (Part I) 格子
3A4-2 Prey on Lizard : Mining Secret Key on Lattice-based Cryptosystem 格子
3A4-3 角度に基づく格子基底の判定条件:α-reduced 格子
3A4-4 Portable implementation of post-quantum encryption schemes and key exchange protocols on JavaScript-enabled platforms 格子
4A1-1 An Efficient Decryption Algorithm for Extension Field Cancellation 多変数
4A1-2 整数計画法を用いた平文回復攻撃による二値行列LWE暗号の安全性評価 格子
4A1-3 多変数多項式暗号の暗号化の効率化 多変数
4B1-3 Almost Fully Secured Fully Dynamic Lattice-based Group Signatures with Verifier-local Revocation 格子
2017年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
2B2-5 繰返しEven-Mansour暗号に対する量子関連鍵攻撃について 共通鍵
2B3-1 A Classification of Lattice-based Trapdoor Functions 格子
2B3-2 格子に基づく非ゼロ内積暗号 格子
2B3-3 Design of New Linearly Homomorphic Signatures on Lattice 格子
2B3-4 計算効率の良い落とし戸付一方向関数の逆像計算処理 格子
2B3-5 認証鍵交換方式 FSXY の格子ベース実装と評価 格子
2B3-6 Timing and Fault Attacks on Lattice-based Cryptographic Libraries 格子
2B4-1 Experimental Analysis of LWE Problem 格子
2B4-2 DeepLLLにおけるグラムシュミットベクトル更新の高速化 格子
2B4-3 New variants of DeepLLL for decreasing squared-sum of Gram-Schmidt lengths 格子
2B4-4 Slide簡約基底に対する最短ベクトル探索の最悪時計算量評価 格子
2B4-5 Attacks against search Poly-LWE 格子
2B4-6 SIS問題の計算量評価 格子
2F4-2 量子ランダムオラクルモデルにおけるSigncryptionの構成法 不明
2F4-4 CCA2 Key-Privacy for Code-Based Encryption in the Standard Model 符号
2F4-5 Perfectly Binding Code-Based Commitment Schemes 符号
3F1-6 Fully Secure Lattice-based Group Signatures with Verifier-local Revocation 格子
3B2-1 楕円曲線同種写像のペアリング暗号への新しい応用 同種
3B2-2 超特異楕円曲線の同種写像を用いた擬似ランダム関数の構成 同種
3B2-3 同種写像を用いた置換有理関数の生成手法 同種
3B2-4 SIDH鍵共有法における効率的な計算法 同種
3F2-2 Efficient packing method for secure matrix multiplication over Ring-LWE somewhat homomorphic encryption 格子
3A3-1 多項式写像を用いた鍵共有方式 多変数
3A3-2 Revisiting the Efficient Key Generation of ZHFE 多変数
3A3-3 多変数多項式暗号の暗号化速度の改良 多変数
3A3-4 On Gu's Attack Against Simple Matrix Scheme 多変数
3A3-5 SVSv - A New Multivariate Signature Scheme with Vinegar 多変数

CSS

こちらも国内で有名な暗号理論関係の学会です.毎年10月ぐらいにやっています.

方式 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
格子 0 2 0 1 3
符号 0 0 0 0 1
多変数 1 5 0 1 0
同種 0 1 1 0 0
共通鍵 1 0 0 1 0
その他 1 0 0 0 0
不明 1 1 0 0 1
2021年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
3E2-1 3ラウンドFeistel暗号に対するGroverのアルゴリズムを用いた効率的な鍵回復攻撃 共通鍵
3E3-2 A New Fault Attack on UOV Multivariate Signature Scheme 多変数
3E3-3 MinRank Based Three-Pass Identification Scheme with Half Cheating Probability その他
3E3-4 標準モデル安全な耐量子一方向匿名認証鍵交換 不明
2020年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
1D4-3 A Construction of Group Oriented Attribute Based Encryption Scheme from Lattices 格子
1D4-4 効率的な格子問題に基づくSemi-Adaptive安全な内積暗号 格子
1D5-1 A New Trapdoor for Constructing Multivariate Signature Schemes: Simple Matrix Signature Scheme 多変数
1D5-2 A New Variant of Unbalanced Oil and Vinegar Using Quotient Ring: QR-UOV 多変数
1D5-3 A Vulnerability on an Efficient Signature Generation Using Precomputation for UOV 多変数
1D5-4 On the Weil Descent Attack against the Multivariate Quadratic Problem 多変数
3D5-1 SiGamal: A Supersingular Isogeny-Based PKE 同種
3D5-2 New Complexity Estimation on the Rainbow-Band-Separation Attack 多変数
3D5-3 耐量子計算機暗号のHSMへの実装方法とそのCryptographic boundary構成方法についての考察 不明
2019年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
1F3-4 同種写像暗号CSIDHにおける秘密鍵の衝突可能性について 同種
2018年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
2A2-2 Type-1一般化Feistel暗号に対する量子識別攻撃の改良 共通鍵
2A2-4 A Continuous Genetic Algorithm for Optimizing Pruning Function for Lattice Enumeration 格子
2A3-2 Estimating Secure Parameters for the Multivariate Encryption Scheme EFCp 多変数
2017年

プログラム

発表番号 タイトル 分野
1E4-1 Tame Transformation Methodの安全性強化手法に対する安全性再考 不明
1E4-2 LWR問題解読のためのサンプル増幅法を用いたBKWアルゴリズム 格子
1E4-3 LDPC符号を用いたゼロ知識証明型認証方式について(II) 符号
1E4-4 Efficient Implementation of discrete Gaussian sampling for Lattice-based Cryptography using JavaScript 格子
1E4-5 確率的格子点探索の計算量の下界について 格子

PQCrypto

耐量子計算機暗号に絞った国際学会です.どの方式もバランスよく採用されてて良いですね(何が?).

先ほどのNISTのPQC標準化プロジェクトは2016年のこの国際会議で通知されたぐらい有名です.

*僕も今年オンラインで聴講して,確か始めに各方式の採択率を発表していたのですが,忘れてしまいました・・・(おい)

方式 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
格子 8 6 8 4 6
符号 4 3 3 4 6
多変数 3 7 0 4 8
同種 3 4 3 2 2
共通鍵 0 1 0 0 0
その他 1 0 2 4 2
不明 0 0 0 0 0
2021年

プログラム

セッション タイトル 分野
1.1 Code-Based Cryptography Decoding Supercodes of Gabidulin Codes and Applications to Cryptanalysis 符号
1.1 Code-Based Cryptography LESS-FM: Fine-tuning Signatures from the Code Equivalence Problem 符号
1.1 Code-Based Cryptography Classical and Quantum algorithms for generic Syndrome Decoding problems and applications to the Lee metric 符号
1.2 Multivariate Cryptography Improving Thomae-Wolf Algorithm for Solving Underdetermined Multivariate Quadratic Polynomial Problem 多変数
1.2 Multivariate Cryptography New Practical Multivariate Signatures from a Nonlinear Modifier 多変数
1.2 Multivariate Cryptography On the Effect of Projection on Rank Attacks in Multivariate Cryptography 多変数
1.3 Quantum Algorithms Quantum Key Search for Ternary LWE 格子
1.4 Implementation and Side Channel Attack Differential Power Analysis of the Picnic Signature Scheme その他
1.4 Implementation and Side Channel Attack Implementation of Lattice Trapdoors on Modules and Applications 格子
1.4 Implementation and Side Channel Attack Fast NEON-based Multiplication for Lattice-based NIST Post-Quantum Cryptography Finalists 格子
2.1 Isogeny CSI-RAShi: Distributed Key Generation for CSIDH 同種
2.1 Isogeny SimS: a Simplification of SiGamal 同種
2.1 Isogeny Memory Optimization Techniques for Computing Discrete Logarithms in Compressed SIKE 同種
3.2 Lattice Based Cryptography Generating Cryptographically-Strong Random Lattice Bases and Recognizing Rotations of Z^n 格子
3.2 Lattice Based Cryptography Zero-Knowledge Proofs for Committed Symmetric Boolean Functions 格子
3.2 Lattice Based Cryptography Short Identity-Based Signatures with Tight Security from Lattices 格子
3.2 Lattice Based Cryptography On Removing Rejection Conditions in Practical Lattice-Based Signatures 格子
3.2 Lattice Based Cryptography Secure Hybrid Encryption In the Standard Model from Hard Learning Problems 格子
3.3 Cryptanalysis An Algebraic Approach to the Rank Support Learning Problem 符号
2020年

プログラム

セッション タイトル 分野
1.2 - Isogeny-based and Number Theoretic-based Cryptography CSIDH on the surface 同種
1.2 - Isogeny-based and Number Theoretic-based Cryptography Sashimi: Cutting up CSI-FiSh secret keys to produce an actively secure distributed signing protocol 同種
1.2 - Isogeny-based and Number Theoretic-based Cryptography The supersingular isogeny problem in genus 2 and beyond 同種
1.2 - Isogeny-based and Number Theoretic-based Cryptography LegRoast: Efficient post-quantum signatures from the Legendre PRF 同種
1.3 - Multivariate Cryptography Multivariate Encryption Schemes Based on Polynomial Equations over Real Numbers 多変数
1.3 - Multivariate Cryptography A Structural Attack on Block-Anti-Circulant UOV at SAC 2019 多変数
1.3 - Multivariate Cryptography Combinatorial Rank Attacks Against the Rectangular Simple Matrix Encryption Scheme 多変数
1.3 - Multivariate Cryptography Practical Cryptanalysis of k-ary C* 多変数
1.3 - Multivariate Cryptography A Rank Attack Against Extension Field Cancellation 多変数
1.3 - Multivariate Cryptography Generalization of Isomorphism of Polynomials with Two Secrets and Its Application to Public Key Encryption 多変数
2.2 - Quantum Algorithms On quantum distinguishers for Type-3 Generalized Feistel network based on separability 共通鍵
2.3 - Implementation Efficient Key Generation for Rainbow 多変数
3.2 - Lattice-based Cryptography COSAC: COmpact and Scalable Arbitrary-Centered Discrete Gaussian Sampling over Integers 格子
3.2 - Lattice-based Cryptography Short Zero-Knowledge Proof of Knowledge for Lattice-Based Commitment 格子
3.2 - Lattice-based Cryptography Compact Privacy Protocols from Post-Quantum and Timed Classical Assumptions 格子
3.2 - Lattice-based Cryptography Defeating «NewHope» with a Single Trace 格子
3.2 - Lattice-based Cryptography Decryption failure is more likely after success 格子
3.2 - Lattice-based Cryptography Efficient Post-Quantum SNARKs for RSIS and RLWE and their Applications to Privacy 格子
3.3 - Code-based Cryptography QC-MDPC decoders with several shades of gray 符号
3.3 - Code-based Cryptography About Low DFR for QC-MDPC Decoding 符号
3.3 - Code-based Cryptography Randomized Decoding of Gabidulin Codes Beyond the Unique Decoding Radius 符号
2019年

プログラム

セッション タイトル 分野
Lattice-based Cryptography Finding closest lattice vectors using approximate Voronoi cells 格子
Lattice-based Cryptography Evaluating the Potential for Hardware Acceleration of Four NTRU-Based Key Encapsulation Mechanisms Using Software/Hardware Codesign 格子
Lattice-based Cryptography Forward-Secure Group Signatures from Lattices 格子
Lattice-based Cryptography Towards Practical Microcontroller Implementation of the Signature Scheme Falcon 格子
Learning with Errors Round5: A Compact and Fast Post-Quantum Public-Key Cryptosystem 格子
Learning with Errors The impact of error dependencies on Ring/Mod-LWE/LWR based schemes 格子
Learning with Errors Direct CCA2 KEM and Deterministic PKE from Standard LWE 格子
Cryptanalysis Cryptanalysis of an NTRU-based Proxy Encryption Scheme from ASIACCS’15 格子
Isogeny-based Cryptography Faster SeaSign signatures through improved rejection sampling 同種
Isogeny-based Cryptography Genus Two Isogeny Cryptography 同種
Isogeny-based Cryptography On Lions and Elligators: An efficient constant-time implementation of CSIDH 同種
Hash functions Quantum security of hash functions and property-preservation of iterated hashing その他
Hash functions Improved Quantum Multicollision-Finding Algorithm その他
Code-based Cryptography Preventing timing attacks against RQC using constant time decoding of Gabidulin codes 符号
Code-based Cryptography A traceable ring signature scheme based on coding theory 符号
Code-based Cryptography On the Decoding Failure Rate of QC-MDPC Bit-Flipping Decoders 符号
2018年

プログラム

セッション タイトル 分野
Code-based Cryptography LEDAkem: a post-quantum key encapsulation mechanism based on QC-LDPC codes 符号
Code-based Cryptography Decoding Linear Codes with High Error Rate and its Impact for LPN Security 符号
Code-based Cryptography QC-MDPC: A Timing Attack and a CCA2 KEM 符号
Code-based Cryptography FPGA-based Niederreiter Cryptosystem using Binary Goppa Codes 符号
Cryptanalysis Implementing Joux-Vitse’s Crossbred Algorithm for Solving MQ Systems over F_2 on GPUs 多変数
Isogenies in Cryptography Computing Isogenies between Montgomery Curves Using the Action of (0; 0) 同種
Isogenies in Cryptography Faster isogeny-based compressed key agreement 同種
Protocols G-Merkle: A Hash-Based Group Signature Scheme from Standard Assumptions その他
Lattice-based Cryptography Practical Implementation of Ring-SIS/LWE based Signature and IBE 格子
Lattice-based Cryptography Progressive lattice sieving 格子
Lattice-based Cryptography A Nonstandard Variant of Learning with Rounding with Polynomial Modulus and Unbounded Samples 格子
Lattice-based Cryptography Lattice-based Signcryption without Random Oracles 格子
Multivariate Cryptography Rank Analysis of Cubic Multivariate Cryptosystems 多変数
Multivariate Cryptography Improved Cryptanalysis of HFEv- via Projection 多変数
Multivariate Cryptography HFERP – A New Multivariate Encryption Scheme 多変数
Hash-based Cryptography Grafting trees: a Fault Attack against the SPHICS framework その他
Hash-based Cryptography Post-quantum security of the sponge construction その他
Hash-based Cryptography Putting wings on SPHINCS その他
2017年

プログラム

セッション タイトル 分野
Code-based crypto I A new rank metric codes based encryption scheme 符号
Code-based crypto I Ouroboros: a simple, secure and efficient key exchange protocol based on coding theory 符号
Code-based crypto I CCA2 Key-Privacy for Code-Based Encryption in the Standard Model 符号
Isogeny-based crypto Loop-abort faults on supersingular isogeny cryptosystems 同種
Isogeny-based crypto Fault attack on Supersingular Isogeny Cryptosystems 同種
Recent results session Putting Wings on SPHINCS その他
Recent results session Hash-Based Signatures in Practice その他
Recent results session High-Speed Hardware for NTRUEncrypt-SVES: Lessons Learned 格子
Recent results session pqNTRUSign: an Update 格子
Recent results session A New Signature Scheme Based on (U U + V) Codes
Recent results session CAKE: Code-Based Key Exchange from QC-MDPC Codes 符号
Recent results session New Variant of the UOV Scheme with Smaller Public Keys 多変数
Recent results session Solving Polynomial Systems and an Invariant from Commutative Algebra 多変数
Lattice-based crypto I Fast Lattice-Based Encryption: Stretching SPRING 格子
Lattice-based crypto I Revisiting TESLA in the quantum random oracle model 格子
Code-based crypto II A Reaction Attack on the QC-LDPC McEliece Cryptosystem 符号
Code-based crypto II Quantum Information Set Decoding Algorithms 符号
Multivariate crypto I MHFEv - An Efficient Multivariate Signature Scheme 多変数
Multivariate crypto I MQ Signatures for PKI 多変数
Multivariate crypto I An Updated Security Analysis of PFLASH 多変数
Lattice-based crypto II Cryptanalysis of RLWE-Based One-Pass Authenticated Key Exchange 格子
Lattice-based crypto II A Hybrid Lattice Basis Reduction and Quantum Search Attack on LWE 格子
Multivariate crypto II Improved Attacks for Characteristic-2 Parameters of the Cubic ABC Simple Matrix Encryption Scheme 多変数
Multivariate crypto II Key Recovery Attack for All Parameters of HFE 多変数
Multivariate crypto II Practical Key Recovery Attack for ZHFE 多変数

Eurocrypt

ここから3つはIACRが誇る世界で最も権威のある暗号の国際会議です.今年はコロナの関係で10月にやっていましたが,毎年5月ぐらいにやっている印象です.

方式 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
格子 10 7 4 4 11
符号 0 2 0 0 0
多変数 3 0 0 0 0
同種 4 3 1 1 0
共通鍵 0 1 0 0 1
その他 1 0 0 0 0
不明 1 2 0 2 0
2021年

プログラム

セッション タイトル 分野
Public Key Cryptography and Isogenies Decentralized Multi-Authority ABE for DNFs from LWE 格子
Public Key Cryptography and Isogenies Compact, Efficient and UC-Secure Isogeny-Based Oblivious Transfer 同種
Public Key Cryptography and Isogenies One-way functions and malleability oracles: Hidden shift attacks on isogeny-based protocols 同種
Symmetric Cryptanalysis Candidate Obfuscation via Oblivious LWE Sampling 格子
FHE and IO Advanced Lattice Sieving on GPUs, with Tensor Cores 格子
Isogenies and Lattices Sieving for twin smooth integers with solutions to the Prouhet-Tarry-Escott problem 同種
Isogenies and Lattices Delay Encryption 同種
Isogenies and Lattices A 2^{n/2}-Time Algorithm for \sqrt{n}-SVP and \sqrt{n}-Hermite SVP, and an Improved Time-Approximation Tradeoff for (H)SVP 格子
Isogenies and Lattices New Lattice Two-Stage Sampling Technique and its Applications to Functional Encryption – Stronger Security and Smaller Ciphertexts 格子
Isogenies and Lattices On Bounded Distance Decoding with Predicate: Breaking the "Lattice Barrier" for the Hidden Number Problem 格子
Isogenies and Lattices On the ideal shortest vector problem over random rational primes 格子
Multiparty Computation Multi-Party Reusable Non-Interactive Secure Computation from LWE 格子
Multiparty Computation Unbounded Multi-Party Computation from Learning with Errors 格子
Quantum Constructions and Proofs On the Compressed-Oracle Technique, and Post-Quantum Security of Proofs of Sequential Work 不明
Post-Quantum Cryptography The Nested Subset Differential Attack: A Practical Direct Attack Against LUOV which Forges a Signature within 210 Minutes 多変数
Post-Quantum Cryptography Improved cryptanalysis of UOV and Rainbow 多変数
Post-Quantum Cryptography Cryptanalytic Applications of the Polynomial Method for Solving Multivariate Equation Systems over GF(2) 多変数
Post-Quantum Cryptography Round-Optimal Blind Signatures in the Plain Model from Classical and Quantum Standard Assumptions その他
Post-Quantum Cryptography Post-Quantum Multi-Party Computation 格子
2020年

プログラム

セッション タイトル 分野
Opening Remarks + Number-Theoretic Cryptography He Gives C-Sieves on the CSIDH 同種
Opening Remarks + Number-Theoretic Cryptography Quantum Security Analysis of CSIDH 同種
Opening Remarks + Number-Theoretic Cryptography Rational Isogenies from Irrational Endomorphisms 同種
Best Paper Award Optimal Broadcast Encryption from Pairings and LWE 格子
Obfuscation, Functional Encryption, and Attribute-Based Encryption Impossibility Results for Lattice-Based Functional Encryption Schemes 格子
Quantum Cryptanalysis Implementing Grover oracles for quantum key search on AES and LowMC 共通鍵
Succinct and Concretely Efficient Proof Systems Fractal: Post-Quantum and Transparent Recursive Proofs from Holography 不明
Lattice-Based and Code-Based Cryptography Hardness of LWE on General Entropic Distributions 格子
Lattice-Based and Code-Based Cryptography Integral Matrix Gram Root and Lattice Gaussian Sampling without Floats 格子
Lattice-Based and Code-Based Cryptography (One) Failure is Not an Option: Bootstrapping the Search for Failures in Lattice-Based Encryption Schemes 格子
Lattice-Based and Code-Based Cryptography Key Recovery from Gram--Schmidt Norm Leakage in Hash-and-Sign Signatures over NTRU Lattices 格子
Lattice-Based and Code-Based Cryptography An Algebraic Attack on Rank Metric Code-Based Cryptosystems 符号
Lattice-Based and Code-Based Cryptography Key-Homomorphic Pseudorandom Functions from LWE with Small Modulus 格子
Lattice-Based and Code-Based Cryptography Blackbox Secret Sharing Revisited: A Coding-Theoretic Approach with Application to Expansionless Near-Threshold Schemes 符号
Public-Key Encryption and Generic Models Separate Your Domains: NIST PQC KEMs, Oracle Cloning and Read-Only Indifferentiability 不明
2019年

プログラム

セッション タイトル 分野
Quantum I Quantum Circuits for the CSIDH: Optimizing Quantum Evaluation of Isogenies 同種
Lattice-Based Cryptography Building an Efficient Lattice Gadget Toolkit: Subgaussian Sampling and More 格子
Lattice-Based Cryptography Approx-SVP in Ideal Lattices with Pre-processing 格子
Lattice-Based Cryptography The General Sieve Kernel and New Records in Lattice Reduction 格子
Lattice-Based Cryptography Misuse Attacks on Post-Quantum Cryptosystems 格子
2018年

プログラム

セッション タイトル 分野
Lattices Shortest Vector from Lattice Sieving: a Few Dimensions for Free 格子
Lattices On the Ring-LWE and Polynomial-LWE problems 格子
Lattices Faster Gaussian Sampling for Trapdoor Lattices with Arbitrary Modulus 格子
Lattices Short, Invertible Elements in Partially Splitting Cyclotomic Rings and Applications to Lattice-Based Zero-Knowledge Proofs 格子
Isogeny Supersingular Isogeny Graphs and Endomorphism Rings: Reductions and Solutions 同種
Quantum Tightly-Secure Key-Encapsulation Mechanism in the Quantum Random Oracle Model 不明
Quantum A Concrete Treatment of Fiat-Shamir Signatures in the Quantum Random-Oracle Model 不明
2017年

プログラム

セッション タイトル 分野
Lattice attacks and constructions 1 Revisiting Lattice Attacks on overstretched NTRU parameters 格子
Lattice attacks and constructions 1 Short Generators Without Quantum Computers: The Case of Multiquadratics 格子
Lattice attacks and constructions 1 Computing generator in cyclotomic integer rings 格子
Lattice attacks and constructions 2 One-Shot Verifiable Encryption from Lattices 格子
Lattice attacks and constructions 2 Short Stickelberger Class Relations and application to Ideal-SVP 格子
Lattice attacks and constructions 3 Private Puncturable PRFs From Standard Lattice Assumptions 格子
Lattice attacks and constructions 3 Constraint-hiding constrained PRFs for NC1 from LWE 格子
Lattice attacks and constructions 4 Random Sampling Revisited: Lattice Enumeration with Discrete Pruning 格子
Lattice attacks and constructions 4 On dual lattice attacks against small-secret LWE and parameter choices in HElib and SEAL 格子
Lattice attacks and constructions 4 Small CRT-Exponent RSA Revisited 格子
Symmetric-key constructions Quantum-Secure Symmetric-Key Cryptography Based on Hidden Shifts 共通鍵
Obfuscation 2 Lattice-Based SNARGs and Their Application to More Efficient Obfuscation 格子

Crypto

これだけスペリングの最後に「o」が入るの紛らわしい・・・()
毎年8月にやっています.

方式 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
格子 12 10 5 6 6
符号 3 1 0 0 1
多変数 0 0 0 0 0
同種 2 0 1 0 0
共通鍵 0 0 0 0 0
その他 0 0 0 0 0
不明 0 3 0 1 0
2021年

プログラム

セッション タイトル 分野
Signatures Compact Ring Signatures from Learning With Errors 格子
Lattice Cryptography Subtractive Sets over Cyclotomic Rings: Limits of Schnorr-like Arguments over Lattices 格子
Lattice Cryptography A Compressed Sigma-Protocol Theory for Lattices 格子
Lattice Cryptography A New Simple Technique to Bootstrap Various Lattice Zero-Knowledge Proofs to QROM Secure NIZKs 格子
Lattice Cryptography SMILE: Set Membership from Ideal Lattices with Applications to Ring Signatures and Confidential Transactions 格子
Lattice Cryptography Deniable Fully Homomorphic Encryption from Learning With Errors 格子
Lattice Cryptanalysis Counterexamples to New Circular Security Assumptions Underlying iO 格子
Lattice Cryptanalysis How to Meet Ternary LWE Keys 格子
Lattice Cryptanalysis Lattice Reduction with Approximate Enumeration Oracles: Practical Algorithms and Concrete Performance 格子
Lattice Cryptanalysis Towards faster polynomial-time lattice reduction 格子
Lattice Cryptanalysis Lower bounds on lattice sieving and information set decoding 格子
Cryptanalysis The Cost to Break SIKE: A Comparative Hardware-Based Analysis with AES and SHA-3 同種
Cryptanalysis Improved torsion-point attacks on SIDH variants 同種
Codes and Extractors Smoothing Out Binary Linear Codes and Worst-case Sub-exponential Hardness for LPN 符号
Codes and Extractors Silver: Silent VOLE and Oblivious Transfer from Hardness of Decoding Structured LDPC Codes 符号
Codes and Extractors Non-Malleable Codes for Bounded Parallel-Time Tampering 符号
Encryption++ Functional Encryption for Turing Machines with Dynamic Bounded Collusion from LWE 格子
2020年

プログラム

セッション タイトル 分野
Post Quantum Crypto 1 Practical Product Proofs for Lattice Commitments 格子
Post Quantum Crypto 1 Lattice-Based Blind Signatures, Revisited 格子
Post Quantum Crypto 1 LWE with Side Information: Attacks and Concrete Security Estimation 格子
Post Quantum Crypto 1 A key-recovery timing attack on post-quantum primitives using the Fujisaki-Okamoto transformation and its application on FrodoKEM 格子
Cryptanalysis 1 Cryptanalysis of LEDAcrypt 符号
Lattices and Related Problems Faster Enumeration-based Lattice Reduction: Root Hermite Factor k^(1/(2k)) in Time k^(k/8 + o(k)) 格子
Lattices and Related Problems Random Self-reducibility of Ideal-SVP via Arakelov Random Walks 格子
Lattices and Related Problems Lattice Reduction for Modules, or How to Reduce ModuleSVP to ModuleSVP 格子
Lattices and Related Problems Slide Reduction, Revisited—Filling the Gaps in SVP Approximation 格子
Lattices and Related Problems Fast reduction of algebraic lattices over cyclotomic fields 格子
Post Quantum Crypto 2 Scalable Pseudorandom QuantumStates 不明
Post Quantum Crypto 2 Efficient Pseudorandom Correlation Generators from Ring-LPN 格子
Post Quantum Crypto 2 A non-PCP Approach to Succinct Quantum-Safe Zero-Knowledge 不明
Post Quantum Crypto 2 Non-Interactive Zero-Knowledge Arguments for QMA, with preprocessing 不明
2019年

プログラム

セッション タイトル 分野
Lattice-Based ZK Noninteractive Zero Knowledge for NP from (Plain) Learning With Errors 格子
Lattice-Based ZK Lattice-based Zero-Knowledge Proofs: New Techniques for Shorter and Faster Constructions and Applications 格子
Lattice-Based ZK Joint presentation with next talk: Efficient Lattice-Based Zero-Knowledge Arguments with Standard Soundness: Construction and Applications 格子
Lattice-Based ZK Algebraic Techniques for Short(er) Exact Lattice-Based Zero-Knowledge Proofs 格子
Best Young Researcher Papers Quantum cryptanalysis in the RAM model: Claw-finding attacks on SIKE 同種
Best Young Researcher Papers Fully Secure Attribute-Based Encryption for t-CNF from LWE 格子
2018年

プログラム

セッション タイトル 分野
Lattices GGH15 Beyond Permutation Branching Programs: Proofs, Attacks, and Candidates 格子
Lattices Lower Bounds on Lattice Enumeration with Extreme Pruning 格子
Lattices Dissection-BKW 格子
Lattice-based Zero Knowledge Sub-Linear Lattice-Based Zero-Knowledge Arguments for Arithmetic Circuits 格子
Lattice-based Zero Knowledge Lattice-Based Zero-Knowledge Arguments for Integer Relations 格子
Lattice-based Zero Knowledge Multi-Theorem Preprocessing NIZKs from Lattices 格子
Zero Knowledge From Laconic Zero-Knowledge to Public-Key Cryptography 不明
2017年

プログラム

セッション タイトル 分野
Lattices Gaussian Sampling over the Integers: Efficient, Generic, Constant-Time 格子
Lattices LPN Decoded 格子
Award Papers Watermarking Cryptographic Functionalities from Standard Lattice Assumptions 格子
Public-Key Encryption Identity-based Encryption from Codes with Rank Metric 符号
Lattice Crypto Middle-Product Learning With Errors 格子
Lattice Crypto Soft merge between (1) All-But-Many Lossy Trapdoor Functions and Selective Opening Chosen-Ciphertext Security from LWE and (2) All-But-Many Lossy Trapdoor Functions from Lattices and Applications 格子
Lattice Crypto Amortization with Fewer Equations for Proving Knowledge of Small Secrets 格子

Asiacrypt

毎年12月にやっています.
今年のAsiacryptで下記の発表を行なったのは本当に最近の話です.

量子コンピューターでも解読できない安全な暗号技術を開発~データサイズが小さく効率的なデジタル署名 -QR-UOV- ~

方式 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
格子 9 7 6 6 5
符号 0 2 0 1 0
多変数 1 0 0 0 1
同種 2 7 6 3 1
共通鍵 3 0 0 0 1
その他 0 0 0 0 0
不明 2 2 0 2 1
2021年

プログラム

セッション タイトル 分野
Award Papers On the hardness of the NTRU problem 格子
Award Papers Lattice Enumeration for Tower NFS: a 521-bit Discrete Logarithm Computation 格子
Post-Quantum Cryptography Gladius: LWR based efficient hybrid public key encryption with distributed decryption 格子
Post-Quantum Cryptography Lattice-Based Group Encryption with Full Dynamicity and Message Filtering Policy 格子
Post-Quantum Cryptography A New Variant of Unbalanced Oil and Vinegar Using Quotient Ring: QR-UOV 多変数
Post-Quantum Cryptography Shorter Lattice-Based Group Signatures via ``Almost Free'' Encryption and Other Optimizations 格子
Post-Quantum Cryptography Séta: Supersingular Encryption from Torsion Attacks 同種
Post-Quantum Cryptography SHealS and HealS: isogeny-based PKEs from a key validation method for SIDH 同種
Physical Attacks, Leakage and Countermeasures Fault-Injection Attacks against NIST’s Post-Quantum Cryptography Round 3 KEM Candidates 不明
Quantum Security Redeeming Reset Indifferentiability and Applications to Post-Quantum Security 不明
Symmetric Cryptanalysis (I) Automatic Classical and Quantum Rebound Attacks on AES-like Hashing by Exploiting Related-key Differentials 共通鍵
Symmetric Cryptanalysis (I) Clustering Effect in Simon and Simeck 共通鍵
Symmetric Cryptanalysis (II) Quantum Linearization Attacks 共通鍵
Lattice Cryptanalysis NTRU Fatigue: How Stretched is Overstretched? 格子
Lattice Cryptanalysis Faster Dual Lattice Attacks for Solving LWE -- with applications to CRYSTALS 格子
Lattice Cryptanalysis Lattice sieving via quantum random walks 格子
Lattice Cryptanalysis A Systematic Approach and Analysis of Key Mismatch Attacks on Lattice-Based NIST Candidate KEMs 格子
2020年

プログラム

セッション タイトル 分野
Best Paper award SQISign: Compact Post-Quantum signatures from Quaternions and Isogenies 同種
Encryption Schemes Simulation-Sound Arguments for LWE and Applications to KDM-CCA2 Security 格子
Post-quantum Cryptography Scalable Ciphertext Compression Techniques for Post-Quantum KEMs and their Applications 不明
Post-quantum Cryptography Post-Quantum Verification of Fujisaki-Okamoto 不明
Post-quantum Cryptography A New Decryption Failure Attack against HQC 符号
Cryptanalysis Improvements of Algebraic Attacks for solving the Rank Decoding and MinRank problems 符号
Lattice-Based Cryptography Practical Exact Proofs from Lattices: New Techniques to Exploit Fully-Splitting Rings 格子
Lattice-Based Cryptography Towards Classical Hardness of Module-LWE: The Linear Rank Case 格子
Lattice-Based Cryptography Lattice-Based E-Cash, Revisited 格子
Lattice-Based Cryptography Twisted-PHS: Using the Product Formula to Solve Approx-SVP in Ideal Lattices 格子
Lattice-Based Cryptography Simpler Statistically Sender Private Oblivious Transfer from Ideals of Cyclotomic Integers 格子
Quantum Algorithms Estimating quantum speedups for lattice sieves 格子
Isogeny-based Cryptography Cryptographic Group Actions and Applications 同種
Isogeny-based Cryptography B-SIDH: supersingular isogeny Diffie-Hellman using twisted torsion 同種
Isogeny-based Cryptography Calamari and Falafl: Logarithmic (Linkable) Ring Signatures from Isogenies and Lattices 同種
Isogeny-based Cryptography Radical Isogenies 同種
Isogeny-based Cryptography Oblivious Pseudorandom Functions from Isogenies 同種
Isogeny-based Cryptography SiGamal: A supersingular isogeny-based PKE and its application to a PRF 同種
2019年

プログラム

セッション タイトル 分野
Lattices (1) Middle-Product Learning with Rounding Problem and its Applications 格子
Lattices (1) A Novel CCA Attack using Decryption Errors against LAC 格子
Lattices (1) Towards Attribute-Based Encryption for RAMs from LWE: Sub-linear Decryption, and More 格子
Isogenies (1) CSI-FiSh: Efficient Isogeny based Signatures through Class Group Computations 同種
Isogenies (1) Verifiable Delay Functions from Supersingular Isogenies and Pairings 同種
Isogenies (1) Strongly Secure Authenticated Key Exchange from Supersingular Isogenies 同種
Lattices (2) An LLL Algorithm for Module Lattices 格子
Lattices (2) Order-LWE and the Hardness of Ring-LWE with Entropic Secrets 格子
Lattices (2) On the Non-Existence of Short Vectors in Random Module Lattices 格子
Isogenies (2) Dual Isogenies and Their Application to Public-key Compression for Isogeny-based Cryptography 同種
Isogenies (2) Optimized Method for Computing Odd-Degree Isogenies on Edwards Curves 同種
Isogenies (2) Hard Isogeny Problems over RSA Moduli and Groups with Infeasible Inversion 同種
2018年

プログラム

セッション タイトル 分野
Post-Quantum Cryptanalysis Practical attacks against the Walnut digital signature scheme 不明
Post-Quantum Cryptanalysis Two attacks on rank metric code-based schemes: RankSign and an IBE scheme 符号
Post-Quantum Cryptanalysis An efficient structural attack on NIST submission DAGS 不明
Lattice Crypto I Measuring, simulating and exploiting the head concavity phenomenon in BKZ 格子
Lattice Crypto I Quantum Lattice Enumeration and Tweaking Discrete Pruning 格子
Lattice Crypto I On the Hardness of the Computational Ring-LWR Problem and its Applications 格子
Lattice Crypto II On the Statistical Leak of the GGH13 Multilinear Map and some Variants 格子
Lattice Crypto II LWE Without Modular Reduction and Improved Side-Channel Attacks Against BLISS 格子
Isogeny Crypto Towards practical key exchange from ordinary isogeny graphs 同種
Isogeny Crypto CSIDH: An Efficient Post-Quantum Commutative Group Action 同種
Isogeny Crypto Computing supersingular isogenies on Kummer surfaces 同種
Foundations Simple and More Efficient PRFs with Tight Security from LWE and Matrix-DDH 格子
2017年

プログラム

セッション タイトル 分野
Post-Quantum Cryptography An Existential Unforgeable Signature Scheme based on Multivariate Quadratic Equations 多変数
Post-Quantum Cryptography Post-Quantum Security of Fiat-Shamir 不明
Lattices Large Modulus Ring-LWE >= Module-LWE 格子
Lattices Revisiting the Expected Cost of Solving uSVP and Applications to LWE 格子
Lattices Coded-BKW with Sieving 格子
Lattices Sharper Bounds in Lattice-Based Cryptography using the Rényi Divergence 格子
Quantum Algorithms An Efficient Quantum Collision Search Algorithm and Implications on Symmetric Cryptography 共通鍵
Elliptic Curves A simple and compact algorithm for SIDH with arbitrary degree isogenies 同種
Cryptographic Protocols Two-Round PAKE from Approximate SPH and Instantiations from Lattices 格子

まとめとか感想

格子
お前いっつもいるな
耐量子計算機暗号をやっている9割は格子暗号をやっている,はさすがに盛っていましたが,どんなに少なく見積もっても半分以上はいそうですね
格子だけのセッションが設けられていたことも全然珍しくなかったです

符号
いずれ救います(使命感)

多変数
世界的には人気ではなさそうな感じがするものの,日本だと確かに発表件数がある方式です
今後人気が更に伸びるのでしょうか

同種
こちらは世界的に発表件数が増えてきている印象です
同種だけのセッションもちらほらありました

共通鍵
こちらも今後増えてくる印象があります
一番カウント漏れが多そう・・・

その他(特にハッシュ)
最近ちょっと下火になっている感じが・・・
ブロックチェーンとかで使われているので,もうちょっと人気でも良い気が・・・

符号ベース暗号について

まあなんとなく予想はしていたんですが,日本だと他の方式と比べてかなり出遅れてるなぁという印象があります.

個人的な原因としては,なんとなく敷居が高く感じるところにあるのかなと思っていて,
しかも,符号理論の本ならたくさんあるのに,符号ベース暗号に特化した符号理論の本や資料がほとんどないのが原因かなという印象です.

そんなこんなで,符号ベース暗号の資料を今作っていて,半年〜1年ぐらいで完成すれば良いなっていう構想があります.
あとは知名度?的な問題もあるはずなので,さっさと自分の研究の結果残して学会とかで発表したいものですね・・・.

量子計算機による既存の共通鍵暗号への影響

Simon のアルゴリズムという量子アルゴリズムを用いることで,3-Round Feistel構造は各Roundがランダム置換の場合に,擬似ランダム置換とならない

という下記の論文がきっかけだったりします.

Hidenori Kuwakado and Masakatu Morii.
Quantum distinguisher between the 3-round Feistel cipher and the random permutation.
In ISIT 2010, Proceedings, pages 2682–2685. IEEE, 2010.

これをきっかけに,

Even-Mansour暗号に対しての論文

Hidenori Kuwakado and Masakatu Morii.
Security on the quantum-type Even-Mansour cipher.
In ISITA 2012, Pro- ceedings, pages 312–316. IEEE, 2012.

Grover のアルゴリズムをAESに適用した論文

Markus Grassl, Brandon Langenberg, Martin Roetteler, and Rainer Steinwandt.
Applying Grover’s algorithm to AES: quantum resource estimates.
In Tsuyoshi Takagi, editor, PQCrypto 2016, Proceedings, volume 9606 of LNCS, pages 29–43. Springer, 2016.

種々のMACなどに対しての論文

Marc Kaplan, Ga ̈etan Leurent, Anthony Leverrier, and Maria Naya-Plasencia.
Breaking symmetric cryptosystems using quantum period finding.
In Matthew Rob- shawJonathan Katz, editor, CRYPTO 2016, Proceedings, Part II, volume 9815 of LNCS, pages 207–237. Springer, 2016.

大雑把にオラクルを古典とするか量子とするかで2つのモデルを提唱した論文

Marc Kaplan, Gaetan Leurent, Anthony Leverrier, and Maria Naya-Plasencia.
Quantum differential and linear cryptanalysis.
IACR Trans. Symmetric Cryptol., 2016(1):71–94, 2016.

などがあったりします.この辺の流れに関しては,

量子コンピュータが共通鍵暗号の安全性に及ぼす影響の調査及び評価

量子コンピュータによる脅威を見据えた暗号の移行対応

André Schrottenloher,
Quantum Algorithms for Cryptanalysis and Quantum-safe Symmetric Cryptography,
DOCTEUR de SORBONNE UNIVERSITÉ, 2021

あたりが詳しいです.初めの2つは読みやすくて,最後のD論はかなりがっつり書いています.

現時点ではそこまで前提知識もいらないし,各論の話題も多いので,割とおすすめできる分野です.

*めちゃめちゃどうでも良いんですが,僕が興味ある符号ベース暗号と共通鍵は,どちらもINRIA(フランスの国立研究所,NIST的な)とかフランスが強いっていうので,たまにフランス語の論文に出くわすんですが,英語で書いてくれ・・・

最後に

いかがでしたか?

やはり格子暗号が人気でしたね!日本では多変数多項式暗号も人気のようです!

(このテンション疲れたので通常モードにします)

不動の格子暗号・最近アツい同種写像暗号・日本では多変数多項式暗号もって感じの結果となりました.

符号ベース暗号・共通鍵・その他に関しても,もしかしたら伸びてくる可能性があります.特に共通鍵に関しては,今後グイッとくるかもしれません.

耐量子計算機暗号が近い将来の実現を期待されている分野,ということで,今後もっと盛り上げられていけたらなって思います.これからの動向に目が離せませんね.

9
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?