この記事は EAGLYS Advent Calendar 2022 の15日目の記事です
はじめに
昨年のアドカレでは,↓の書評記事を書きました
書籍『耐量子計算機暗号』の紹介
書籍『データ解析におけるプライバシー保護』の紹介
書籍『セキュリティエンジニアのための機械学習』の紹介
書評記事は書くのが楽なので今年も書こうと思います
Q. それってあなたの感想ですよね?
A. はい
ということですので,あくまで個人の感想となります
今回紹介する本
社会に最先端の数学が求められるワケ(1)
社会に最先端の数学が求められるワケ(2)
目次はそれぞれ↑のURL内に記載
第1巻 第2章 量子情報処理
量子誤り訂正を目的としています
量子誤り訂正の書籍は数少ないですし,気持ちが理解できるのではないでしょうか
量子誤り訂正が載っている書籍として,符号ベース暗号に入門する(前半) で紹介した↓の本を載せておきます
第1巻 第3章 耐量子計算機暗号
来ましたPQC
楕円曲線の話から始まるのでなんとなく思っていましたが,今回は同種写像をテーマに取り上げています
SIKEが書籍に載る時代が来たんだなぁと(とあるePrintで標準化候補からは外れそうですが)
こういうざっくり紹介系の書籍で符号ベース暗号が載るように僕も頑張ろうと思いました・・・
第2巻 第4章 数学と可視化技術
微分トポロジーとかMorse関数の話から始まります
幾何がこういうCG分野で使われることは知っていたのですが,まさかここまで使われているなんて思ってもいませんでした
超絶幾何苦手マンなのでそのうち勉強してまた読み直したいです
第2巻 第8章 トポロジカルデータ解析
今度はホモロジーの話です
4章より馴染みあって読みやすかったです(Morse関数は全く知らないので)
まとめ
前半が量子とか耐量子で馴染みのある分野で,後半が機械学習よりの話でした
機械学習と幾何は苦手寄り(というかあまりよく知らない)の分野なので,これを機に勉強してみたいです
かなりざっくり目の紹介になってしまいましたが,おそらくどの章もその分野のさわりのさわりなので,あまり詳細を書くのは良くないかなと・・・気になった方は是非手に取ってみてください!(日本評論社の回し者ではありません)
今回の内容はここまでです.ここまでご覧になってくださった方々ありがとうございます!