AKS (Azure Kubernetes Service) のリリースノートを日本語化してみました。
本リリースの内容は、パブリッククラウドでは 2021/7/29、ソブリンクラウドでは2021/8/3 に、全リージョンで有効になります。
Announcements
- Azure Kubernetes Service (AKS) の Ubuntu 16.04 のイメージは公開を停止する方針。
- ユーザーからのフィードバックや Issues において、過去の Kubernetes バージョンへのパッチでユーザーに難しい対応が求められていた。このため、AKS チームはバージョン 1.18 のすべてのクラスターとノードプールのサポート範囲を限定的に拡大。公表されている非推奨日である 2021/6/30 以降、バージョン 1.18 のクラスターとノードプールに対する通常のサポート範囲外の拡張が認められる。この限定的な拡張の範囲は、「2021/6/30 から 2021/7/31」まで有効で、以下のものに限定されている。
- バージョン 1.18 のノードプールでの新しいクラスターの作成
- バージョン 1.18 のクラスターに対する CRUD 操作
- Kubernetes に関連しないと考えられるプラットフォームの問題。これには Azure 上のネットワークやストレージ、ノードの動作等を含む。なお、Kubernetes に関するパッチ適用やトラブルシューティングに関するサポートリクエストは、サポートされるバージョンへのアップグレードをお願いしている。
- これまでの Pod Security Policy は 2021/6/30 をもって非推奨に。廃止については Kubernetes Upstream との整合性を高めるため、Kubernetes バージョン 1.21 から始まり、バージョン 1.25 で削除される。Kubernetes Upstream がマイルストーンに近づくにつれ、Kubernetes コミュニティは実行可能な代替案を文書化する作業を行う予定。
Release Notes
Features (新機能)
- Kubernetes 1.21.2 が利用可能に。
Preview Features (プレビュー機能)
- Windows ノードプールを利用している場合、下記のどちらかの手段で Docker から Containerd を利用するようにイメージをアップグレードすること。なお、Kubernetes バージョンは 1.20.0 以上で、
UseCustomizedWindowsPreview
のフィーチャーフラグを Azure サブスクリプションで有効にしておくこと。Docker は Kubernetes 1.24 で完全に削除されることに注意。- 特定のノードプールについて、Containerd を利用するようにする :
az aks nodepool upgrade --cluster-name $CLUSTERNAME --name $NODEPOOLNAME --resource-group $RGNAME --kubernetes-version 1.21.1 --http-headers WindowsContainerRuntime=containerd
- クラスター全体をアップグレードする :
az aks upgrade --cluster-name $CLUSTERNAME --resource-group $RGNAME --kubernetes-version 1.21.1 --http-headers WindowsContainerRuntime=containerd
- 特定のノードプールについて、Containerd を利用するようにする :
Behavioral Changes (動作変更)
- クラスターオートスケーラーは、minimum count を強制するようになりました。影響の出る一例として、スポットインスタンスノードに退避が発生した際や AKS API からの最小カウント値の変更などの際です。これまで、オートスケーラーは最小カウントを考慮はするものの、外部要因の影響を受けた場合にも強制することはまではありませんでした。
Component Updates (コンポーネントの更新)
- AKS Ubuntu 18.04 のイメージは AKSUbuntu-1804-2021.07.17 にアップデート。
- Windows のイメージは 2019-datacenter-core-smalldisk-17763.2061.210714 にアップデート。
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