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埼大アプリをリリースして、4日間で1000ユーザを達成した方法🐱

Last updated at Posted at 2025-08-02

要約

  • リリース4日で1000ユーザー達成 - 埼玉大学学生チーム「nekonata」による「埼大アプリ」開発・リリースの記録
  • 学生目線での課題解決 - 学生による学生のためのアプリ開発。スマホでの情報アクセス改善、大学からの情報配信強化を目指す
  • 効果的なリリース戦略 - 大学側との連携、SNS活用、コミュニティへのアプローチで短期間でのユーザー獲得を実現

はじめに

対象読者

  • 埼玉大学の学生
  • 大学のアプリ開発に興味がある人

自己紹介

私たちは、「nekonata」 という名前で活動しているアプリ開発チームです。
埼玉大学大学院の情報系の学生を中心に構成されています。

これまでに2つのアプリをリリースしており、今回は3つ目のアプリとして、埼玉大学の学生向けに 「埼大アプリ」 をリリースしました。

埼大アプリとは

埼玉大学の学生向けに開発したモバイルアプリで、大学の情報を手軽に確認できるようにすることを目的としています。時間割や掲示板、リンク集などの機能を提供し、学生生活をサポートします。

フィーチャーグラフィック-高画質.png

ありがたいことに、埼大アプリはリリースから4日間で1000ユーザーを達成しました。
これは、埼玉大学の大学院生も含む全学生の約1/8にあたります。

image.png

本記事では、埼大アプリの開発の経緯や活動の内容を紹介します。
埼大アプリに興味がある方や、大学アプリ開発に興味がある方の参考になれば幸いです。

開発の動機

スマホでの情報アクセスを改善したかった

大学の教務システムはPC向けに作られており、スマホでは使いにくい状況でした。情報はたくさんあるのに、どこに何があるか分からない。学生が日常的に使うスマホから、必要な情報を簡単に確認できるようにしたいと考えました。

大学からの情報をもっと届けやすくしたかった

従来の情報配信手段はメールと掲示板のみで、重要な情報が学生に届きにくい環境でした。アプリなら通知機能を使って、確実に情報を届けられます。

学生目線のアプリを作りたかった

実際に大学生活を送っている私たち学生が開発することで、本当に使いやすいアプリを提供できると考えました。日々感じている不便さを直接解決できるのは、当事者である学生だからこそです。

これらの課題を解決するため、埼大アプリの開発をスタートしました。

埼大アプリの制作

技術選定 - Flutter

埼大アプリは、Flutterを使って開発しました。Flutterはクロスプラットフォームのフレームワークで、iOSとAndroid両方を同時に開発できるという利点があります。
より多くの学生に使ってもらうために、リリース時点でiOSとAndroidの両方に対応することを目指しました。
これまでも、nekonataではFlutterを使ったアプリ開発を行っており、技術的なノウハウも蓄積されていたため、埼大アプリでもFlutterを採用しました。

開発の進め方 - アジャイル開発

nekonataは、これまでもアプリ開発を行ってきた経験があり、チーム開発の経験もあったため、比較的スムーズに開発を進めることができました。
ミーティングはオンラインで週2回ほど行っており、進捗の共有や機能の決定などを行っています。
開発の進め方としては、アジャイル開発を採用し、各々がスプリントごとに開発タスクを設定して進めました。
また、GitHubを使ってコードの管理を行い、Pull Requestを通じてコードレビューを行うことで、品質の向上を図りました。

開発スケジュール - 3か月でリリース

開発は2025年4月ごろから始まり、約3ヶ月間の開発期間を経て、2025年7月にリリースしました。
これまでの開発経験があったこと、リリース時点の機能を最低限に絞ったこともあり、比較的短期間での開発ができたことは、とても良かったと思います。

大学ロゴやマスコットキャラクターを使用

埼玉大学には 「メリンちゃん」 というマスコットキャラクターがおり、私たちも愛着があったので、ぜひ埼大アプリに取り入れたいと考えました。
そのため、開発中の段階から大学にロゴやマスコットキャラクターの使用許可を申請しました。
大学側も学生のアプリ開発を応援してくれており、アプリ関連での使用を許可してくれました。
開発中のUIは味気ないものでしたが、「メリンちゃん」を使用できるようになったことで、アプリのデザインに埼玉大学らしさを取り入れることができ、学生にとって親しみやすいものになったと思います。

埼大アプリの機能

リリース後に埼大生の意見を反映しながら機能を追加していきたいと考えていたので、リリース時点では、最低限の機能として以下のような機能を実装しました。

時間割

埼玉大学で採用されている教務システムでは、時間割をCSV形式でダウンロードできます。
埼大アプリでは、このCSVファイルを読み込んで、時間割を簡単にインポートできる機能を実装しました。
このCSVファイルは、表示画面をそのままCSV形式にしたようなものになっていて、パースするのが大変でした。

単位修得状況

時間割と同様に、単位修得状況もCSV形式でダウンロードできるので、埼大アプリではこのCSVファイルを読み込んで、単位修得状況を確認できる機能を実装しました。

掲示板

掲示板では、学生生活を送る上で、役に立つ情報を配信したいと考えています。
リリース時点での記事は少ないですが、今後は埼玉大学の学生団体やサークルの情報や、イベントの情報、大学付近のアルバイト情報など、学生生活に役立つ情報を配信していきたいと考えています。

便利機能

大学生活に必要なリンク集や、その他アプリ内の便利機能をまとめて提供しています。
自分でリンクを追加できる機能もあり、学生が必要な情報を自分でカスタマイズできるようにしています。

リリースにあたって

Xでリリース前から予告する

開発段階からXのアカウントを作成し、埼大アプリの開発状況を定期的に投稿していました。
リリース前の数日間は、アプリの機能紹介などを毎日投稿し、リリースへの期待感を高めました。
特に、リリース日決定の投稿は多くの反応をいただき、リリース前から多くの人に注目してもらうことができたと思います。
また、動画作成ができるメンバーもいるため、リリースの動画などもすべてnekonataメンバーで作成しました。

大学広報と連携して、リリースと同時に記事を公開してもらった

リリース前から大学広報と連携し、リリースと同時に埼玉大学の公式サイトで記事を公開してもらいました。
大学から紹介してもらうことで、学生からの信頼性が高まり、より多くの学生にアプリを知ってもらうことができたのではないかと思います。

各サークルにリリース情報を流す

nekonataメンバーの所属するサークルに、サークルLINEや協賛広告という形でリリース情報を流しました。
サークルというコミュニティにリーチすることで、口コミでの訴求効果があったと思います。

リリース後

継続的なアップデート

リリース時点から、ユーザからのフィードバックを受けられるようにフォームを用意していたこともあり、非常に多くのフィードバックをいただくことができました。
直近では、バスの接近情報機能や時刻表機能などを追加しました。

リリース後もバグ修正や機能追加を高頻度で行っており、ユーザの要望に応える形でアプリを改善したいと考えています。
このような継続的なアップデートのために、CI/CDの環境の整備にも力を入れています。

運営メンバーの募集

私たちnekonataのメンバーは、大半が修士2年ということもあり、卒業が近づいています。
在学生が埼大アプリを開発・運営することでより学生目線のアプリを提供できると考えているため、新たに埼大アプリの開発・運営メンバーを募集しています。
埼玉大学の在学生で埼大アプリの開発・運営に興味がある方は、アプリ内の「運営メンバー募集中」の記事からご応募ください。

まとめ

チームメンバーの協力と、大学側からの協力もあり、埼大アプリはリリースから4日間で1000ユーザーを達成することができました。
埼大アプリは、埼玉大学の学生にとって便利な情報を提供することを目指しており、今後も機能追加や改善を行っていきます。
埼玉大学の学生の皆さんにとって、より良いアプリとなるよう努めていきますので、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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