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Navigation Stack を理解する - 4.2 gmapping: ソフトウェア構成をみる

Last updated at Posted at 2016-07-24

目次

  1. 導入
  2. move_base (ナビゲーション)
  3. ROSで遊んでみる
  4. ソフトウェア構成をみる
  5. amcl (自己位置推定)
  6. ROSで遊んでみる
  7. ソフトウェア構成をみる
  8. 原理をみる (準備編)
  9. 原理をみる (応用編)
  10. gmapping (地図生成)
  11. ROSで遊んでみる
  12. ソフトウェア構成をみる ← いまココ
  13. 原理をみる(応用編)
  14. 原理をみる(準備編 その1)
  15. 原理をみる(準備編 その2)

はじめに

Navigation Stack を理解する - 4.1 gmapping: ROSで遊んでみるの続きです.amcl の自己位置推定問題から,SLAM問題になって,どのように内部構成が変わったのかを見てみます.構成上は,ほんの少しの違いです.

  • ROS Wiki の図中
    01_位置づけ1.png

  • 導入部で示したパッケージの図中
    02_位置づけ2.png

環境

位置づけ

実は,ここで紹介する"ros-perception/slam_gmapping", github.のエンジン部分では,"gmapping", OpenSLAMを使っているのです.OpenSLAM はSLAMに関する開発成果を共有する場となっており,そのうち実績のあるものを活用しているのです.

gmapping で採用されているSLAMは,格子ベースのFastSLAM 2.0です."gmapping", OpenSLAMによると,下記論文を基に実装されているとのことです.

rqt_graph をベースにソフトウェアの構成を見る

素のrqt_graph を見る

まずは例によってrqt_graph を見てみます.

$ rqt_graph

11_rqt_graph.png

比較のため,amcl 側のrqt_graphも見てみます.
24.png

もうほとんど同じですね.主には,mapトピックからのびる矢印の方向が違う程度です.まとめる必要性も無さそうなほどですが,体裁を整えるという意味でも,簡易版に進んでみます.

簡易版rqt_graph を見る

下図がgmapping付きのものです.

12_簡易rqt_graph.png

ソフトウェア構成的には,は3.2 amcl: ソフトウェア構成をみると比べると,mapトピックの矢印の向きが変わっただけです.

挙動の観点から言うと,move_base はこの作成途中の地図を使ってナビゲーションをしており,slam_gmapping は自分で作成途中の地図を使って自己位置推定もしています.(mapトピックからの矢印がslam_gmappingに伸びてはいませんが,内部的にはその情報を持っているから当然可能です.)

おわりに

え,こんなもん?ええ,こんなもんです.これまで扱ってきたmove_baseamclの構成が分かっていることが前提ですが,たったこれだけの要素であの複雑そうなSLAMを使えるようにしてくれるフレームワーク(ROS)とエンジン(OpenSLAM gmapping)が偉いんです.

次項でその原理を追っていきます.amcl の時と同様に,理論的な導出については文献でなされているものとして,結論を拝借してリバースエンジニアリングをして挙動を理解してくことを試みます.

それでは.

Next: 4.3 gmapping: 原理をみる(応用編)
Prev: 4.1 gmapping: ROSで遊んでみる

参考文献

  1. ROS Wiki.
  2. "husky_navigation", github.
  3. "ros-perception/slam_gmapping", github.
  4. "gmapping", OpenSLAM
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