ChromeOSを利用する際の維持管理、トラシューに関する公式の情報を集めてみました。
利用方法について
Chromebook の使用を開始する
Chromebook simulator
Chromebooh ヘルプ
デバイスの情報の確認について
chrome://systemへアクセスします。
トラブルシューティングについて
こちらの診断アプリはハードウェアのテストプログラムを動作させることが目的で、グラフはおまけです。
プロセス単位のCPU負荷やメモリ使用量、ストレージ、スワップ領域とのI/Oの発生状況、ルーティングテーブルの確認やpingの実行などは後述するcroshで実行する必要があります。
公式にはほとんどユーザー向けの情報はないです。
Crosh -- The ChromiumOS shell
実際に起動してタブキーを押すとITエンジニアには馴染み深いコマンドも含めて多くのコマンドが見つかります。
top, vmstat, ping, free, route, uptimeなどのコマンドはおおよそ期待通りに動くようです。
topでのプロセスごとのCPUやメモリの使用率の確認、vmstatによる時系列でのシステム全体の負荷状況の確認などはかなり有用ではないでしょうか。
なぜかDiagnosticsアプリに存在しないストレージ関係の検証プログラムがstorage_test_1, storage_test_2の2つであり、前者がSMARTのテスト、後者が実際にデータブロックを全て読み取って検証するようです。
https://chromium.googlesource.com/chromiumos/platform2/+/HEAD/crosh/crosh#1231
バックアップとリストアについて
驚くことに、オペレーティングシステムであるにも関わらず、バックアップとリカバリに関する説明がほとんど存在しないです。
「back up」でヘルプを検索し、タイトルのbackup/back upが含まれる記事は以下の2つのみのようでした。
※増分、差分バックアップやシャドーコピー、リカバリポイントの作成といった話題が出てこないです
Linux のファイルとアプリをバックアップ、復元する
カメラの写真をバックアップする
おそらくですが、開発者向けの公式ページを見る限りでは、ChromeOS向けのアプリケーションはWeb, Androidアプリ, Linuxの3本柱であり、
- Web -> ブックマーク、Webアプリ登録、認証情報などをアカウントで同期化すれば良い
- Androidアプリ -> デフォルトで自動的にデータがバックアップされる(テキストエディタなど一切バックアップせずにローカルにデータを残すものありますが...)
- Linux -> 何の標準的な仕組みも存在しないのて手当が必要
ということで、OSの機能として存在しているのはLinux環境のバックアップとリストアに付いてなのだと考えられます。
画像の扱いについては説明が完全にAndroidアプリのものでありChromsOSの機能は関係ないので、おそらく頻出の質問なので一応説明文を用意しておいたのではないでしょうか。
一応、初期化時にダウンロードフォルダ含めてローカルのファイルは全部削除されるのでバックアップを取っておく必要があることには言及されていますが、前述のLinux環境を除き、特になにかOSとしてバックアップとリカバリに関する機能が用意されているわけではないようです。
Andoridアプリが自動的にバックアップされることについては以下の記事にて言及があります。
Chromebook に Android アプリをインストールして使用する
Chromebook では、Android アプリのデータがデフォルトで自動的にバックアップおよび復元されます。したがって、新しい Chromebook に移行した場合は Android アプリのデータを復元できます。
ブックアップやWebアプリなどの同期化についてはこちらの記事に説明があります。