前文
AQUAPLUSが一昔前に出していた携帯端末P/ECEは、ハードウェアの仕様が公開されていることもあり、ユーザによる改造が盛んに行われていました(Wikipedia)。
今回は、今風(?)の端末にするため、PCとの通信(データ送受信)に使うUSB端子を、元々ついているType BからMicro-Bに換装してみます。
メリット
- Type Bと比べて抜き差しに力が要らない
- スマホ等他端末のケーブルが流用できる
- きょうび携帯端末側の端子でType Bて(10年以上前のハードに何を言うか)
デメリット
- 元々のType Bは基板がガッチリ固定されているが、改造後は何かしらできちんと固定しないと不安定
- 自己責任(お約束)
材料
-
USB Micro-B→2.54mmピッチ変換基板
検索したら種類がいくらか出てくると思いますが、ケースに収まるならどれでも良いです。
私はこちらを使いました。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/vshopu2/nwm9c66eg9.html
手順
(もはや当たり前のようにバラしているので)分解手順の写真撮り忘れました。
ネジ外してツメ外して、スピーカーと電池ボックスのリード線を破壊しないようにケース背面をそっと開いて、さらに基板を固定しているネジを外すと、ケース前面と分離できます。
詳しくはP/ECE HAND BOOK Vol.2とか見てください。
ケース加工
ケース前面を少し加工したらmicroUSB基板をうまく固定できそうだったので、そのようにしてみました。
接着剤等で固定してしまうと、今後別の加工をしたくなった時に取り外しが困難になってしまうので、それはできるだけ避けます。
仮に基板を置いてみたの図。
下に薄いゴム板を敷いて、水平になるよう調整しています。
Type B基板取り外し
取り外し前の写真を撮り忘れ。
スピーカーと電源ボックスのリード線が邪魔になる場合は、端子の半田を溶かして一時的に外してしまってください。
USB基板と本体基板は端子間の半田のみで固定されているので、4点それぞれに半田吸い取り線を当ててその上から半田ごてを当てて半田を吸い取ると、取り外すことができます。
Micro-B基板接続
P/ECE開発環境についてくる回路図(p.3)と実際の基板から、各端子は以下の通りです。
Micro-B基板の各端子をリード線で繋ぎ、半田付けします。
Micro-B基板側のID端子が余りますが、P/ECEはUSBホスト機能ないので、繋ぐ必要がありません。
(スピーカーのリード線を接続した後で、見づらいです、すみません)
テスト
PCとUSB接続して、電源がつくか(画面が表示されるか)、「PIECEコミュニケータ」等でファイル送受信できるかを確認します。
うまくいかない場合は、テスタで各端子の導通を確認するなどしてください。
穴埋め
このままケースを閉じると、Type B端子があった部分が穴空きになってしまうので、何かしらの手段で埋めます。
私は厚めのゴム板を加工して、Micro-B基板に両面テープで接着し、ケースを閉じたらピッタリ埋まるようにしました。
今後の課題
今風(?)という意味ではType-Cに対応できたらなお良し。
これがあればできる?・・・けど在庫切れ。
https://www.switch-science.com/catalog/2456/
コネクタから自力で端子を引っ張り出すほどの技量は持ち合わせていない。
あと規格的に電流が問題ないかどうかも不安。
識者の方、色々教えていただけるとありがたいです。