はじめに
13年前の今日、2011年10月5日は、あのスティーブ・ジョブズがこの世を去った日です。
スティーブ・ジョブズと聞くと、多くの人がAppleやiPhoneを思い浮かべるかもしれません。
彼自身をよく知らない人や、名前は知っているがその人生までは知らない人も、彼の歩んできた道からは多くの教訓を学ぶことができます。
2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った伝説的なスピーチ「3つの話」では、彼の経験を通じて人生の大切な教訓が語られています。
この記事では、そのスピーチから「点を繋げること」「愛と喪失」「死」という3つのテーマを詳しく掘り下げ、ジョブズの偉大さを改めて讃えながら、彼のメッセージについて解説していきます。
点を繋げること
大学を中退した理由
ジョブズは大学を中退しています。それには複雑な背景がありました。
彼の実の母親は未婚の大学院生で、彼の将来を案じ養子に出すことを決めました。養子に出される際、当初は弁護士夫婦に預ける話になったものの、夫婦が女の子を望んでいたため、その話は流れてしまいました。最終的に別の夫婦が彼を養子に迎え、大学まで行かせることを約束しました。
その後、ジョブズは大学に入学するものの、授業料の経済的負担は大きく、義父母の貯金を使い果たしたため、大学を中退する決意をしました。
この決断が、彼の人生において非常に重要な意味を持つことになります。
大学中退後の生活
大学を辞めた後、ジョブズの生活は楽なものではありませんでした。
友人の部屋の床で寝泊まりしたり、ハリ・クリシュナ寺院で週に一度の食事を得るという極めて厳しい生活を送りました。
それでも彼は、興味のある授業だけを自由に受講することができるようになり、その一環としてカリグラフィーのクラスに出会います。
カリグラフィーの影響
カリグラフィー、つまり、文字を美しく書く技術を学んだことが、後のジョブズのキャリアに大きな影響を与えました。Macの美しいタイポグラフィーは、この経験がベースとなっています。
もし彼が大学を中退していなければ、カリグラフィーに触れることもなく、その後のコンピューターのデザインに革命をもたらすこともなかったかもしれません。
ジョブズはこれら出来事を振り返り、
「点と点の繋がりは予測できない、あとで振り返って点の繋がりに気づく」と述べました。
日々の中で、その時は意味がわからなくても、全てが繋がっていたことに気づく瞬間が訪れるのです。
愛と喪失
Appleでの成功と失敗
ジョブズは20歳でAppleを設立し、わずか10年で20億ドル規模の企業に成長させました。
しかし、30歳の時、ジョブズは自分が創業した会社から解雇されてしまいます。多くの人にとって、これほどの挫折は耐え難いものです。
解雇後の再起
ジョブズにとって、この解雇は一見悲劇のように思えましたが、実は新たなチャンスを切り開くきっかけとなりました。PixarやNeXTという新たな会社を設立し、後にAppleに復帰することができたのです。
ジョブズが再起できた理由の一つは、彼が常に仕事への情熱を持ち続けていたことです。
好きなことに情熱を注ぎ続けることで、どんな困難も乗り越えることができたのです。
「あなたが愛せるものを見つけることが大切です。まだ見つかっていないのなら、探し続けてください。心がピンとくる瞬間が必ず訪れます。あなたのハートはそれを知っています」と、ジョブズは語りかけます。
死
死の意識
ジョブズは17歳の時にある言葉に出会い、毎日を人生最後の日のように生きると心に決めました。この哲学は、彼が人生において何が本当に重要かを見極める指針となりました。
「今日で死ぬとしたら、今日は本当にすべきことをするか?」と、毎日、自問自答し、死を意識することで、本当にやるべきことに集中できるようになったのです。
がんとの闘い
2003年、ジョブズはがんとの闘いを経験しました。
末期がんと診断されつつも奇跡的に回復し、死に直面したことで人生の有限性を深く実感しました。
(晩年に再発)
死の意義
「死は生命がもたらす最大の発明である」とジョブズは言います。
死は避けられないものである。だからこそ、「自分の直感に従う勇気を持つことが大切だ」と、ジョブズは強調しました。
Stay Hungry, Stay Foolish
ジョブズはスピーチの最後に、「Stay hungry, Stay foolish(貪欲であれ。バカであれ。)」というメッセージを残しました。これは、常に学び、挑戦し続けることの重要性を強調しています。
人生におけるすべての出来事が私たちを成長させるのです。
失敗や困難に直面しても、"自分の情熱を持ち続けること"が成功の鍵です。
まとめ
スティーブ・ジョブズのスピーチ「3つの話」から学べることは、人生における大切な教訓がシンプルなメッセージに凝縮されているということです。
「点を繋げること」では、自分の経験や決断が後になって意味を持つこと。「愛と喪失」では、失敗や挫折が新たなチャンスを切り開く力になること。そして「死」では、限られた時間の中で本当に大切なことに集中し、直感を信じて行動する重要性を教えてくれました。
みなさんは、どの話が1番心に響きましたか?
スティーブ・ジョブズやAppleへの思いなども含め
ぜひコメント欄で教えてください!
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