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Glueのジョブメトリクスを確認する

Last updated at Posted at 2022-01-06

背景・目的

  • Glueで、50KiB/個 * 204,800,000個程度のファイルを、一定程度の個数(1,000個)を読み込むジョブを組みました。(これをファイルがなくなるまでループします、)
  • 8H程度処理したタイミングでログを確認したところ、一回あたりの処理時間が延びてきた(※)ので原因を調査することにしました。いくつか選択肢がありますが、まずはメトリクスから確認してみます。
  • ※ 処理時間(CWLに出力したログから算出)
    • 49〜50回目あたりから徐々に遅くなり、65回目から急激に遅くなっている。
ループ回数 実行時間 処理時間
1 2022-01-05T12:50:42.059+09:00 〜 2022-01-05T12:58:44.038+09:00 8分2秒
2 2022-01-05T12:58:44.038+09:00 〜 2022-01-05T13:06:17.517+09:00 7分33秒
3 2022-01-05T12:58:44.038+09:00 〜 2022-01-05T13:06:17.517+09:00 7分33秒
・・・ ・・・ ・・・
30 2022-01-05T16:25:19.703+09:00 〜 2022-01-05T16:32:47.366+09:00 7分26秒
・・・ ・・・ ・・・
45 2022-01-05T18:14:45.379+09:00 〜 2022-01-05T18:22:13.846+09:00 7分28秒
・・・ ・・・ ・・・
45 2022-01-05T18:14:45.379+09:00 〜 2022-01-05T18:22:13.846+09:00 7分28秒
・・・ ・・・ ・・・
47 2022-01-05T18:29:46.142+09:00 〜 2022-01-05T18:37:37.690+09:00 7分50秒
48 2022-01-05T18:37:37.690+09:00 〜 2022-01-05T18:45:39.013+09:00 8分2秒
49 2022-01-05T18:45:39.013+09:00 〜 2022-01-05T18:54:38.037+09:00 8分59秒
50 2022-01-05T18:54:38.037+09:00 〜 2022-01-05T19:04:01.441+09:00 9分23秒
・・・ ・・・ ・・・
55 2022-01-05T19:34:21.661+09:00 〜 2022-01-05T19:43:16.255+09:00 8分55秒
・・・ ・・・ ・・・
61 2022-01-05T20:22:19.254+09:00 〜 2022-01-05T20:31:21.600+09:00 9分2秒
・・・ ・・・ ・・・
64 2022-01-05T20:47:47.055+09:00 〜 2022-01-05T20:57:16.245+09:00 9分29秒
65 2022-01-05T20:57:16.245+09:00 〜 2022-01-05T21:47:33.050+09:00 50分17秒
66 2022-01-05T21:47:33.050+09:00 〜 2022-01-06T00:15:47.033+09:00 2時間28分14秒
67 2022-01-06T00:15:47.033+09:00 〜 2022-01-06T01:42:51.212+09:00 2時間26分64秒
68 2022-01-06T01:42:51.212+09:00 〜 2022-01-06T07:19:12.011+09:00 5時間34分21秒
  • ここでは、遅くなっている原因の調査は別途行うとして、CloudWatchメトリクスを通して、各種指標を確認することを目的としています。

結論

  • CloudWatchメトリクスにより、ディスク使用率、CPU使用率、NW転送量、メモリ使用率が分かる。
  • プログラムでのメモリの使い方が怪しい事がわかった。

内容

設定方法

  1. Glue>ジョブで該当ジョブを選択しメトリクスタブを選択
  2. 追加メトリクスの表示をクリック
  3. 1/5 3:40 +00:00〜1/5 22:30+00:00を選択します。(UTCのため、上記のログから-9H)

image.png

  • ETL DataMovementでは、以下の情報がわかります。

    • オレンジ線: S3 Bytes Written
    • 青線:S3 Bytes Read
    • グラフの波形を見ると、12:00(JSTだと、21:00頃)からReadが行われていない事がわかります。この時間帯は65回目の処理(処理時間が50分17秒)が該当します。何らかが原因でReadがうまくできてなかったことがわかります。
  • Memory Profile : Driver and Executorsでは以下の情報がわかります。

    • DriverとExecutorごとのメモリ使用率
    • これをみるとDriverのメモリ使用率が徐々に上がり、1/5 6:00頃(JST 15:00頃)に50%を超過、1/5 12:00頃(JST21:00頃)にほぼ100%達していることがわかります。
      • その他のExecutorは一定の使用率を保っていることがわかります。
    • つまり、Driverプログラムで何らかしらの原因でメモリ使用量が増え続け、使用量100%に達した時点でRead処理に時間を要していることがわかります。

4.追加メトリクスの表示をクリックします。
5.詳細なジョブメトリクス画面で、前画面と同様に1/5 3:40 +00:00〜1/5 22:30+00:00を選択します。(UTCのため、上記のログから-9H)
image.png

  • ETL Data MovementとMemory Profile: Driver and Executorsは、前画面と同様なので割愛します。
  • Data Shuffle Across Executorsから、以下のことがわかります。
    • Executor間のシャッフルによるデータ量がわかります。
    • オレンジ線:Shuffle Bytes Written
    • 青線:Shuffle Bytes Read
    • これを見ると一回の処理で100M程度のシャッフルが行われていることがわかります。また、12:00(JST 21:00)以降では処理が行われていません。これは前述したとおり、そもそもS3のReadで処理がおこなわれてないためと考えられます。
  • CPU Load: Driver and Executorsから以下のことがわかります。
    •  DriverのCPU使用率は50%程度
    •  50%を超過しているものはない。
    •  12:00(JST21:00)以降では、DriverのCPU使用率は一定以上で使われ続けている。

image.png

  • Job Execution: Active Executors, Completed Stages & Maximum Needed Executors
    • アクティブなExecutor、ステージの完了と、必要な最大Executorがわかる。(ちょっとわからないので後ほど調べる。)

考察

  • デフォルトのCloudWatchメトリクスでボトルネックがCPU、メモリ、NWなのかまでわかりそう。

参考

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