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AWS Glue Data Qualityを試してみた

Last updated at Posted at 2022-12-13

背景・目的

先日、AWS Glue Data Quality(プレビュー版)が発表されたので、仕様の理解と簡単に試してみました。
なお、現在プレビュー版であるため、GAまでに仕様が変わる可能性があります。

まとめ

  • 2022/12/14現在、プレビューである。
  • Data Qualityは、OSSのDeequを利用している。
  • データの品質評価には、DQDLという独自の言語を書いて実装する。
  • Glueでは、Transformの一つのノードとして実装されている。

概要

AWS Glue Data Qualityとは?

  • 自動的にデータを分析、データの統計情報を収集
  • 推奨されるデータ品質ルールを設定し、それに基づき検証を開始する。推奨されたデータ品質ルールは変更することも、新しいルールを追加することも可能。
  • データ品質が低下した場合に、ユーザに警告するアクションを設定することも可能。データ品質ルールとアクションは、データパイプライン上でGlueのETLジョブに設定することも可能。
  • OSSのDeequを使用してルールを評価する。

DQDL

  • Data Quality Definition Languageの略。
  • AWS Glue Data Qualityのルールを定義するために使用するドメイン固有の言語。

DQDL Syntax

  • 大文字と小文字が区別される。
  • 個々のデータ品質ルールをグループ化するルールセットが含まれる。
  • ルールセットの作成には、Rulesという名前のリストを作成する。(以下参照)
Rules = [
   IsComplete "order-id",
   IsUnique "order-id"
]

Rule structure

  • ルールタイプにより異なるが、基本的な形式は以下の通り。
<RuleType> <Parameter> <Parameter> <Expression>
  • RuleTypeは、構成するルールタイプ名。例えば以下のようなものがある。
    • IsComplete
    • IsUnique
    • CustomSql
  • Rule Parametersは、ルールタイプごとに異なる。詳細はこちらを参照。

Rule combination

  • ルールを結合するために、以下が使用できる。
    • and
      • andで接続する各ルールは括弧で加工必要がある。
      (IsComplete "id") and (IsUnique "id")
      
    • or
      • orで接続する各ルールは括弧で加工必要がある。
      (RowCount "id" > 100) or (IsPrimaryKey "id")
      

実践

Tutorial: Getting started with Data Quality

こちらを元に試してみます。

Step 1: Add the Evaluate Data Quality node to the visual job

  1. Glue Studioを開きます。

  2. Action>Evaluate Data Qualityを選択します。
    image.png

  3. Parent nodeにData Sourceを指定し、デフォルトで設定されていたTargetとTransform(ApplyMapping)を削除します。
    image.png

Step 2: Create a rule using DQDL

DQDLを使用してルールを作成します。

  1. Evaluate DataQualityのTransformタブを選択します。

  2. DQDL rule builderでCompletenessを選択します。

    • Completenessは、指定された列に対して、列内の完全な値のパーセンテージをチェックします。(ここでいう完全はNull以外を指しています。)
      image.png
  3. Schemaタブをクリックすると、列名が表示されるので対象の列を選択します。ここでは、order_dateを選択してます。
    image.png

  4. ルールを変更します。ここでは90%を超える完全な値を期待しています。
    image.png

Step 3: Configure Data Quality actions and output

  • 以下を設定します。
    • Data quality actions
      • 以下により、CWLに結果が出力されます。また、失敗した場合ロードせずに異常終了します。
        • Publish results to Amazon CloudWatchにチェック
        • Fail job when data quality failsにチェック
          • fail job without loading target dataを選択
    • Data quality transform output
      • 以下により、データ品質評価の結果を出力します。
        • Data quality results
    • Data quality output settings
      • 指定することで、データ品質評価の結果を指定したS3バケットに出力します。
  • 設定結果は以下のとおりです。
    image.png

Step 4 : Run job

  • ジョブを実行します。
    image.png

Step 5: View data quality results

  1. ジョブが完了したらジョブのData qualityタブをクリックします。

    • Data quality resultsを見るとDQ passedとなっています。また、その下のRule_1もRule passedになっています。
      image.png
  2. Data quality output settingsでS3ファイル に出力するように設定していたので確認します。ファイルが出力されています。
    image.png

  3. S3 Selectで確認してみます。

    • 品質評価の開始と終了の時刻と、結果、メトリクスが確認できました。
      image.png

考察

以前、データマネジメントのデータ品質を調査している過程で、Deequを知りました。当時は自前でインストールやセットアップが必要だったため、試すまで至っていませんでした。この度、Glueに統合されて簡単に利用できることがわかったので、今後は使い倒していこうと思います。

参考

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