みなさんX(旧ツイッター)のAPIを使っていますか?
先日課金してみて色々と分かったので、共有したいと思います。
感想編はnoteにまとめています。
そもそも X APIとは?
X APIは、X社が公開している公式のAPIです。主に以下のような操作をAPIで行えます。
- ツイートの投稿
- ツイートの取得
- アカウントの検索
元々は無料でしたが、イーロンマスク氏が2023年5月に有償化して、1万円〜という驚愕の料金になってしまいました。今では開発者コミュニティは縮小し、情報が殆ど無くなってしまいました。
課金するには、所謂ブルーバッジ(Xプレミアム)とは異なり、X Developersというページから申し込む必要があります。
課金すると何ができるか?
前提
大前提として、実はFreeプランがあります。Freeプランでは1500通までのPostができます。これを使えば予約投稿やBOT作成を行えます。
ではなぜ課金するのか?
それはツイートの取得ができるからです。課金すると1万件までのツイートの取得ができます。また、リツイートや引用リツイートも可能になります。これにより、トレンドツイートの一括取得やインプレゾンビの生成(絶対やらないで下さい!)ができるようになります。
課金するべきか?
結論:課金するメリットは少ないです。
ここからは、不満点を例に挙げつつ理由を説明します。
不満点1:価格が高すぎる
1ツイートの取得に1円を有します。これはあまりにも高いです。例えば、ハッシュタグ「#大谷」を自動収集してポジネガ分析をしようとします。1万件取得して分析しようとすると1万円かかります。かといって100件だけ取得する場合は、自分でツイート検索できてしまいます。これでは帯に短し襷に長しです。
不満点2:APIの自由度が低すぎる
いざ触ってみるとできることが非常に少なかったです。
- ツイートの取得は1回あたり100件まで
- ツイートの投稿は15分あたり5件まで
- トレンドの取得はできない
などなど、痒い所に手が届きません。
不満点3:個人開発者が少ないので、情報が少ない
簡単な情報すら調べるのに時間がかかります。また、古い情報が非常に多いです。2024年5月現在のAPIは「X API v2」です。しかしネット上の情報は殆どが「Twitter API v1」です。そのため、0から自分でコードを開発する必要があります。参考までに、tweepyを使ったclientの立ち上げ方を載せておきます。
import tweepy
from datetime import datetime, timedelta
import json
# Twitter APIの認証情報
consumer_key = "自分のKEYを入力"
consumer_secret = "自分のKEYを入力"
access_token = "自分のKEYを入力"
access_token_secret = "自分のKEYを入力"
bearer = "自分のKEYを入力"
client = tweepy.Client(bearer, consumer_key=consumer_key, consumer_secret=consumer_secret, access_token=access_token, access_token_secret=access_token_secret)
それでも課金するべき人
ここまで酷評してきましたが、使える人もいると思います。
- 自動返信BOTサービスを展開する人(ex.質問に答える生成AI BOT)
- 明確に利用用途がある人(ex.自社商品の評判を1万件取得し、顧客像を洗い出すことで広告宣伝に活用する)
上記の人は価格云々ではなく、APIがないとそもそも実現することができないので、課金するべきだと考えます。反対に上記に当てはまらない人は、APIへの課金はする必要はないと思います。
まとめ
基本的にデメリット>>>メリットなので、課金はお勧めしません。明確に活用用途がある人だけ使うべきだと思います。
また、「X API 使い方」などの検索でこの記事に辿り着いた迷える方がいたら、コメント頂けたら答えます。
終わりに
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