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記事投稿キャンペーン 「AI、機械学習」

WindowsPC に 音声生成AI(VALL-E X)環境を構築する方法

Last updated at Posted at 2023-11-13

1. はじめに

今回は、自分自身への備忘録を兼ねて、WindowsPC に 音声生成AI(VALL-E X)環境を構築する方法を、お伝えしたいと思います。

2. この記事を読んでできること

  • WindowsPC に 音声生成AI(VALL-E X)環境を構築できるようになる
  • 音声生成AI(VALL-E X)を使ってプロンプトからAI音声を作成できるようになる

3. 注意事項

  • 18歳以上であること

4. 前提条件

  • NVIDIA Geforce RTX VRAM 8BG 以上
  • Windows 10 以降(Update済み、管理者権限あり)の PC で、/Windows/System32 にパスが通っていること
  • Python 3.10.6 がインストールされていること
  • Git for Windows がインストールされていること

5. 必要なもの

  • WindowsPC(この記事では Windows11 を利用)
  • グラフィックボード(NVIDIAの「GeForce RTX20」シリーズ以降、VRAM8GB以上)
  • HDD または SSD(十分なディスク容量があること)
  • インターネット環境(有線LAN推奨)
  • キーボード
  • マウス
  • HDMIディスプレイ

6. FFmpeg のインストール

  • Download FFmpeg サイト を開く
  • 『Windowsアイコン』をクリックし、『Windows builds by Btbn』をクリック
  • GitHubサイトから、『ffmpeg-master-latest-win64-gpl.zip』ファイルをダウンロードする
  • ダウンロードした.zipファイルを解凍し、「ffmpeg-master-latest-win64-gpl」フォルダを、「C:\Program Files」フォルダ直下にフォルダごとコピーする
  • タスクバーの「Windowsアイコン」検索から、『システムの詳細設定』を検索し、起動する
  • 「システムのプロパティ」ウィンドウの「詳細設定」タブから、「環境変数」ボタンをクリックする
  • 下段の「システム環境変数」jから、「Path」の行を選択し、「編集」ボタンをクリックする
  • 「新規」ボタンをクリックし、ffmpeg の「bin」フォルダまでのフルパスをペーストする(例: C:\Program Files\ffmpeg-master-latest-win64-gpl\bin
  • 「OK」ボタンをクリック後、「OK」ボタンをクリックし、「システムのプロパティ」ウィンドウを閉じる
  • 「環境変数」に設定した「Path」を適用するため、一度、Windowsを再起動する

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# 7. CUDA Toolkit 11.8 のインストール

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8. VALL-E-X のセットアップ(所要時間:15分)

  • コマンドプロンプトを起動し、VALL-E-X を構築したいフォルダに移動し、git cloneコマンドにて VALL-E-X ソースファイルをダウンロードする
コマンドプロンプト
// gitソースをクローン(ダウンロード)
> git clone https://github.com/Plachtaa/VALL-E-X.git

// フォルダを移動
> cd VALL-E-X

// pythonの仮想環境(vall)を作成
> python -m venv vall

// 所定のディレクトリに移動
> cd vall/Scripts

// 仮想環境を活性化(アクティベート)
> activate

// 仮想環境内で2つ上のフォルダに移動
(vall) VALL-E-X\vall\Scripts> cd ../..

// PyTorchおよび関連パッケージをインストール
(vall) VALL-E-X> pip3 install torch torchvision torchaudio --index-url https://download.pytorch.org/whl/cu118

// プロジェクトの依存関係ファイルインストール
(vall) VALL-E-X> pip install -r requirements.txt

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9. GPU動作環境の確認

  • GPU動作確認用スクリプトファイル(test.py)を作成し、VALL-E-X フォルダ直下にファイル保存する
  • 先ほどのコマンドプロンプトの続きから、GPU動作確認用スクリプトを実行する
  • およそ1分後に利用可能なグラフィックボード名が出力されればOK
test.py
import torch

# CUDAが利用可能かどうかを確認します
if torch.cuda.is_available():
    # GPUの詳細を表示します
    print(torch.cuda.get_device_name(0))
else:
    print("CUDA is not available.")

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コマンドプロンプト
// GPU動作確認用スクリプトの実行
(vall) VALL-E-X> python test.py

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10. VALL-E X の起動(所要時間:5分)

  • 先ほどのコマンドプロンプトの続きから、VALL-E X 起動スクリプトを実行する
  • しばらくするとブラウザに VALL-E Xサイト http://127.0.0.1:7860/ が表示される
コマンドプロンプト
// VALL-E X の起動
(vall) VALL-E-X> python launch-ui.py

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11. サンプル AI音声の生成(所要時間:5分)

  • 画面下部の「Examples」欄から、「ja-2.ogg」の行をダブルクリック選択する

  • サンプルデータがセットされるので、「uploaded audio prompt」欄の再生ボタンをクリックし、『まねる元の音声』ファイルを聞いてみる

  • 「Text」欄に『読み上げてほしいプロンプト文章』を入力し、『Generate!』ボタンをクリックする

  • 数秒ほどで「Output Audio」欄に『AI音声』が生成されるので、再生ボタンをクリックし『AI音声』を視聴する

  • トラブルシューティング:『Generate!』ボタンをクリックした際に「Error」となった場合は、コマンドプロンプト側を確認し、エラー内容を確認しましょう、わたしの環境では、FFmpeg のインストールが抜けており、FFmpegのインストール&Windows再起動にて正常動作を確認できました

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12. 次回起動用 run.bat の作成

  • 毎回、手動で起動するのは疲れますので、、、Stable Diffusion の run.bat を真似て起動用 run.bat を作成してみました
  • run.bat ファイルは VALL-E-X フォルダ直下に作成し、お使いください
  • また、ドライブ名、フォルダパスは、皆さんの環境に合わせて書き換えてお使いください
  • run.bat のショートカットファイルをデスクトップなどにコピーしてお使いいただくと、起動が楽になるかと思います
run.bat
@echo on
D:
cd "D:\Program Files\VALL-E-X"
call vall\Scripts\activate
python "D:\Program Files\VALL-E-X\launch-ui.py"

13. おわりに

いかがでしたでしょうか?WindowsPC に 音声生成AI(VALL-E X)環境を構築することができたのではないかと思います
今回の記事が、みなさまの学習の参考になれば幸いです

2023/11/14 TAKAHIRO NISHIZONO


追記. 音声生成AIサービス「ElevenLabs」について


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