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NiceHash OS の導入方法(NiceHashを用いたBitcoinマイニング)

Last updated at Posted at 2020-01-25

1. はじめに

今回は、自分自身への備忘録を兼ねて、マイニング専用OSである『NiceHash OS(ナイスハッシュオーエス)』の導入方法を、お伝えしたいと思います。

  • ※2020年1月25日現在、NiceHash OSバージョンv1.1.4での記事となります。

nicehash_logo.png

2. この記事を読んでできること

  • NiceHash OSを構築できるようになる。
  • NiceHash OSを用いたマイニングができるようになる。

3. 必要なもの

  • パソコン+GPUグラフィックボード(今回Radeon RX580を使用)
  • USBメモリ(USB2.0以上、容量:2GB以上)
  • インターネット環境(有線LAN推奨)
  • パソコン(Windows10など、USBメモリ作成時に利用)
  • NiceHashアカウント

4. NiceHashアカウントの作成

  • NiceHash公式サイトから、NiceHashアカウントを作成する。
  • NiceHashアカウントは、NiceHash OSのダウンロード、マイニングの実行確認等に利用するため、必ず必要となります。

5. NiceHashサイトへのログイン

6. NiceHash OSのダウンロード

  • NiceHashサイトにログイン後、上部メニューの『Mining』をクリックし、『DOWNLOAD MINER OR ADD ASIC』ボタンをクリックする。

コメント 2020-01-25 093325.jpg

  • 表示されたポップアップ選択から、『NishHash OS』をクリックする。

コメント 2020-01-25 093413.jpg

  • ダウンロード形式の選択から、『USB image (.img)』を選択し、NiceHash OSのダウンロードを開始する。
  • 参考:この記事作成時のファイルバージョン:『nhos-1.1.4.img.gz』

コメント 2020-01-25 093522.jpg

7. マイニングアドレスのコピー

  • NiceHash OSダウンロード中に、マイニングアドレスのポップアップが表示されるので、『COPY』ボタンをクリックし、メモ帳などにマイニングアドレスを貼り付けて、後から利用できるようにしておく。
  • もしも、マイニングアドレスのコピーを忘れた場合は、後から、NiceHashサイトの上部メニューの『Mining』をクリックし、『MINING ADDRESS』から確認することもできます。

コメント 2020-01-25 093649.jpg

8. USBメモリのフォーマット

  • SD Formatter for Windowsなどのソフトを用いて、NiceHash OSをインストールするUSBメモリをフォーマットする。

  • フォーマット形式は「FAT32」を選択することを推奨します。

  • 参考:参考画面
    fomatter.PNG

9. USBメモリへOSイメージの書き込み(所要時間:3分)

  • Etcherなどのソフトを用いて、使用するUSBメモリへOSイメージを書き込む。

  • Etcherは、圧縮されたままのOSイメージ(拡張子が.img.gzなど)を解凍せずにそのまま扱えておすすめです。

  • 参考:Etcher起動時の画面
    etcher_1.PNG

10. configuration.txtファイルへのマイニングアドレス設定

  • USBメモリへのOSイメージの書き込みが完了したら、『NHOS』というドライブ名でドライブ認識されているので、エクスプローラーから当該ドライブを選択する。

コメント 2020-01-25 100030.jpg

  • 『NHOS』ドライブ直下の、『configuration.txt』をメモ帳なのでエディタで開き、"btc"、"woker"の値を設定し、保存する。

"btc": "コピーしたマイニングアドレスを設定する",
"woker": "任意のワーカー名文字列を設定する",

  • 補足:Wi-Fi無線LANを利用する際は、"ssid"、"key"を設定する。(極力は有線LANの利用を推奨)詳しくは、公式サイトを参照

コメント 2020-01-25 100559.jpg

configuration.txt(改行コード:LF、文字コード:UTF-8)
{
    "rig": {
        "btc": "36HiEHGr8LNr7kEqZtLHb42WfrqbjrDzFa",
        "worker": "worker2",
        "group": ""
    },
    "access": {
        "ssh": {
            "key": ""
        }
    },
    "network": {
        "wireless": {
            "ssid": "",
            "key": ""
        }
    }
}

11. USBメモリ の完成

  • 完成した USBメモリ を、PCからおもむろに抜き取る。

12. NiceHash OSの起動

  • NiceHash OSを起動させたいパソコンにUSBメモリを差し込み、パソコンを起動する。
  • パソコン起動直後、直ぐに『Deleteキー』または『F2キー』を連打し、BIOS画面を表示させ、ブートメニューなどから、作成したUSBメモリが起動するように選択&設定をおこない、NiceHash OSを起動する。
  • 真っ黒い画面に、英語の文字列が3分程度表示されるが問題なし。
  • 初回起動直後は、GPUグラフィックボードの判定、数、各種マイニングベンチマークの実施調査などが自動でおこなわれているので、15分くらいそのまま放置してOKです。
  • Linuxコマンド操作に自信がある人のみ、以下のユーザ名でコンソールログインすることもできます。(コンソールログインは推奨しません)
ユーザ名/パスワード
ユーザ名 :nhos
パスワード:なし

13. マイニング状況の確認

  • お使いのパソコンに問題がなく、適切なGPUグラフィックボードが搭載されていれば、以上でマイニングが自動開始されていると思います。

  • NiceHashサイトにログインし、上部メニューの『Mining』から『My Rigs』から動作状況を確認できます。

  • マイニングを停止、再開する際も、こちらの画面から操作することが可能です。

  • 参考画像:起動直後の『Benchmarking』実施中、終わるまで待つこと!
    コメント 2020-01-25 101332.jpg

  • 参考画像:GPUグラフィックボードが認識されマイニング開始
    コメント 2020-01-25 102625.jpg

14. おわりに

いかがでしたでしょうか?以上でNiceHash OSの導入がひととおり完了しているかと思います。

この後、あなたのマイニング環境(NiceHash OS:Rigs)がどのような運命をたどるかは、あなた次第です。

マイニング専用OSを用いてマイニングをはじめることは、意外と簡単にできたのではないかなと思います。
今回の記事が、みなさまの学習の参考になれば幸いです。

2020/01/25 TAKAHIRO NISHIZONO

15. 追記その1:NiceHash OSのメリット&デメリット

メリット

  • NiceHash OSは、Tiny Core Linuxをベースに作成されており、OS起動後はオンメモリで高速に処理される。
  • オンメモリで動作するOS仕様のため、SSD、HDDなどのファイルアクセス遅延、ディスク消耗の心配がない。
  • オンメモリで動作するOS仕様のため、古いUSB2.0のUSBメモリでも動作スピードに問題がでない。
  • Linux Kernel 5.0.21-tinycore64 で動作しており、Ryzen系CPUでもOS起動する。(Ryzen系CPUの場合、Linux Kernel 4.X系だとLinux OSが起動しないことがあるらしい)
  • いい感じにかってにマイニングしてくれる。

デメリット

  • すべてがほぼ自動で動作するため、マイニングツールやマイニング通貨の選択、カスタマイズ性はない。
  • CPUマイニングとの同時実行ができず、GPUマイニングオンリーだと思われる。

16. 追記その2:NiceHash OS Flash Toolの使用(公式推奨)

  • あとから気づいたのですが、NiceHash OS構築専用の『NiceHash OS Flash Tool』なるものが存在するようです。
  • NiceHash OS Flash Toolは、Linux、MacOSおよびWindowsオペレーティングシステムで使用でき、NiceHash OSイメージの事前ダウンロードをせずに、NiceHash OSのイメージをUSBフラッシュドライブにダウンロード、構成および書き込みできるようです。
  • ただし、セキュリティソフトの設定によっては、ウィルス検知され、NiceHash OS Flash Toolをダウンロードできない可能性もありそうです。

nhos-flash-tool.png

17. 追記その3:ddコマンドを用いたOSイメージ書き込み(非推奨)

  • おすすめはしませんが、LinuxのddコマンドでOSイメージを書き込みたい方は参考にしてください。(ddコマンド実行は、自己責任でおねがいします。)
コマンドプロンプト
// USBドライブを調べる
$ df -h

// USBドライブをアウンマウント
$ umount /dev/sdX1

// OSイメージの解凍
$ gunzip nhos-x.x.x.img.gz

// OSイメージをUSBメモリに書き込む
$ dd if=nhos-x.x.x.img of=/dev/sdX bs=4M && sync
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