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はじめに

概要

こちらは 富士通クラウドテクノロジーズ Advent Calendar 2020 の9日目の記事です。

8日目は @heriet さんの GraphicsGale画像形式(Gale106/GaleX200)の内部構造 という記事でした。
僕もドット絵を見るのは好きですが、ツールを使って本格的に作るレベルを超え、独自フォーマットの解析までされるのには職人魂を感じました。
後でGraphicsGaleについて調べてみようと思います。

自己紹介

みなさん、こんにちは!
昨年のFJCTアドベントカレンダーぶりの登場となります、 @zombean です。

昨年10月にいわゆる情シス部門に配属されて、1年2ヶ月以上が経ちました。
今はVDIや、その上で展開される社内システムの面倒見をしています。

まだまだ歴は浅いですが、部員の退職やコロナなどいくつかの修羅場を経験し、歴の割には結構鍛えられました。
そんな中で、情シスにいて大事だと思うことを今回記事にしていこうと思います。

自分の思う情シス3つの柱

セキュリティ

僕は専門家ではないので詳しくは説明できませんが、インフラやシステムを構築する上で、必ずついて回るのがセキュリティです。
誰が、どこから、どの端末から、どんなネットワークを介して、どのシステムにアクセスし、どんな作業をするのかというのは、常に考える必要があります。

これらを一番簡単に解決してしまうのは、 「許容しないこと」 です。
オフィスから、社給端末でイントラネットを介してシステムにアクセスして貰い、端末とシステム側でログを拾っておけば、大体の問題はクリアできると思います。

ただこの方法では、当然ですが利便性が失われてしまいます。
情シスにとって都合が良くても、肝心の社員さんからしたらイメージは最低です。

特に最近はコロナの流行で、より柔軟な働き方が推奨されるようになりました。
しかも、ITの進化の裏で攻撃の手段も多様化し、ガチガチに固めたシステムでも安心できなくなりました。
物騒な世の中になりましたね......

そこで最近話題に上がっているのが、みなさんご存知の 「ゼロトラスト」 です。
もし理想通りのゼロトラストが実現できるなら、場所も端末も環境も関係なくアクセスし、高いレベルでセキュリティが維持できると思います。
理想通りのゼロトラストが実現できるなら、ですが......

現実的にはそんなにうまくいくわけでもなく、現行システムとの兼ね合いや予算、構築に必要な知識など課題はたくさんあります。
しかも、今僕のいる部署は人が少ないので、新しく仕組みを作っていくのはかなりハードルが高いです。

そのため、いきなり理想形を作るのではなく、まずはできるところから変えていき、徐々にゼロトラストに近づけていこうと部全体で奮闘しています。
その第一歩がPCの持ち出しで、開発用のPCを払い出せるように色々とツールを検証しています。
それに伴い、社内のシステムもプライベートネットワーク外からアクセスできるようにしていきたいと思っています。

まだ先は長いですが、セキュリティを維持しつつ、利便性も高いシステムを目指して頑張ります。

管理者から見た利便性

システムを構築する上では、セキュリティの項目でも触れた通り、社員さんの利便性が高いことが重要です。

ただそれだけではなく、管理者から見た利便性も高いことが、同じくらい重要だと最近よく思います。
特に、定常的な作業が自動で走る、特定の人に依存しないという点です。

情シスはサービス提供に関わる開発やマーケティング、営業などの部門に比べて、人数が少ないのが一般的だと思います。 間違っていたらすいません。
かといって担当業務が少ないかといえば、全然そんなことはありません。
社給機器管理、ICTサポート、マニュアル整備、アカウント管理、インフラ運用、社内システム運用など、業務を遂行する上で必要なモノの管理、運用を全部担当しています。

そのため、「定常的な申請処理や作業が多く、自動化や新しい取り組みに手が出せない」、「あの人が休むと作業が全部止まってしまう」といった問題がよく起こります。
しかも、システムを止めてガッツリメンテナンスというわけにもいかず、バージョンアップや作り替えも後回しになりがちで......

情シス側の管理、運用コストが高いと、そこにリソースがさかれ、結果的に社員さんの利便性向上にも影響が出てきます。
そのため、社員さんの利便性が高く、かつ管理も楽になるという双方にとって得になるシステム、というのが大切だと思います。

といっても、今あるものはしばらくそのままで回していかなといけません。
時間があれば、スクリプトを組んだりドキュメントを作ったりして、少しでも負荷低減、俗人化防止に向けて頑張っています。

コミュニケーション

部内でのコミュニケーションというのはもちろんですが、今回スコープするのは情シス↔️部外のコミュニケーションです。

情シスの使命、ミッションというのは、ざっくり言ってしまうと社員さんに快適な業務環境を提供することだと思います。
ただ、その実社員さんとのコミュニケーションが不足しているのではないか、と最近感じています。

例えば、「どんな環境だったら業務がしやすい?」、「このシステムの使い勝手どう?」といったヒアリングだったり、
「ウチではこんな取り組みしてるよ!」、「セキュリティの都合でこのルールは守ってね!」といったアピールなどです。

企業がサービスを提供する上ではユーザファーストが大切で、需要の調査やアンケートを実施すると思いますが、情シスでもそれは変わりません。
また、企業ではサービスの紹介、宣伝というのも当然行いますし、利用規約を定めたりしますが、これも同様です。

企業がユーザと行う双方向のやりとりを、情シスと社内でも展開していく必要があると思います。

それによって、「おっ、こんなことしてくれたんだ!」、「このルールにはそういう意図があったのか」といった気づきや、
「今度の施策にはこの意見を取り入れてみよう!」といった発想が生まれると思います。

発展として、社員さんのちょっとした困りごとを見つけたら簡単にフォローする、つぶやきレベルの要望を見つけたら内容によっては吸い上げる、というのもできたら良いなと思っています。
全部に対応するわけにはいきませんし、約束はできませんが、こうしたちょっとしたアクションが積み重なって情シスの活動にプラスになるのではないかと妄想しています。

さいごに

感想など

今回は情シスにいて思うことをそのまま書いてみました。
実はここ3日くらい何を書こうかうんうん唸っていたのですが、自分で書けるものは何かというのを考えた結果、この記事に落ち着きました。

技術的な内容ではなく思考的な内容になりますが、同じ情シスの方、逆に情シスについてあまり知らない方に届けばいいなと思っています。

前日に頑張って書き上げたので、見やすさに関しては勘弁してください!

そういえば...

6月には、ニフクラエンジニアミートアップというイベントで、社外に向けてプレゼンしたりもしました。
yoububeにも動画が上がっています。
リンクは こちら にありますので、よろしければご覧ください!

アドベントカレンダーについて

明日は、 @nashik さんの プレゼンの時間を守るためにパワポをカスタマイズする という記事です。 
プレゼンの際、時間ぴったりで発表するのはなかなか難しいので、どんな内容になるのか楽しみです。

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