【Go入門】goroutine（ゴルーチン）って何？

はじめに

Go言語には、並行処理をとても簡単に書ける機能があります。それが「goroutine（ゴルーチン）」です。
この記事では goroutine の基本から Playground 実行も含めて 初学者向けにまとめてみます。

🎯 goroutineとは？

goroutine（ゴルーチン）は、Goにおける「超軽量スレッド」のようなものです。

関数の前に go をつけるだけで、その関数が別の並行プロセスとして非同期に実行されます。

✅ 最小のgoroutine例

package main

import (
    "fmt"
    "time"
)

func main() {
    go fmt.Println("Hello from goroutine") // 非同期で実行

    time.Sleep(100 * time.Millisecond) // goroutineの実行を待つ
    fmt.Println("main done")
}

🔗 Playgroundで実行する

🧪 goroutineの典型例：並行して2つの処理を実行

package main

import (
    "fmt"
    "time"
)

func say(msg string) {
    for i := 0; i < 3; i++ {
        fmt.Println(msg)
        time.Sleep(500 * time.Millisecond)
    }
}

func main() {
    go say("world") // goroutineで非同期に
    say("hello")    // main routineで実行
}

🔗 Playgroundで実行する

⚠️ goroutineだけだと"早すぎる"問題

package main

import "fmt"

func main() {
    go fmt.Println("Hello from goroutine")
}

🔗 Playgroundで実行する

main() が終わると goroutine が終了前にプログラムが終わってしまうため、何も出力されません。

time.Sleep を使うとgoroutine の完了を「待つ」ことでちゃんと出力されます

package main

import (
    "fmt"
    "time"
)

func main() {
    go fmt.Println("Hello from goroutine")
    time.Sleep(time.Second)
}

🔗 Playgroundで実行する

完了したことを知るにはchan（チャネル）を使うこともあります。chanについてはこちらに記事を書きました🙇

📦 goroutineの特徴まとめ

特徴	内容
軽量	数千〜数万スレッド起動も可能
簡単	go 関数() だけでOK
自動管理	OSスレッドに比べて効率的
並行に動作	複数処理を同時に進行可能

🙋‍♀️ よくある疑問

Q. goroutineとスレッドは違うの？

A. OSレベルのスレッドではなく、Goランタイムが管理する軽量な「擬似スレッド」のようなもの。

🏁 まとめ

• goroutine は Goの並行処理を支える超軽量スレッド
• go 関数() の形で簡単に非同期処理が書ける
• 同時に複数の処理を安全かつ効率よく走らせることができる