Swiftの2種類のデータ型（参照型、値型）

参照型 (class) と 値型 (struct, enum) の違い

Swift には 2種類のデータ型 があります。

	参照型 (class)	値型 (struct, enum)
メモリ管理	ヒープ領域に保存され、参照カウント（ARC）で管理される	スタックに保存され、コピーが作られる
代入 (=) の動作	参照を渡す（同じインスタンスを指す）	コピーを作成する
可変性	var でも let でもプロパティの変更が可能	let で作成するとプロパティの変更が不可
weak 参照が可能か？	weak 参照が可能	weak 参照は使えない

参照型 (class) の例

class User {
    var name: String
    init(name: String) {
        self.name = name
    }
}

var user1 = User(name: "Alice")
var user2 = user1 // 同じインスタンスを参照

user2.name = "Bob"
print(user1.name) // → "Bob"（user1 も影響を受ける）

→ user1 と user2 は 同じオブジェクトを参照している ため、一方を変更するともう一方も変わる。

値型 (struct) の例

struct User {
    var name: String
}

var user1 = User(name: "Alice")
var user2 = user1 // 新しいコピーが作成される

user2.name = "Bob"
print(user1.name) // → "Alice"（user1 には影響しない）

→ user1 と user2 は 異なるコピー なので、user2 を変更しても user1 には影響しない。