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リスコフの置換原則とは?

リスコフの置換原則(Liskov Substitution Principle, LSP)は、オブジェクト指向プログラミングにおける重要な原則の一つで、サブクラスはいつでもそのスーパークラスの代わりとして使用できるべきであるという規範のこと。これは、サブクラスがスーパークラスの契約を変更しないようにすることを意味する。

リスコフの置換原則を使用した例
# 基底クラスの作成
class Payment
  # このメソッドはすべての支払い方法で共通です。
  # 各支払い方法はこのメソッドを実装する必要があります。
  def process
    raise NotImplementedError, "process method must be implemented"
  end
end

# サブクラスの作成
class CreditCardPayment < Payment
  def process
    # クレジットカードでの支払い処理のロジック
    "Processing credit card payment..."
  end
end

class PaypalPayment < Payment
  def process
    # PayPalでの支払い処理のロジック
    "Processing PayPal payment..."
  end
end

# LSPの適用
def process_payment(payment)
  # このメソッドはPaymentクラスのインスタンスを受け取りますが、
  # 実際にはそのサブクラスのインスタンスが来ることを期待しています。
  puts payment.process
end

# クレジットカード支払いのインスタンスを作成して処理
credit_card_payment = CreditCardPayment.new
process_payment(credit_card_payment)

# PayPal支払いのインスタンスを作成して処理
paypal_payment = PaypalPayment.new
process_payment(paypal_payment)

継承とリスコフの置換原則はどう違うの?

継承はプログラミング言語の機能です。これを使用して、新しいクラス(サブクラス)が既存のクラス(スーパークラス)の特性を継承し、拡張することができます。

リスコフの置換原則は、継承を使用する際の設計原則の一つです。これは、サブクラスがスーパークラスの完全な置換として機能するべきであるという原則を表しています。LSPは、オブジェクト指向設計における「良い」または「適切な」継承の方法をガイドします。

要するに、継承は「何ができるか」を提供し、LSPは「どうやるべきか」を指導します。LSPは継承の機能を拡張または制限するものではなく、継承を使用して安定的で保守しやすいソフトウェアを設計するための原則を提供します。

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