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1,980円(Raspberry Pi Zero W)で Homebridge 環境を作ろう!

Last updated at Posted at 2020-11-30

この記事は、ハンズラボ Advent Calendar 2020 1日目の記事です :snowman:

はじめに

ハンズラボのPOSチームでテックリードをしている @zizi4n5 です :snowboarder:
最近、自宅のスマートホーム化にハマっているのですが、Raspberry Pi Zero W で安く簡単に Homebridge 環境構築できて感動したので記事にしてみました。
基本的には、Homebridgeが公開している Homebridge Raspberry Pi Image の手順をベースに、補足を交えながらの説明となります。

Homebridgeとは?

Homebridgeとは、Apple HomeKitに対応していないデバイスをHomeKit対応アクセサリとして操作可能にするBridgeアプリケーションです。
OSSで開発されており、いろいろなデバイス向けのplugin開発も活発に行われています。

私の環境ではHomebridgeを利用して、Nature ReomoSwitchBotBoseのスピーカーなどをHomeKit対応アクセサリとして操作可能にしています。

本記事はRaspberry Pi Zero Wでの環境構築をしていきますが、macOS/Linux/Windows等のOSでも動作します。
詳細については、公式のREADME.mdを参照してみてください。

また、pluginのRuntimeはNode.jsなので、pluginをJavaScript/TypeScriptで独自に実装することも可能です。
公式が用意しているpluginテンプレート Homebridge Platform Plugin Template が参考になるので、興味がある方はぜひ読んでみてください。1

購入が必要なもの(約1,980円)

まず最初に、いくつか必要なものを購入しておく必要があります。

部品名 値段 備考
Raspberry Pi Zero W2 1,320円 私が購入した時は、スイッチサイエンスさんが1番安かったです。
https://www.switch-science.com/catalog/3200/
microSDカード 400円前後 私は16GBを利用しています。
今のところ特に容量問題などもありません。
電源コード 300円前後 5V/USB Micro-Bコネクタ または GPIOコネクタ
私は家にあるものを利用しました。

あとは、スマートフォン、Terminalを利用できるPC/Macがあれば、特に問題ありません。
Raspberry Pi Zero W自体はモニタやキーボードと直接接続することなく、全ての設定を行うことが可能です。3

OSイメージのダウンロード

Raspberry Piを動作させるためのOSイメージとして、最新の Homebridge Raspberry Pi Image(Homebridge-Raspbian-v0.0.0.zip)4 を以下からダウンロードします。

microSDカードへの書き込み

Homebridge Raspberry Pi Image(Homebridge-Raspbian-v0.0.0.zip) をmicroSDカードへ書き込みます。
公式の手順では、Etcherの利用が簡単でオススメとありました。

ネットワークのセットアップ

公式サイトではEthernetとWi-Fi両方の説明が記載されていますが、Raspberry Pi Zero W/WHの場合はLAN端子ありません。
このため、今回はWi-Fiとして手順を進めていきます。

  1. SDカードをRaspberry Piに挿入
  2. Raspberry Piの電源をオン
  3. 1,2分後に、スマートフォンでWi-Fiネットワークをスキャンする
  4. Homebridge WiFi Setup という名前のWi-Fiに接続する
  5. CAPTIVE PORTALが開くまでしばらく待ち、利用環境にあるWi-Fiを設定する

WiFi Setup
※ 画像は公式サイトからの引用です。

なお、Wi-Fiの設定が正常に終了しなかった場合、Homebridge WiFi Setupが再表示されるので再試行してください。

Homebridgeの初期設定

ここまでの設定が正しく行われていれば、http://homebridge.local にアクセスすることで Homebridgeの管理画面にアクセスすることができます。(Windowsの場合は名前解決できない場合があるみたいです。5
このため、初期パスワード(必要であればユーザも)を変更しておきましょう。

  1. http://homebridge.local にアクセスする
  2. デフォルトのuser/passwordであるadmin/adminでログインする
  3. 管理画面右上の[設定]-[ユーザーアカウント]から、デフォルトのuser/passwordであるadmin/adminを変更する

Homebridgeの初期設定
※ 画像は公式サイトからの引用です。

SSH接続の初期設定

pluginモジュールの追加インストールなどで必要となるSSHですが、デフォルトで有効になっています。
このため、初期パスワードを変更しておきましょう。

  1. デフォルトのuser/passwordであるpi/raspberryでSSH接続する
  2. passwdコマンドでデフォルトpasswordであるraspberryを変更する6
$ssh pi@homebridge.local
$passwd

ホームアプリとの連携

Homebridge管理画面に表示されているQRコードを、iOS端末のホームアプリでスキャンしてください。
登録が正常に行われると、ホームアプリ[ホーム設定]-[ハブ & ブリッジ]にHomebridgeが追加されます。

最後に

以上でHomebridge環境の構築は完了です。
あとは、Homebridge管理画面から保有しているデバイスのpluginをインストール・設定することで、HomeKit対応アクセサリとして操作可能になります!

私自身は、Nature RemoやSwitchBot、BoseのスピーカーなどをHomebridge経由で操作していますが、オススメのデバイス、pluginなどあれば是非コメントで教えてください!

参考情報


  1. 私もOSSとしてSwitchBot用のplugin Homebridge SwitchBot を開発しているので、こちらもよかったら参考にしてみてください。 

  2. 自分が購入したタイミングではWの在庫がなくWH(ピンヘッダ付き)を購入しました。ただ、ピンヘッダを利用する予定がない場合はRaspberry Pi Zero Wの方が値段も500円ほど安いのでオススメです。 

  3. 自分はそんなに簡単だと知らずに有線のHDMIケーブル(タイプAオス - ミニタイプCオス)を購入したのですが、無駄になってしまいました。。。 

  4. 2020/11/30時点での最新版は、Raspbian-Homebridge-v1.0.15.zipでした。 

  5. http://homebridge.localでアクセスできない場合は、ルータの管理画面もしくは、スマートフォンでHomebridge管理画面にアクセスするなどして、Raspberry Piに割り当てられたIPアドレスを見つけて、http://<ip address>でアクセスしてみてください。 

  6. 新たなユーザを追加した際に権限周りでいくつか問題が起きたため、パスワードのみ変更としました。 

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