SSL証明書をインストールする際、Linux系サーバでは .crt
(証明書)や .key
(秘密鍵)形式が一般的ですが、Windows/IISや一部クラウドサービス(Azure、AWS ACMなど)では .pfx
形式が求められるケースがあります。
準備するファイル
PFX形式を生成するには、以下の3つのファイルが必要です:
ファイル名 | 役割 |
---|---|
your_domain.crt |
サーバ証明書(CAから発行されたもの) |
your_domain.key |
秘密鍵(CSR作成時に生成したもの) |
intermediate.crt または ca-bundle.crt
|
中間CA証明書(CAが提供) |
OpenSSLでの変換コマンド
openssl pkcs12 -export \
-out your_domain.pfx \
-inkey your_domain.key \
-in your_domain.crt \
-certfile intermediate.crt
各オプションの意味
-
-export
: PFX形式で出力する -
-out
: 出力先ファイル名(PFXファイル) -
-inkey
: 秘密鍵ファイル -
-in
: サーバ証明書 -
-certfile
: 中間CA証明書(バンドル)
変換後の用途例
- Windowsサーバ(IIS)でのSSL設定
- Azure App Serviceでのカスタムドメイン証明書設定
- AWS Certificate Manager(インポート型)での利用