機械学習の学習や実務に役立つ主要なツールやフレームワークを、カテゴリーごとに整理しました。自分のスキルセットを見直すきっかけとしても活用できます。
機械学習でよく使われる言語
まず最初に押さえておきたいのが、使用するプログラミング言語です。
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Python
機械学習の定番言語。ライブラリが豊富で、文法も読みやすい。 -
R
統計分析や可視化に強く、研究分野で多く使われています。 -
C++
処理速度を重視したい場合に有効。深層学習の一部で使われます。
一般的な機械学習フレームワーク
機械学習アルゴリズムを実装・運用するために不可欠なライブラリ群です。
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Scikit-learn
回帰・分類・クラスタリングなどの基本的なアルゴリズムが揃っています。 -
NLTK
自然言語処理に特化。文章データの処理に便利です。 -
NumPy
数値計算の基盤。あらゆるMLライブラリのベースになっています。
ビッグデータ処理ツール
膨大なデータを効率よく扱うためには、これらのツールが有効です。
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Apache Spark
大規模分散処理が可能。MLlibを使えば機械学習も簡単に導入できます。 -
MemSQL
高速なリアルタイム分析が可能なデータベース。IoTやリアルタイムMLに適しています。
データ分析・可視化ツール
機械学習では「データをどう見るか」が重要。以下のツールで理解が深まります。
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Pandas
表形式データを効率的に処理。分析の出発点として必須。 -
Jupyter Notebook
コード・出力・メモをまとめて実行できる便利な環境。 -
Matplotlib
基本的なグラフ描画が可能。視覚的にデータを理解できます。 -
Tableau
ノーコードで美しいダッシュボードが作れるBIツール。 -
Weka
GUI操作で機械学習が体験できる。初心者におすすめ。
ニューラルネットワーク向けフレームワーク
ディープラーニングや画像認識など、高度なモデルにはこれらのツールが必要です。
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TensorFlow & Tensorboard
Google製のフレームワーク。視覚化ツール(Tensorboard)もあり、学習過程の管理がしやすい。 -
PyTorch
柔軟性が高く、研究開発に人気。直感的に使える。 -
Keras
高水準APIで、初心者でも簡単にニューラルネットを構築可能。 -
Caffe2
モバイル端末向けに軽量で高速。Facebookが開発。
自分の目的に合ったツールを一つ選び、手を動かすことから始めてみてください。