はじめに
CloudWatchはAWSサービスのメトリクスを蓄積するためのメトリクスリポジトリサービスです。
CloudWatch独自の用語で一般的には聞きなれない用語が多いため整理のためにまとめてみました。
CloudWatchの用語
AWS公式サイトには以下の用語が記載されています。
・名前空間
・メトリクス
・ディメンション
・解像度
・統計
・パーセンタイル
・アラーム
名前空間
名前空間とはCloudWatchメトリクスのコンテナです。
CloudWatchのコンソールから「メトリクス」をクリックした際に最初に表示される情報です。
名前空間には以下の種類があります。
名前空間の種類 | 説明 |
---|---|
AWS名前空間 | デフォルトで収集されるAWSサービスのメトリクスが集約されています。 |
カスタム名前空間 | デフォルトでは存在しないメトリクスです。 新規でメトリクスを作成する際などに指定する必要があります。 |
メトリクス
CloudWatchに発行された各データポイントのセットを指します。
一般的にCloudWatch Metricsなどと表現します。
AWSサービス利用時にデフォルトで出力される無償の標準メトリクスとCloudWatch Agentなどから抽出したデータを利用するカスタムメトリクスの2種類があります。
ディメンション
集計方法の切り分け方法を指します。
インスタンス別メトリクスやボリューム別メトリクスなどが該当します。
コンソールで説明すると名前空間を選択した後に表示される選択画面がディメンションの一覧となります。
解像度
各メトリクスのデータポイントの時系列ごとの頻度を指します。
解像度には以下があります。
・頻度が分単位のメトリクスである標準の解像度
・頻度が秒単位のメトリクスである高解像度(1秒、5秒、10秒、30秒)
AWSサービスから生成された標準メトリクスはデフォルトで標準の解像度となります。
統計
メトリクスデータを指定した期間で集計したものです。
パーセンタイル
特定の割合のデータがその値以下であることを示す統計的な指標を指します。
平均値だけを見ると一時的なスパイクに引っ張られてしまうため全体的にみた使用率の評価などに利用されます。
アラーム
メトリクスの監視結果をもとになんらかのアクションを実行できる機能です。一般的にCloudWatch Alarmと呼称されます。
代表的な使用方法は、閾値を設定しておき、メトリクスが継続的に閾値を超えた場合にSNSトピックに通知したりAuto Scalingを起動するために利用されます。
まとめ
今回はCloudWatchの用語についてまとめました。
聞きなれない用語やなんとなく利用している画面の名称などの理解を深めることができました。
次回はCloudWatch Logsについてまとめてみます。