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オプションが多い robocopy.exe で必要最小限覚えておけばよい書き方

Last updated at Posted at 2018-05-14

robocopy.exe は Windows に標準で導入されており、使いやすいコマンドライン向けファイルコピーコマンドだが、オプションが多くてとっつきが悪い。しかし、実際に覚えるべきオプションは2,3個で十分だ。

robocopy SRC DST /option …

パスの階層

DST(コピー先)の書き方は、UNIX の cp などとは違い、SRC(コピー元)とちょうど 1:1 で対応するようなパス階層とする。

foo\xxx\ というフォルダーを bar\ 以下に bar\xxx\ という体裁で複製したい時、UNIX ならば

cp foo/xxx bar/

と書けばよかった(xxx は省略でき、cp側で足してくれた)が、robocopy・xcopy は

robocopy foo\xxx bar\xxx

1:1 で対応するファイル名まで、きっちり書かねばならない。(これは xcopy 以降の伝統。copy は必ずしもそうではない)

日常的に使うオプション

だいたい4つで済む。UNIXとは違う、オプションを末尾につける点に注意!

  • /E … サブディレクトリ以下も再帰的にたどってコピー。同じ機能に /S もあるが、/S は空のサブディレクトリはコピーしてくれないので、ほとんど使わない。E は「empty もコピーするよ」の E
  • /MIR … ディレクトリのミラーリング。/E の機能を含んでいるが、コピー元に存在しないファイルが、コピー先にあったら「削除」する。
  • /MOVE … 移動。コピー元を削除する。move.exe が使えないシーン(ドライブをまたがるディレクトリ移動)では重宝する。/E と組み合わせることが多い。似た機能に /MOV があるが、こちらはディレクトリは相手にしてくれないので、あまり使わない。
  • /? ヘルプ。他のオプションはこれで見よう。

使用例

ヒストリを検索したがいいのがなかった。以下でご容赦いただきたい

$ e:
$ cd e:\Users\Hogehoge
$ robocopy go %USERPROFILE%\go /move /E

起動ディスクを変更した際に、他のドライブ(E:)に置き去りになった旧ホームディレクトリの go ディレクトリ以下を、新ホームディレクトリ以下に移動させようとしたらしい。(実際は nyagos 上で書いていたので、 %USERPROFILE%~ と表現したりしていた)

以上

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