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■ 二重ルータの構築について ~ルータが分かれば怖くない~

Last updated at Posted at 2025-04-27

1.ご挨拶

 こんにちは、多機能発信者 零壱(ゼロイチ) テクトです。

 今後、Qiitaでは、ネットワークやプログラム関連について
 特に学生や初心者の方などの何かしらの足しになれば、と
 情報を配信していきたいと思います。

2.2台目ルータの導入について

 さて今後、配信や発信にあたり、僕の家のルータは、
 ホームゲートウェイ(以後HGW)という
 ルータと終端装置(後述)が合体した機器が、プロバイダ/回線会社様から
 レンタルされているのですが、このHGWは性能は悪くないのですけど

 とてもスマートではない(賢くない)子なので
 HGWの下にスマート(賢い)なルータをつないで
 賢い方で通信できるようにしたいと思います。

01.png

 この構成によって、HGWを弄る事なく、家族の通信を邪魔せず
 今後の実験や検証ができるようになる予定です。

02.png

 また、HGWは回線利用上外せないので、HGWの負担を減らして
 賢いル―タの方で、なるべく重たい処理を任せる事が可能になります。

3.二重ルータとは

 さて、その実験や検証をするには、ルータ機能を持つHGWの
 更に下に同じような機能を持つ別のルータを繋ぐ
 という必要性が出てきます。

 実はこの 「ルータにルータをつなぐ」 という二重ルータ構成。
 通信ができない問題が非常に起きやすい事で有名です。

 ですが、実際にはちゃんと理解していれば
 全然問題なく使える構成だと、僕は思っているので

 この問題を解決するのに必要な部分だけ
 「ルータ」 の機能と仕組み
 「ネットワーク」 の仕組み
 を少し説明させて頂きます。

4.ルータとは

 の前に、終端装置、について軽く説明します。
 これは、光回線のインターネット、を使ってる人は
 光ケーブルをLANケーブルに変換する装置/機能だと思ってください。
 この回線終端装置を主に 「ONU」 と呼びます。

 このONUとPCを直接つなぐとインターネットができるのですけど
 これだと一台しかインターネットに繋げません。
 そこで 「ルータ」 が登場します。

03.png

 一般的に家庭用に使うルータは
  「インターネット」「自宅のネットワーク」
 つなげてくれる役割を持ち
 結果として、複数のPC/スマホをインターネットにつなげてくれます。
 
 またこの時ルータは
 その 「自宅のネットワーク」 の中で 「通信の整理」 をおこなう
 出入口の役割も持っています、この出入口の機能を 「ゲートウェイ(以後GW)」
 と呼んでいます。

04.png

 そう、HGWとは、家庭用ネットワークのゲートウェイ装置の事で
 ルータの事を指しているのですね。
 単にルータではなく、ONUなどの機能も持つことから
 一般的に「ONU」と「ルータ」が合体した機器を 「HGW」 と呼んで
 「ルータ」と区別しています。

5.IPアドレスとネットワークとは

 詳細は六法全書くらいあるので割愛しますが。

 「IPアドレス」 は、そのネットワーク内の住所の役割をする番号で
 主にHGW/ルータが、初めて接続しにきたPCやスマホへ
 住所の番号を与えてくれます。

 よくある番号は、 192.168.1.2 、といった番号です。
 ここにサブネットという設定があるのですが
 これは一般向けの 255.255.255.0 固定として進めます。
  「IPアドレス」「サブネット」 この2つの番号がセットで使われます。
 
 先の番号では、 「192.168.1.2」 という番号のお話をしました。
 これは 「192.168.1」 番ネットワーク内の
  「.2」 番という住所を貰ったという事です。
 この貰える住所は基本的に唯一無二です。

 同じネットワークに同じ番号があったら、どっち宛から分からなくて
 間違った方に通信してしまう可能性があります。
 
 また、お作法として、HGW/ルータのIPアドレスは 「.1」 番である事がほとんどなので
 このネットワークでは、出入口のGWとして機能する 「HGW」
  「192.168.1.1」 の住所になります。

 ※この4つに区切った住所番号は、それぞれ 0~255まで使えます。
  なのでアドレスでいうと 0.0.0.0~255.255.255.255まで
  使えるという事ですね。
  また。頭の「0」番と、最終末尾「255」番は
  特別な番号なので使えません。
  ここでは1~254が使える範囲になります。

 ※192.168.~、というのも一般的に使われる理由があるのですが
  ここでは割愛します。

05.png

 先ほどのルータの話と合わせると
 「HGW」「ルータ」 は、
 「インターネット」「192.168.1」 番のネットワークを繋ぐ装置で
 「192.168.1」 番ネットワーク内の 「.1」 という住所にいる
 「通信の交通整理」 をしてくれる 「GW」 という機器になりますね。

6.実際に起きる問題

 長々と技術論を読んで頂きお疲れ様でした。もう少しです。

 さて実際問題として二重ルータの問題は、
 勘違いなのかミスかで、設定が間違っている事多く
 その中でも特に多いのは、同じアドレス帯にしてしまう事です。

08.png

 まずは接続についてです。
 一般的なルータでは、 「WAN」 というポートがONUとつないだり
 インターネットなどにつながる上位ネットワークの接続口。

 「LAN」 というポートがルータがアドレスを払い出す下位のネットワーク
 の接続口になっています。

 なので、先ほどのHGW~ルータの接続というと
 インターネット~~~WAN/HGW/LAN~~~WAN/ルータ/LAN~~~PC/スマホ
 という実接続になります。 

 家庭用ルータやHGWは、取り付けてすぐ使えるのがウリですが
 そのアドレスを気にせず接続した場合に、問題が発生しやすくなります。

 HGWのIPアドレスと、ルータのIPアドアレスが同じだと
 お互いの管轄で同じアドレスが多発して
 通信の交通整理が機能しなくなります。

07.png

 例えば
 HGWのネットワークが 「192.168.1.x」
 HGW自身のアドレスが 「192.168.1.1」 の場合
 本来このネットワークの出入口の交通整理しているのは
 HGWだというのは分かりますよね?

 このHGWの下に接続したルータも 「192.168.1.1」 のアドレスだった場合
 同じネットワークに同じ番号のGWが2つある
 或いは、同じ番号のネットワーク同士が接続している、という問題が起きてしまい
 通信をすると、どこのネットワークのどこのGWが分からなくなってしまい
 通信ができなくなってしまいます。

7.実際に解決する方法

 最終章です。ここまで読んで頂きありがとうございます。

 さて、先ほどの通り問題点は 「同じネットワーク」 を繋いでしまう
 或いは同じアドレスのGWを繋いでしまう、
 のが問題であると分かりました。

 では、結論も分かるでしょう。
 アドレスを変えて、どちらかのネットワークを
 別のネットワーク番号に変えてあげれば良いのです。

09.png

 HGWのネットワークが 「192.168.1」 なら
 ルータのネットワークは 「192.168.11」 など
 被らないアドレス/ネットワークにすれば解決です。
 もちろん、GWのアドレスも、それぞれに合わせてあげてください。

  「192.168.11」 のネットワークなら
 それを払い出すルータのアドレスも 「192.168.11.1」 といった具合です。

 また、家庭用ルータであれば、WANポートがインターネット向けになってて、
 HGWからアドレスを貰える設定になっていない事が多いので
 ルータのWANポートの設定を、DHCPクライアント・DHCP自動取得、
 といった設定に変える必要があるかと思います。

  「DHCPクライアント」「DHCP自動取得」 という機能は
 HGWのDHCPサーバという機能から、自動で払い出されるIPアドレスを
 貰うための設定です。そうでない場合、PPPoEなど
 インターネットにつなぐ事を前提にした設定が入っている事が多いです。

※補足1※
 上記例のHGW~ルータという接続の場合、
 HGWに繋いだPCと、ルータに繋いだPC間は、基本的に通信はできません。
 家庭用でこの二重ルータに設定した場合、HGWにはルータ以外つながず
 ルータに全て接続するか、インターネットをするだけなら
 HGWでもルータでも使えます。

※補足2※
 たまに二重ルータにしても問題ない人がいるのは
 HGWのネットワークが192.168.11.0とかで
 買ってきたルータが最初から192.168.1.0だと
 この問題が起きないため、使えるという事になります。

8.最後に──僕の場合──

 さて、最後のおさらいです。
 先ほどの知識を持って僕の自宅のネットワークを見てみましょう。

10.png

 HGWの自宅ネットワーク側は、 「192.168.0.0」 のネットワークで
 HGWは 「192.168.0.1」 のアドレスを持っています。

 このHGWは、LAN1,LAN2,LAN3とポートがあるのですけど
 家族用のルータ1号機が、LAN1に接続しているので
 実験用として追加のルータ2号機は、LAN3を使う事にします。

 幸いネットワークさえ分けてしまえば、細かい設定は不要で
 通信ができます。特に上位のHGWは弄る必要は今のところないです。

 下のルータ2号機には、WANの設定がDHCP自動取得
 LANには、DHCPのIPアドレス払い出して、 192.168.20.0 を割り当てて
 ルータ2号機のアドレスは、 192.168.20.1 とします。

 これで接続すると、ルータ2号機のWANには、
 HGWから 192.168.0.3 といったアドレスが払い出されて
 ルータのWifiに接続したPCには、ルータから 192.168.20.2
 いったアドレスが払い出されました。

 以上で二重ルータでもインターネットが使えるようになりました。

 この状態では、HGWが賢くないので、HGWにつないだPC/スマホと
 ルータ1号機(又は、ルータ2号機)につないだPC/スマホの間での通信できませんが
 これは仕方ありません。
 いまのところ同じネットワーク内のみで通信が可能になります。

 ひとまず、HGWに繋いでも、ルータ1号機、2号機のそれぞれにつないでも
 インターネット自体はする事が可能です。

 以上、ご清聴ありがとうございました。
 どこかの誰かの何かの足しになれば幸いです。

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