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RTX1300のv6プラス(固定IP)環境下でIPv6を分割して複数LANに割り当てる

Last updated at Posted at 2023-10-15

はじめに

v6プラス(固定IP)環境において、IPv6のプレフィックスを分割し複数のLANインターフェースに設定する方法について記載する。

環境

  • enひかりクロス (フレッツ光クロスコラボ)
    • IPv6 IPoE + v6プラス(IPv4 over IPv6接続) 固定IPサービス
  • YAMAHA RTX1300 Rev.23.00.09

目標

LAN3をWANポートに設定し、LAN1LAN2に分割したIPv6のプレフィックスを割り当てる。

問題点

v6プラス(固定IP)ではプロバイダから指定されたインターフェースIDで構成したIPv6アドレス1をエンドポイントとして、IPv4 over IPv6トンネルを構築しなければならない。

14.9 トンネルインタフェースの端点 IP アドレスの設定 に記載されているようにローカルエンドポイントに任意のIPv6アドレスを指定することはできるが、フレッツ網から配布されるIPv6プレフィックスが変更された場合には対応できない。2 3

またローカルエンドポイントを指定しなかった場合は上記ヘルプページにて、

local を省略した場合は、適当なインタフェースの IP アドレスが利用される。

と記載されているが、その選択基準がヘルプページの記載から読み取れない。

適当なインターフェースの選択基準(RTX1300 Rev.23.00.09)

筆者の環境ではLAN3にWANポートを割り当てているとき、以下の優先度で選択される。

LAN3にIPv6アドレスを割り当てている場合

  • LAN3に割り当てたIPv6アドレス

LAN3にIPv6アドレスを割り当てていない場合

  • LAN1に割り当てたIPv6アドレス

設定例

かんたん設定からプロバイダ接続設定を作成した後、ipv6に関する設定を以下のように修正する。

LAN3にIPv6アドレスを割り当てる場合

ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan3::1:0:0:0:1/64
ipv6 prefix 2 dhcp-prefix@lan3::2:0:0:0:1/64
ipv6 lan1 address dhcp-prefix@lan3::1:0:0:0:1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 address dhcp-prefix@lan3::2:0:0:0:1/64
ipv6 lan2 rtadv send 2 o_flag=on
ipv6 lan2 dhcp service server
ipv6 lan3 address dhcp-prefix@lan3::[指定されたインターフェースID]/64

LAN3にIPv6アドレスを割り当てない場合

ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan3::1/64
ipv6 prefix 2 dhcp-prefix@lan3::1:0:0:0:1/64
ipv6 lan1 address dhcp-prefix@lan3::[指定されたインターフェースID]/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 address dhcp-prefix@lan3::1:0:0:0:1/64
ipv6 lan2 rtadv send 2 o_flag=on
ipv6 lan2 dhcp service server

筆者はこの設定で運用している。

  1. インターフェースID以外にも57~64bitが00でなければならないようである。

  2. プレフィックスが変更されることは殆どないため、IPv6アドレスを固定値として設定するのも一つの解決策である。

  3. IPv6プレフィックスが変更された際に設定を更新するLuaスクリプトを作成する方法もある?(未検証)

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