■はじめに
AWSコスト異常検出(AWS Cost Anomaly Detection) の根本原因分析機能が導入されたようです。
予定外のコスト増加の原因となっている根本的な要因をより正確に特定して修正できるようになったとの事。
[AWS はコスト異常を説明するために強化された根本原因の洞察を提供します]
■AWSコスト異常検出とは
AWSコスト異常検出は、AWS利用環境のコストをリアルタイムで監視し、異常を検出するためのサービスです。
- 予期せぬコストの増加
- 特定リソースにおける利用量の急増
- チーム間でのコスト配分の問題特定
コスト異常検出は、Amazon CloudWatchと連携し、異常が発生した際に通知をトリガーします。
この機能は以前からありましたが、今回は原因分析機能の追加?という事になりそうです。
■新機能の概要
今回のアップデートされた点↓
詳細な根本原因分析
サービス、メンバーアカウント、コスト配分タグ、コストカテゴリなどの属性に基づいて異常を監視。
異常検出時、上位10件の根本原因とそれぞれのコスト寄与度を提示します。
複合的なコスト要因の特定
サービス、リージョン、アカウント、使用タイプの組み合わせに基づき、異常の影響度をランク付け。
例:あるEC2インスタンスの特定のリージョンでの異常使用量がコストに大きな影響を与えている場合、その詳細をレポートで確認可能。
■コンソールで見てみる
サービス名としては、「Billing and Cost Management」になります。
1. 異常検出のセットアップ
サービスの中の異常検出は画像の部分から設定できます。(コスト異常検出)
以下のように設定すれば基本的な異常検出の設定ができます。
(私は以前設定したので画面は割愛します)
-
モニタリング対象の選択
サービスやアカウント、コスト配分タグなどを選択。 -
アノマリーモニターの作成
異常を検出するルールを設定します(例:特定のタグに関連付けられたEC2コストの監視)。 -
通知設定
Amazon SNSを利用して異常検出時に通知を受け取るよう設定。
2. 異常発生時の確認
ここから今回のアップデート部分を見ていきます。
コンソールで言うと、恐らくこの右端の「View 1 potential root cause(s)」の部分が今回の話かなと思います。
進むとこのような項目があります。
「根本原因の表示」を押下で確認できそうです。
さらに進むとCost Explorerに飛ばされ、今回原因となっている部分がソートされた形で表示されているようでした。
なるほど…。
今回はテスト環境のようなものだったのであまり参考になりませんでしたが、コスト最適化の場面では一助になるのかもしれません。
後は原因のトップ10とかも見れるみたいでしたが、私の環境では確認できませんでした。
今回のアップデートの制限事項
いつもの事ながら現時点で、以下のリージョンでは利用できません!
- AWS GovCloud(米国)リージョン
- 中国リージョン
本日異常です!