概要
Docker 公式ドキュメント( https://docs.docker.com/ )の「Ask AI」は、日本語で Docker に関係する質問ができるようになっています。(Ask AI に関しては公式ブログでの言及、日本語訳「DockerのドキュメントにAI搭載のアシスタントが登場」を参照ください)。
質問に対する回答は、Docker の公式ドキュメント等のソースに従って回答し、回答中でソースのURLも示せます。そのため、他の生成AI(チャットボット)等と比べると、公式ドキュメントに基づいた正確な情報を提供しますので、dockerコマンドの使い方や、用語の意味を効率的に調べるのに役立ちます。
使い方
公式ドキュメント https://docs.docker.com/ をウェブブラウザで開きます。画面右下に「 Ask AI 」(AIに質問する)ボタンがありますので、こちらをクリックします。
次に、入力欄が表示されます。そこに、日本語で質問を入れ、エンターキーを押すか、「→」ボタンをクリックします。
あとは、自動的に内容が表示してくれます。
あとは、引き続き質問を続けられます。
回答内容が明らかに期待しない内容の場合や、出力を止めたい場合は、「Stop Generating」(生成を停止)のチェックボックスをクリックし、チェックを入れると直ちに出力が止まります。
日本語を使うコツ
このAI(チャットボット)は、いわゆる生成AIでいうところのRAG(retrieval augmented generation system)を提供する kapa という SaaS を使っている模様です。おそらく GPT か何かの言語モデルが後ろで動いていると考えられます。
そのため、そのまま日本語で入力しても、質問の意図が理解できない場合があります。例:
このような場合は、ChatGPT等と同じように、質問条件を変えると望ましい回答が出る場合があります。例えば、先の「Docker ボリューム」を英語の「Docker Volume」とすると、より詳しい回答になります。
あるいは、次のように入力内容を英語に変換し、回答を日本語で求める方法も使えます。例:
ドキュメントの翻訳や解説にも使えます
公式ドキュメントは英語ですが、翻訳が難しい技術的な内容も翻訳でき、背景も教えてくれます。例えば、次の例はドキュメントの本文を引用し、その意味と背景を訊ねる内容です。
エラーが出たら
英語でエラーメッセージが出て、出力が止まる場合があります。その場合は、ウェブブラウザでページそのものを読み込み直してください。
注意点や感想
ざっくりと使ってみたところ、回答内容は学習・訓練された印象を受けます。注意点としては、一般的な言語モデルによる回答同様、100%最新の情報かつ完全な回答ではないかもしれません。ですが、回答内容にソースを示していますので、内容の妥当性を利用者自身で検証・確認できます。ドキュメントを隅々読むような時間が無いときや、細かなコマンドや技術要素について深く考えたいときに、役立つのではないでしょうか。
Enjoy!