Qtのデプロイ方法についての手順を以下に説明いたします。
Windows
何も考えずにQt Frameworkをインストールした場合、リリースするEXEに必要なライブラリを集めてくれるwindeployqt.exeは、以下に格納されています。
c:\Qt\QtX.X.X\msvc_20XX\bin\windeployqt.exe
Qtをインストールしたときに、binまでのパスが通っているので、コマンドプロンプトでリリースするEXEのパスまで移動して、以下のコマンドを実行するだけでOKです。
windeployqt リリースするEXE
mac OSX
何も考えずにQt Frameworkをインストールした場合、リリースするモジュールに必要なライブラリを集めてくれるmacdeployqt.appは、以下に格納されています。
~/Qt/QtX.X.X/clang_x64/bin/macdeployqt.app
Qtをインストールしたときに、binまでのパスが通っているので、ターミナルでリリースするモジュールのパスまで移動して、以下のコマンドを実行するだけでOKです。
macdeployqt リリースするapp
Linux
Linuxには、Qt Frameworkにlinuxdeployqtが含まれていません。しかし、有志が作ったlinuxdeployqtがあるため、これを自分の環境でビルドして使用する必要があります。
linuxdeployqt ソース一式
※ビルドで私がハマった箇所は、qmakeのパスを使用したいQtバージョンに合わせていなかったのでビルドで失敗しました。
上記モジュールを作成して、他OSと同様にリリースしたいモジュールを引数に指定します。
※以下は、linuxdeployqtを/home/user/linuxdeployqtにて展開した場合
~/linuxdeployqt/Release/linuxdeployqt リリースするモジュール
android
勉強中です。
iOS
勉強中です。
終わりに
デプロイコマンドで実行環境が整ったら、いよいよ一般公開に向けての作業として、Qt Installer Frameworkでインストーラを作成する手続きを行います。この手順については、次の機会でご説明いたします。