37
24

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

備忘:クラウドの利用拡大で切迫してきたネットワークを見直したい!(IPv6通信について整理)

Last updated at Posted at 2020-01-21

はじめに

社内で利用している基幹システム、ファイルサーバ、メール、グループウェア、SNSなど、
多様なサービスをネットワークを介して利用するケースが非常に多くなってきており、
ネットワークに求められる通信/帯域がどんどん高くなってきている中、
いまだIPv4のネットワークを利用し続けていましたが、いい加減限界を感じてきた今日この頃です。

かといって専用線を引いてまでの費用はかけられない。。
そこで今更かもしれませんが、早くなると評判のIPv6通信を検討したい思い、
改めて整理してみた結果を備忘として投稿します。

IPv4はなぜ遅く、IPv6はなぜ早い?

一昔前までネットワーク上には「IPv4」しかなく、全ての通信は「IPv4」のネットワーク上で行ってました。
そして近年になって「将来的にIPv4ネットワークが枯渇する」と言われるようになり登場したのが「IPv6」です。
しかし今だWEBサイトや利用者はIPv4を利用し続けているので、IPv4ネットワークが混雑してる状況です。

またIPv6の登場により、IPアドレス空間が大幅に広がったことはもちろんですが、
通信方式も従来の「PPPoE」に加えて「IPoE」にという新たな方式が利用できるようになりました。

この「通信の混雑状況」と「通信方式」が影響して以下図のような状況になっていたそうです。
canstockphoto56154991.jpg
つまりIPv6は混雑が少なく、通信設備も大容量で、ボトルネックが少ないので、IPv4よりも早い。

「IPv6 IPoE」+「IPv4 over IPv6」

「IPv6」が早いというのは理解したが、世の中のほとんどのWEBサイトは「IPv4」を利用している状況の中、
IPv6でも問題なく通信できるのかというのが心配になります。
IPoE方式はIPv6のみに対応しているため、アクセス先のWebサイトやWebサービスも本来ならIPv6に対応している
必要があります。
これを解決するために登場したのが、「IPv4 over IPv6」です。
「IPv4 over IPv6」では、ブロードバンドルーターでIPv4形式のパケット(情報のかたまり)を
IPv6形式に変換して通信を行い、「IPv6に見せかけたIPv4」のパケットは、IPv6通信網を抜け、
通信先のウェブサービスに到達する直前で、元のIPv4形式に再度変換されます。
IPv6の仮想のトンネルを抜けてIPv4のパケットを通信することが可能となるのです。
canstockphoto56154990.jpg
参照:https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business/ftth/know.html

IPv4とIPv6の速度を比較

実際導入したらどのくらい早くなるのでしょうか。
地域で異なりますが、最寄りの地域で計測サイトで確認した結果が以下です。

IPv4上り速度:27.75Mbps
IPv6上り速度:236.96Mbps
IPv4下り速度:32.88Mbps
IPv6下り速度:254.32Mbps
参考:https://www.speed-visualizer.jp

かなり違います。早いとこ検討を進めたほうがよさそうです。

IPv6サービス紹介

インターネット:OCN光 IPoEサービス
https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business/ftth/ipoe.html

社内NW(閉域網):フレッツ・VPN プライオ
https://business.ntt-east.co.jp/service/vpnprio/
https://flets-w.com/biz/vpnprio/

##最後に、共に働くWebエンジニアを募集しています!
不動産SHOPナカジツでは自社サービスを作っていく仲間を募集しています。
詳しくはWantedlyからお問い合わせください。

37
24
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
37
24

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?