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sqlalchemyによるRDB入門 Ⅰ

Last updated at Posted at 2015-07-19

データベース

DBってなんだろう

RDBという単語は一旦忘れて、まずはデータベースという単語を学びましょう。

DB(データベース:Database)とは、あとから利用するために、たくさんのデータをあつめたものです。例えば、住所録や電話帳などもDBと言えます。

特に、WebサービスではDBが必要不可欠です。例えば検索サイトならWebサイトを集めたDBが、twitterのようなSNSなら投稿を集めたDBが必要でしょう。

DBとDBMS

DBを利用するための、DBMS(データベース管理システム:Database Management System)という種類のソフトウェアが存在します。

DBだけではただのデータですが、DBMSを利用することで、DBにデータを追加したり、DBからデータを検索したり、という操作が容易に実行できるようになります。

DBとDBMSの関係は、ちょうどxlsxファイルとエクセルの関係のようなものです。データはxlsxファイルに保存されますが、エクセルがないと閲覧も編集できません。それと同じように、DBを操作するためにはDBMSが必要不可欠なのです。

なお、DBとDBMSをまとめてデータベースと呼ぶことも多いので注意してください。本記事では、特に断りがない限りはDBとDBMSは区別しています。

データモデル

データベースがデータを格納する方法を、「データモデル」と呼びます。

データの格納と言っても、実に様々な方法がありますが、以下に幾つか代表的なものを挙げます。

  • データを木構造として格納する「階層型データモデル」
  • データを束として格納する「ネットワーク型データモデル」
  • データを表として格納する「関係モデル」

まとめ

  • DB(Database)とは、あとから利用するために、たくさんのデータをあつめたものである。
  • DBMSはDBを操作するためのソフトウェアの総称であり、DBを利用するためには不可欠である。
  • DBがデータを格納する方法を「データモデル」と呼び、様々な種類がある。

関係データベース

RDBとは

RDB(関係データベース:Relational Database)とは、関係(Relational)モデルに基づいたDBであり、RDBのDBMSをRDBMSと呼びます。

リレーショナルモデルでは、データを表(Table)として格納します。想像がつきにくければ、RDBMSとはExcelのようななにかという認識で大丈夫です。

例として献立を表す表を作ります。

+----+-----------+------+
| id | name      | kcal |
+----+-----------+------+
|  1 | カレーメシ  |  500 |
|  2 | キビヤック  |  100 |
+----+-----------+------+

まずは表を横方向(行:Row)に注目して見てみましょう。一行目を抜き出すと以下のようになります。一番上の行は見出しなのでデータ本体ではないことに注意してください。

+----+-----------+------+
| id | name      | kcal |
+----+-----------+------+
|  1 | カレーメシ  |  500 |
+----+-----------+------+

このように行は1つのデータを表しています。

次に、表を縦方向(列:Column)に注目して見てみましょう。name列を抜き出すと以下のようになります。

+-----------+
| name      |
+-----------+
| カレーメシ  |
| キビヤック  |
+-----------+

このように、列を抜き出すことで、複数のデータ間でのある項目による比較が可能になります。

まとめ

  • RDBとは関係モデルに基づいたDBであり、データを表の形で保存する。
  • 行に注目すると、データを表すことができる。
  • 列に注目すると、複数のデータ間での比較ができる。

RDBMSができること

テーブルに対する操作

  • 新規テーブルの作成
  • 既存のテーブルの削除
  • 既存のテーブルの構造の変更

既存のテーブルの構造の変更とは、既存のテーブルにカラムを追加したり、逆に削除したりすることです。

データに対する操作

  • データの取得
  • データの新規作成
  • データの削除
  • データの更新

この内、新規作成以外では、更に次のような操作を行ったあとに適用することが可能です。

  • 条件による絞り込み(e.g.kcalが200以下のみ)
  • ソート(e.g. kcalが小さい順にソート)
  • 件数の制限(e.g. 10件のみ)

これらを組み合わせることで、例えば以下のような操作が可能です。

  • kcalが200以下のデータを削除
  • kcalが200以下のデータをkcalが小さい順にソートして、最初の10件のkcalを100に更新
  • nameがカレーメシのデータを取得
  • kcalを小さい順にソートしたあと、30件目から10件を取得

このように非常に柔軟な指定が可能です。

まとめ

  • RDBMSはテーブルやデータに対する操作を行えます。
  • データを取得・更新・削除するときには、非常に柔軟な指定が可能です。

今回のまとめ

今回は、DB・RDBとRDBMSができることを説明しました。すべてを完璧に覚える必要はありませんが、「まとめ」の内容は重要なので、できる限り抑えるようにしてください。

次回はいよいよsqlalchemyを用いてPythonからRDBを利用していきます。

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