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@zakky

Alibaba Cloud ことはじめ ~まずはアカウント作成~

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概要

そろそろ無視できなくなってきたアリババクラウド。
最近は西側のクラウドを使っている人からもアリババクラウドについて質問されるようになりました。
よく聞かれることと、アカウント作成までにつまずきそうなポイントについて記載しています。

アカウント取得サイトが複数?

アリババクラウドには3つのアカウント取得サイトがあり、これらは区別されます。
おおまかな違いは以下の通り。

  • 中国サイト
    • 中国国内向け。中国(+86)の電話番号登録と実名認証を行えば外人でも作成可能。
    • 無料利用枠は6ヶ月間、40程度の代表的なサービスが利用できる。
    • 最新サービスが利用可能。英語の管理画面とサポートも提供されている。
  • 国際(インターナショナル)サイト
    • 世界各国(含澳港)向けだが、日本だけは対象外。日本語非対応。
    • 無料利用枠は1年間有効の300米ドルクーポンが付与される。
  • 日本サイト
    • 日本向け専用。唯一日本語でサービスが提供されるサイト。
    • 日本の住所地及び電話番号(+81)しか登録できない。
    • 無料利用枠は1年間有効の3万円クーポンが付与される。

いずれも取得に国籍制限は無く、言語や条件さえクリアすれば誰でも全サイトでアカウント取得可能。
中国サイトで登録すれば最新サービスが利用可能ですが、言語と電話番号の壁があるので素直に日本サイトで登録するのが無難です。
後述しますが、どのサイトで登録しても中国国内リージョンで仮想サーバの作成は可能ですから。

アカウントと利用可能サービスの関係

アリババクラウドは中国国内とそれ以外のリージョンを同一アカウントで利用可能な世界で唯一のクラウドサービスです。
しかし、アカウントの取得サイトによって利用可能なサービスが違います。
これは利用可能な「サービス」が違うだけで「リージョン」は違いません。
日本サイトでアカウントを作成しても、中国国内のリージョンを普通に利用可能です。
中国でウェブサイトを展開するのに必要なICP関連の手続きもコンソールから行えます。これはどのアカウントでも同じ。

では何が違うのか。それが利用可能なサービス。
サービスの開発は中国で行われており、中国国内向けサイトから開始されます。
その後まずは英語圏の国際サイト、そして最後に日本サイトと順次開始されていきますがこの時差が大きい。

中国サイトではこのように200以上のサービスが提供されている(画面に入りきらずもっとある)。
aliyuncn
一方、日本サイトでは、
aliyunjp
なんとこれしかサービスが提供されていないのです。

基本的なサービスは日本サイトでも利用可能なので今回の目的は達成可能ですが中国サイトを見てしまうと残念な感じですよね。しかしです。
今後は世界同時リリースを目標とすると発表されているので、今後に期待しましょう。

中国内外で異なる運営主体

「アリババクラウドは中国のクラウドではない」
と、中の人からよく言われます。
これは中国の本社が運営する中国国内リージョンと、それ以外(香港を含む)では運営主体が異なるからです。
国際リージョンはシンガポールを拠点とするAlibaba Cloud Internationalが運営しており、中国政府による干渉を受けません。
日本リージョンは汐留を拠点とするSBクラウドが運営しており、言わずもがな。(合弁会社だけど日本法準拠ですからね)
中国リージョンも今や安心して使用できますが、カントリーリスクを上層部が心配して許可されないといった場合は国際リージョンは違うんだと説明すると良いです。

使いやすい無料利用枠

1年間有効の3万円分(日本サイト)の無料利用枠が「クレジットカード情報の登録と本人確認完了すると」付与されます。
無料利用枠の利用に制限はほぼ無く、高額のサービスで1日かからず消費してしまっても構いません。
GCP(Google Cloud Platform)の12ヶ月間$300分の無料トライアルに似ていますね。
ただしGCPのように無料利用枠を使い果たすとそこでサービスが停止するのではなく、超過分は請求されるので注意。

リージョンの選び方

各リージョンにはそれぞれ特徴があり、得手不得手があります。
その詳細は公式サイトに詳しく書かれているので参考にして下さい。
https://jp.alibabacloud.com/help/doc-detail/40654.htm

利用者から近いリージョンを選択する大原則はアリババクラウドでも同じです。
特に、中国国内からインターネットへのアクセスは、中国国外(含港)へ出る時には金盾もあり大きく遅延が発生するため中国国内リージョンを選択します。
さらに国土の広い中国では国内にも物理的距離のみならず南北問題などネットワーク遅延要因が存在します。
このため主たる対象に近いリージョンを選択すること、全国サービス展開を行う場合は地理的に遠い複数のリージョンを利用すべきです。
日本でも東京から沖縄のサーバへアクセスするとなんとなく遅いですが、その何倍も広い中国は遅延も大きくなりますから注意しましょう。

アリババクラウドについて理解出来たところで、アカウントの作成に入りましょう。

アカウントの取得(日本サイト)

日本サイトでのアカウント作成はこちらから。
https://account-jp.alibabacloud.com/register/intl_register.htm
aliyun
メールアドレス・パスワード・日本の携帯電話番号を入力します。
ここで注意しなければならないのは、国番号+81の記載が有るのに電話番号は頭の0が何故か必要な事。
9000000000のように入力するとエラーで進めません。
09000000000のように入力しなければなりません。仕様的バグ?
「登録」ボタンを押すと、メールアドレス認証に進みます。

aliyun
しかし、待てど暮らせどメールが来ない?
これは画面の「通知」をクリックしないとメールが届かないのでした。
クリックすると日本サイトですが英語で、Alibaba Cloud Email Verificationという表題のHTMLメールが届きます。
本文中から

Please verify your email, verification is 777777.

のような記述を探します。この例では 777777 を「認証コード」に入力します。
「認証」ボタンを押すと、携帯電話番号の認証に進みます。

aliyun
こちらもメール同様に、クリックしないと何も届きません。
通知方法に音声とSMSを選択できますが、音声はドコモの携帯電話には電話がかかってきませんでした。
「SMSで通知」をクリックするとこれまた届くSMSは英語で、

[Alibaba Cloud]Your verification code is 888888.

のような内容が届きます。この例では 888888 を「認証コード」に入力します。
「認証」ボタンを押すと、いきなりログイン画面に飛ばされます。
aliyun
特に何も表示はされず驚きますが、このようなログイン画面が表示されたら成功です。

アカウントにはメールアドレスを、パスワードには設定したパスワードを入力、確認コードにはその右側の読みにくい4文字を入力します。
「サインイン」をクリックするとログイン出来ます。
画面右上にロボット型のアイコン 圖片.png があればログインに成功しています。

利用開始まではもう一手間かかる

アカウント作成後、即時利用開始とはなりません。
画面右上の「コンソール」をクリックするとコンソールが開きます。

コンソールから右上の顔形のアイコン 圖片.png をクリックするとアカウントの情報画面になるので以下の情報を登録していきます。

  • 「基本情報」を選択し、住所を登録する。
    • 登録しないと後の本人確認が完了しません。
  • 「料金・支払い管理」から「支払い方法の管理」を選択する。
  • 「支払い方法の追加」を選択し、クレジットカード番号を登録する。
    • デビットカードやプリペイド型クレジットカード利用不可
  • 案内画面が自動表示されるのでそれに従い、サポートケースを開き本人確認書類を登録する。
    • パスポートなどを添付ファイルでアップロードする。(不鮮明だと再送要求され更に時間がかかりました。スキャナで読むか鮮明に撮りましょう)
  • サポートから確認完了の連絡を待つ。そのご利用可能となる。

本人確認完了されるまでサービスを利用できないという点が気になりますよね。
これは人力で行っているようで、今のところさほど時間がかかることはありませんが即時利用可能な西側クラウド各社と比べると不便さを感じますね。

クラウドに限らず中国でサーバを使用する場合には実名認証が必要で、その関係と思われますから今後もこれは変わらないと思われます。
SBクラウドさんの迅速なサポートに期待しましょう。

使ってもいないのにカードに請求が来たんだけど?

クレジットカードの有効性確認処理が、西側クラウド事業者は基本的にオーソリ(決済はせず決済の承認のみ得る)ですが、アリババクラウドは実際に決済をして返金するという処理を行っているようです。
このため、まだ使ってもいないのにクレジットカードに100円程度の請求がされます。
すぐに返金処理を行っているようですが、クレジットカード会社で赤伝(返金伝票)の処理は決済より遅く翌月返金になったりする事が多々あるのでびっくりします。
法人だと月をまたぐと面倒ですし、これは要改善です。

これでアリババクラウドが利用可能になりました。
自分の仮想サーバを中国国内にも作成することができます。
サーバの作成は誰でもできますが、ウェブサイトを公開する場合はICPが必要です。
ICPについても次の記事で解説します。

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zakky
旅人。 いつかは旅人CTO。 AWS認定5冠。各地のクラウド勉強会を旅して歩いています。

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