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GCSに新しいストレージクラス「Archive Storage」が登場!

Last updated at Posted at 2020-02-11

GCSのライフサイクルを設定していたとき、見慣れないものが。

スクリーンショット_2020-02-11_8_09_48_01.png

Archiveなんてストレージクラスあったかなあ。。
公式ドキュメントにも載ってないし。。
英語ドキュメントも見てみるか

あった。

公式ドキュメント

これによると、

  • 年に1回未満アクセスするようなデータに向いている。
  • 注意しないといけないのは可用性SLAがないこと。

みたいです。

以下、他のストレージクラスとの違いをまとめておきます。

料金

料金は以下の要素によって決まります。

  1. データ ストレージ
  2. ネットワーク使用量
  3. オペレーション使用量
  4. データ取得料金
  5. 早期削除料金

データストレージ

USマルチリージョンだと$0.004とColelineから比べて6割ぐらいになってますね。
これは有効活用できるプロジェクトは安く済みそうです。

location Standard Nearline Coldline Archive
US(multi-region) $0.026 $0.010 $0.007 $0.004
Asia(multi-region) $0.026 $0.010 $0.007 $0.004
Tokyo (asia-northeast1) $0.023 $0.016 $0.006 $0.0025
(GB単位/月)
※2020/02/12現在

ネットワーク使用量

他ストレージクラスと同じ。
https://cloud.google.com/storage/pricing?hl=ja#network-pricing

オペレーション使用量

Coldlineと比べて、オペレーション時の料金が10倍になってます。

Storage Class Class A operations Class B operations Free operations
Standard Storage $0.05 $0.004 Free
Nearline Storage and Durable Reduced Availability (DRA) Storage $0.10 $0.01 Free
Coldline Storage $0.10 $0.05 Free
Archive Storage $0.50 $0.50 Free

データ取得料金

Coldlineと比べると倍以上かかります。

Nearline Coldline Archive
$0.01/GB $0.02/GB $0.05/GB

早期削除料金

最小期間保存前に削除された場合でも、最小保存期間時と同じ料金が削除時に請求されます。

Nearline Coldline Archive
30 days 90 days 365 days

Q. Archiveクラスのデータを30日間で削除するとColdlineより割高なのか?

仮に1,000GB
割高になるので、この場合はColdlineを使うほうが良さそうです。

ケース 結果
Coldlineで30日間使うケース $7 $0.007/GB/月 * 1,000 GB * 1ヶ月
Archiveで30日間使うケース $48 $0.004/GB/月 * 1,000 GB * 最小保存期間(12ヶ月)

注意点:可用性SLAが存在しない

可用性SLAとは、設定された月間稼働率を下回るとGoodleからクレジットを受けられるというもの。
Archive Storageにはこれが存在しないため注意です。

まとめ

これだけ長期保存向けのクラスができたってことは、そういった需要が多く存在していたんですね。
ほとんど触らないようなデータをこれまではColelineに保管していたところは検討の余地ありかもです。

参考

ストレージクラス概要
料金表

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