GCSのライフサイクルを設定していたとき、見慣れないものが。
Archiveなんてストレージクラスあったかなあ。。
公式ドキュメントにも載ってないし。。
英語ドキュメントも見てみるか
あった。
これによると、
- 年に1回未満アクセスするようなデータに向いている。
- 注意しないといけないのは可用性SLAがないこと。
みたいです。
以下、他のストレージクラスとの違いをまとめておきます。
料金
料金は以下の要素によって決まります。
- データ ストレージ
- ネットワーク使用量
- オペレーション使用量
- データ取得料金
- 早期削除料金
データストレージ
USマルチリージョンだと$0.004とColelineから比べて6割ぐらいになってますね。
これは有効活用できるプロジェクトは安く済みそうです。
location | Standard | Nearline | Coldline | Archive |
---|---|---|---|---|
US(multi-region) | $0.026 | $0.010 | $0.007 | $0.004 |
Asia(multi-region) | $0.026 | $0.010 | $0.007 | $0.004 |
Tokyo (asia-northeast1) | $0.023 | $0.016 | $0.006 | $0.0025 |
(GB単位/月) | ||||
※2020/02/12現在 |
ネットワーク使用量
他ストレージクラスと同じ。
https://cloud.google.com/storage/pricing?hl=ja#network-pricing
オペレーション使用量
Coldlineと比べて、オペレーション時の料金が10倍になってます。
Storage Class | Class A operations | Class B operations | Free operations |
---|---|---|---|
Standard Storage | $0.05 | $0.004 | Free |
Nearline Storage and Durable Reduced Availability (DRA) Storage | $0.10 | $0.01 | Free |
Coldline Storage | $0.10 | $0.05 | Free |
Archive Storage | $0.50 | $0.50 | Free |
データ取得料金
Coldlineと比べると倍以上かかります。
Nearline | Coldline | Archive |
---|---|---|
$0.01/GB | $0.02/GB | $0.05/GB |
早期削除料金
最小期間保存前に削除された場合でも、最小保存期間時と同じ料金が削除時に請求されます。
Nearline | Coldline | Archive |
---|---|---|
30 days | 90 days | 365 days |
Q. Archiveクラスのデータを30日間で削除するとColdlineより割高なのか?
仮に1,000GB
割高になるので、この場合はColdlineを使うほうが良さそうです。
ケース | 結果 | 式 |
---|---|---|
Coldlineで30日間使うケース | $7 | $0.007/GB/月 * 1,000 GB * 1ヶ月 |
Archiveで30日間使うケース | $48 | $0.004/GB/月 * 1,000 GB * 最小保存期間(12ヶ月) |
注意点:可用性SLAが存在しない
可用性SLAとは、設定された月間稼働率を下回るとGoodleからクレジットを受けられるというもの。
Archive Storageにはこれが存在しないため注意です。
まとめ
これだけ長期保存向けのクラスができたってことは、そういった需要が多く存在していたんですね。
ほとんど触らないようなデータをこれまではColelineに保管していたところは検討の余地ありかもです。