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VirtualBoxでHostからGuestに通信する3つの方法

Last updated at Posted at 2019-02-04

普段はVMwareを利用しておりますが、諸事情によりVirtualBoxを使うことになったのでメモ。

やりたいこと

  • Host(mac)からGuest(CentOS6.x)にhttpでアクセス(要はWebが見たい)
  • Host(mac)からGuest(CentOS6.x)にSSHでアクセス(要はログインしたい)
  • どのような場合でもGuestからのインターネットアクセスが可能であること(要はyumとかしたい)

環境

  • macOS 10.14.3
  • VirtualBox 6.0.4
  • GustOS: CentOS6.10(httpdインストール+起動済み)

方法

以下の3つの方法がとりあえずの選択肢のよう。

  • NAT + Port forwarding
  • ブリッジ
  • NAT + ホストオンリーアダプタ

それぞれのやり方を見ていく。

NAT + Port forwarding

イメージ

私の頭の中のイメージはこんな感じ。
標準設定?のNATでは、Host, Guest共にインターネットには接続できるものの、Host-Guest間での通信はできない。

そこで、Hostの特定ポートをGuestの特定ポートに転送することで通信できるようにする。

スクリーンショット 2019-02-05 6.51.15.png

物理I/Fやネットワークとバーチャルの表現が難しい。。。おかしければご指摘を。

設定

VirtualBoxを起動し、VMを選んで設定をクリックします。

スクリーンショット 2019-02-05 7.14.32.png

ネットワークから高度をチェック。ポートフォワーディングをクリックします。

スクリーンショット 2019-02-05 7.14.46.png

右上の+ボタンでルールを追加します。
ここでは、

  • Hostの8888をGuestの80に。
  • Hostの2222をGuestの22に。

転送設定をしています。

スクリーンショット 2019-02-05 7.14.51.png

VMを起動して動作を確認します。

確認

http

http://localhost:8888 にアクセスしてGuest側のWebが見えるか確認します。

スクリーンショット 2019-02-05 8.31.12.png

見えました。

ssh

ターミナルを起動し、ポートを指定してlocalhostにsshしてみます。

ssh -p 2222 root@localhost

とりあえずroot使います。すみません。

いけるはず。

ブリッジ

環境が許すならこれが一番楽。
MAMPとかでいいところをわざわざVM作るってことは別IPでサーバ立てたいとかだろうし。

ただ、マシンがLAN上に公開されてしまうので、許可されていない、もしくは、安全ではない環境では次のNAT+ホストオンリアダプタの選択になる。

イメージ

イメージは下記のような感じ。普通にLANにマシンが追加される。IPの払い出しもLANのDHCPサーバから行われる。

スクリーンショット 2019-02-05 7.30.09.png

設定

設定は簡単。ネットワーク設定で「割り当て」をブリッジアダプターにするだけ。

スクリーンショット 2019-02-05 7.23.19.png

変更したらVMを起動して動作を確認。

確認

ifconfigでGuestのIPアドレスを確認し、WebおよびSSHによるアクセスが可能か確認します。

スクリーンショット 2019-02-05 8.35.45.png

Web。ifconfigで設定されたIPのままでアクセス可能。

スクリーンショット 2019-02-05 8.37.02.png
sh

SSHでは下記のようにポートを指定する必要はない。

ssh root@192.168.11.10

NAT + ホストオンリーアダプタ

インターネットの接続が不要ならNATなくてもよい。が、私の環境だと必要なので調査+メモ。

CentOS7だと少し操作が違います(簡単です)。文中に注記を書きます。

イメージ

イマージは下記の通り。NATに加え、両ホストに新規に(ネットワークとそれに接続可能な)ネットワークアダプタを追加して相互に通信する。

スクリーンショット 2019-02-05 7.58.58.png

設定

まず、Toolsメニューを選択し、Createボタンを押してネットワークとネットワークアダプタを追加します。

スクリーンショット 2019-02-10 5.37.51.png

Createアイコンがない場合は、Toolsのメニューボタン?をクリックし、ネットワークを選択します。

スクリーンショット 2019-02-10 5.30.47.png

CentOS7の場合はこの時点で(ネットワーク or マシンを)再起動すれば追加されたアダプタが認識され、そのIPでアクセスできます。

追加されたら、Propetiesボタンを押して、設定内容を確認しておきます。

スクリーンショット 2019-02-05 7.47.48.png

この場合、

  • ネット空間は192.168.56.0/24
  • Host側に追加されたネットワークアダプタのIPは192.168.56.1

ということのようです。

次に、VM側の設定を行います。
ネットワークを選択肢、アダプタ2のタブを選び、

  • ネットワークアダプタを有効化
  • 割り当て:ホストオンリーアタプター
  • 名前:vboxnet0(先程作ったやつ)

とします。あと、設定に利用するのでMACアドレスをメモしておきます。

スクリーンショット 2019-02-05 7.49.30.png

CentOSの以下のファイルをいじります(新規作成します)。

eth0は既にあるので、eth1とします。

vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1

追加するネットワークアダプタの情報を設定します。

DEVICE=eth1
TYPE=Ethernet
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=static
HWADDR=08:00:27:FB:D4:95
IPADDR=192.168.56.2
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.56.0

主な解説。

  • DEVICE=eth1(ディバイス名)
  • TYPE=Ethernet
  • ONBOOT=yes(起動時に有効にするか)
  • BOOTPROTO=static(IPアドレスの割り当て方法)
  • HWADDR=08:00:27:FB:D4:95(Macアドレス。2文字ずつ、:で区切って入力)
  • IPADDR=192.168.56.2(GuestOS側のアドレス。とりあえず、2とした)
  • NETMASK=255.255.255.0(ネットマスク)
  • NETWORK=192.168.56.0(ネットワーク)

設定が終わったらアダプタを起動させます。

/etc/sysconfig/network-scripts/ifup eth1

service network restartでもいいかも。

確認

割り振ったIP(192.168.56.2)でWebおよびSSHアクセスができるか確認します。

ifconfigで見ると、eth0とeth1が確認できます。

スクリーンショット 2019-02-05 8.41.17.png

eth1の方のIPアドレスでWebおよびSSHアクセスできるか確認します。

Web。

スクリーンショット 2019-02-05 8.42.17.png

SSH。

ssh root@192.168.56.2
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