先日サーバのディスク増設を行った際に色々と調べたので、ディスク増設〜Linux側の認識まで整理したいと思います。
前提
- サーバ : HP ProLiant ML110 Gen9
- OS : RedHat Enterprise Linux 6.4
- ディスクボリューム : LVM
- ストレージコントローラ : HP H240 Smartホストバスアダプター
増設ディスクの調達
今回はHP社のML110 Gen9というタワー型のサーバにディスク増設をしました。
ホットプラグの2.5型を1つ搭載していたので、2.5型のディスクを最大8個まで積めます。
サーバを購入した時は2.5型450GB×3でRAID5を組んでいたのですが、想定外に容量が必要となり、2.5型450GB×5を購入して5個でRAID5を組みます。
※最初から買っとけよ、という指摘はスルーします。。。
またRAIDごとの仕組みや性能についてはここが参考になると思います。
ディスクの増設
早速ディスク増設!と行きたいところですが、サーバのフロントパネルをどうやって開ければいいかわからず、早速サポートに電話・・・・・。
細かく教えてくれた後に、「User Guideに書いてあるけどね。」と一言。
※一応色々調べたのですが、User Guideに書いてあるとは思いませんでしたね。
HPのサポートは24時間でオンラインチャットや電話もあるので非常に満足のサポートですね!お勧めです!
記載通りに側面のパネルを外し、フロントパネルを外しました。
その後、ブランクパネルを外し、購入したディスクを5つホットプラグに挿しました。
注意)側面パネルを外すので、サーバの電源は落としてケーブル類は全て抜いた方が良いです。
アレイの作成
アレイの作成はHPのSmart Storage Administrator(SSA)で作成します。
アレイの作り方は以下が参考になります。
HP ProLiant サーバー - Smart Storage Administrator (SSA) を使用した RAID 5 の作成方法
増設したディスク5本を選択してRAID5を作成します。5分くらいで作成は完了です。
※パリティチェックが走りますが、平行して作業して問題ないです。
LVMの作成
今回は既存のVGに追加したRAID5の約2TB弱を追加する形で増設を行います。
VG増設までの流れは以下のとおりです。
1.パーティションの作成
↓
2.pvの作成
↓
3.vgの拡張
↓
4.lvの拡張
パーティションの作成
パーティション作成するコマンドとしてはfdisk
やparted
がありますが、fdisk
は2TB以上のパーティションが切れないということで、いつもparted
を使うようにしています。
なので、今回もparted
でパーティションを作成します。
デバイスの確認
今回すでにアレイを2つ作成していたので、追加されたアレイのデバイス名は[/dev/sdc]となります。
まずはデバイスが存在することを確認します。
# parted -l /dev/sdc
パーティションの作成
# parted /dev/sdc
(parted) mklabel gpt
(parted) mkpart primary 1 -0
(parted) set 1 lvm on
mkpartでパーティションのサイズを指定しますが、-0
とすると全容量を割り当てることになります。
これでもう1回parted
コマンドで確認すると/dev/sdc1のパーティションができていることが分かります。
# parted -l /dev/sdc
pvの作成
先ほど作ったパーティションに対してpvを作成します。
# pvcreate /dev/sdc1
vgの拡張
既存のvgをvg_testとした場合、vg_testに先ほど作ったpvを追加します。
# vgextend vg_test /dev/sdc1
# vgdisplay
vgdisplayでvg_testの"Free PE"を確認すると今回追加したディスク容量が増えていることが分かります。
lvの拡張
後は既存のlvを必要に応じて拡張すればOKです。
※ここではlv名をlv_testとして記載しています。
# lvresize -L +100G /dev/mapper/lv_test
# resize2fs /dev/mapper/lv_test
vgにさえ登録してしまえば、後は今ままで通り、lvに好きに容量を割り当てられるので、LVMはやっぱり便利ですね。