MapDB - とりあえず触る

MapDBとは、Javaのコレクションをファイルに永続化してくれたり、DBのようなトランザクションを提供してくれるライブラリです。
なかなか面白いです。なぜか日本語の情報はほぼないですが・・・。
（ちょっとずつ情報載せていければと思います）

必要なライブラリ

とにもかくにもMapDB触ってみましょう。
MapDBは、jar（mapdb-X.Y.Z.jar）を一つclasspathに追加するだけで使えます。

ファイルベースの永続化をする

以下のサンプルは、"testdb"というデータベース（実体はファイル）に、"collectionName"という名前を付けたMapにデータを格納する例です。（"testdb"がDBのインスタンス名、"collectionName"がテーブル名というイメージで良いと思います）
DB#commit のタイミングでファイルに永続化され、DB#rollbackすると永続化されません。

サンプルコード

import java.io.File;
import java.util.concurrent.ConcurrentNavigableMap;

import org.mapdb.DB;
import org.mapdb.DBMaker;

public class MapDBSample1 {

    public static void main(String[] args) {

        // まずは格納するためのDBを作る（すでにあれば使いまわす）
        DB db = DBMaker.newFileDB(new File("testdb"))
                .closeOnJvmShutdown()
                .make();

        // open existing an collection (or create new)
        ConcurrentNavigableMap<Integer, String> map = db.getTreeMap("collectionName");

        System.out.println("#0: " + map);

        map.put(1, "one");
        map.put(2, "two");
        // map.keySet() is now [1,2]

        db.commit(); //persist changes into disk

        System.out.println("#1: " + map);

        map.put(3, "three");

        System.out.println("#2: " + map);

        db.rollback(); // rollback!

        System.out.println("#3: " + map);  // -> rollback後なのでMapにkey=3のデータが無い

        db.close();
    }

}

実行結果（初回）

#0: {}
#1: {1=one, 2=two}
#2: {1=one, 2=two, 3=three}
#3: {1=one, 2=two}

サンプルコードのおおまかな流れ

• DBの生成（または取得）
  • まずはDMakerというクラスを利用してデータを格納するためのDBを生成しています。（すでに存在するものであれば、そのDBを使いまわします）

DB db = DBMaker.newFileDB(new File("testdb"))
                .closeOnJvmShutdown()
                .make();

• 操作するオブジェクトの生成（または取得）
  • 操作したいCollectionをDBから取得します。この際にコレクションの名前を指定します。

ConcurrentNavigableMap<Integer, String> map = db.getTreeMap("collectionName");

• データの登録
  • 普通のコレクションの操作でデータを格納できます

map.put(1, "one");

• Commit / Rollback
  • commitして永続化領域へ格納します。（またはrollbackして永続化しないようにする）

db.rollback();

• DBのclose
  • プログラム（アプリケーション）終了時にDBをcloseします

db.close();

サンプルコードを再度実行すると

このプログラムを再度実行すると以下の出力結果が得られます

実行結果（2回目）

#0: {1=one, 2=two}
#1: {1=one, 2=two}
#2: {1=one, 2=two, 3=three}
#3: {1=one, 2=two}

プログラム開始時点で Mapにデータが格納されているのが分かります。
これは初回に永続化されたデータが復元されているということです。

まとめ

MapDBを使うととても簡単にJavaのCollectionを永続化できました。
MapDBは他にもいろいろ機能を持っているので、少しずつ紹介できたらと思います。