ブロックチェーンを支える重要な役割を果たしているのが「スマートコントラクト」というものです。
#一般的なスマートコントラクトとは?
スマートコントラクトとは、契約に関する様々な課題やリスクを技術の力で解決しようという考え方です。
スマートコントラクトが活用されている身近な例として、Netflix や Amazon Primeに代表されるサブスクリプションサービスが挙げられます。消費者は最初の契約時に定期的に料金を支払う契約をしており、自動的に消費者からお金が振り込まれるようになっています。
他にも交通機関の電子マネーなどスマートコントラクトは社会にも浸透してきています。
#中央集権モデル
このスマートコントラクトとブロックチェーンの関連性を話す前に中央集権モデルについて言及していきます。
中央集権モデルとは特定の個人、企業や団体が管理するモデルのことで、現在まで経済のこの中央集権モデルの中で発展してきました。GoogleやFacebookなどの企業もこの中央集権モデルと言えます。
中央集権にはメリットデメリット様々あります。
<メリット>
・トラブルに素早く対応できる
・意思決定にかかるコストか低い
<デメリット>
・異なるサービスとの連携や共有が困難
・特定のモデルに依存するリスク
これらのデメリットを解決するのが非中央集権モデルと言われており、非中央集権モデルを確立するのに重要な技術がブロックチェーンです。
#ブロックチェーン
ブロックチェーンとは、不特定多数で管理される分散型台帳の一種のことさします。
誰もかシステムの管理や維持に参加することができ、全体の合意のものにシステムが形成されるので、特定の誰かが管理することが難しいと言われています。
###ブロックチェーンの合意形成アルゴリズム
複数の参加者で合意形成する仕組みをコンセンサスアルゴリズムと言います。
ブロックチェーンが提唱される以前は不特定多数の参加者での合意形成は不可能とされてきました。
ですが、ブロックチェーンによる確率的合意アルゴリズムが、不特定多数での合意形成を可能にしました。
###ブロックチェーンによるスマートコントラクト
確率的合意アルゴリズムとは、合意形成の確からしさを確率的に確約し、時間の経過とともに過去の合意を覆すことが難しくなるアルゴリズムのことです。
これまでの合意形成は、成立条件を1つにして、1度成立されれば覆されないことが前提でだったので、ブロックチェーンでは成立条件を緩和することにより、不特定多数での合意形成を可能にしました。
今まではインターネットでは情報の共有はできていましたが、価値の移転まではできていませんでした。ただ、ブロックチェーンにより今までできていなかった価値の移転まで可能になりました。
ブロックチェーンとスマートコントラクトの関係性は、デジタル上での様々な価値を移転を自動化して行うところにあります。
###ブロックチェーンの価値
ブロックチェーンは様々な産業において大きな価値を生み出すと言われています。
実際に様々な分野でブロックチェーンを活用したサービスが生まれてきています。
#DApps
ブロックチェーンとスマートコントラクトの基礎が理解できたので、それらの技術を用いた非中央集権モデルのアプリケーションDApps(Decentralized Applications)を開発していきたいと思います。
DAppsを開発する前にテストネットとウォレットについて理解しておきたいです
###テストネット
ブロックチェーンには実際の取引が行われるメインネットの他に、開発用のテストネットが用意されています。
メインネットで開発を行うと、コード変更するたびに手数料がかかったり、一度デプロイしてしまうと変更できなかったりなど、様々な弊害が起こるので、メインネット以外で開発を行います
###ウォレット
DAppsを試すのにはウォレットというアプリが必要になってきます。
ウォレットとは、仮想通貨を管理する財布のようなものです。ただ、ウォレット自体に通貨のデータが保存されているわけではありません。どのアカウントがどのくらいの残高を持っているかはブロックチェーン上のデータとして保存されており、ウォレットはアカウントに紐付く残高を操作する鍵を管理するアプリとなります。
#参考図書
「試して学ぶスマートコントラクト開発」 DMM.comブロックチェーン研究所
###終わりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
間違っているところなどありましたらコメントいただけたら幸いです。