ER図とは
データベース設計(データモデリング)で使う設計手法のこと。
ER 図を熱用してデータ構造を俯瞰的に設計できる!
主な ER 図は 2 つ
- IE 記法(鳥の足記法)
- IDEF1X 記法
IE記法とは
リレーションが鳥の足のような形をしていることから、別名「鳥の足記法」とも呼ばれる
リレーションが直感的に理解しやすい
IDEF1X記法とは
世界中で使われるポピュラーな ER 図記法
リレーションを「●」で表現する
IE 記法より細かい表現ができる
ER図の基本ルール
IE記法とIDEF1X記法に共通した基本ルール(カーディナリティ以外)
エンティティ
データのまとまりのこと。
エンティティの中に、アトリビュートという属性情報がある
e.g.
顧客 IDのなかに顧客名、電話番号がある
アトリビュート(属性)
エンティティの中の属性情報のこと
アトリビュートの中で「主キー」や「外部キー」も表現する
主キーの項目は、エンティティ上部で資格に囲い明示する
外部キーの項目は、最初の項目名の後ろに「(FK)」と書いて明示する(それ以降の項目は、項目名のみ記述する)
リレーション
エンティティ同士の関係を表現する線のこと。
リレーションの詳細は「カーディナリティ」という記号を使って表現する
カーディナリティ(多重度)
1対1や1対多、多対多など、リレーションの詳細を表現する記号のこと
0以上や0または1といった表現も消える
エンティティの依存関係、非依存関係とは
依存関係
依存関係とは、必ず紐づくデータが存在しなければならない関係のこと
エンティティ間で親子関係になる
子となるエンティティの枠線を角丸で表現する
e.g. 注文テーブル(親エンティティ)と注文詳細テーブル(子エンティティ)
非依存関係
エンティティ間で「親子関係がない」リレーションのこと
どちらも四角の枠線で表現する
e.g. 社員マスタと社内サークルマスタ
社員番号を元にリレーション関係が成り立っているが、紐づくデータがなくてもシステム的に成り立つ
カーディナリティの書き方
IE記法とIDEF1X記法では、カーディナリティの書き方が異なる
IE記法
IE記法は「○」「|」「鳥の足(3つ又の線)」という3つの記号を組み合わせて表現
記号 | 意味 |
---|---|
○ | 0(ゼロ) |
| | 1 |
鳥の足 | 多 |
IDEDF1X記法
IE記法に比べて細かい表現ができる
記号 | 意味 |
---|---|
なし(エンティティと直線を結ぶ) | 1 |
● | 0以上 |
●P | 1以上 |
●Z | 0または1 |
●N | 指定した数。仕様に応じてNに実数を代入(e.g. ●10) |
●N-M | 実数の範囲指定。仕様に応じてNとMに実数を代入(e.g. ●1-10) |
◇ | 0または1 ※非依存リレーションでのみ使用 |