はじめに
コードレビューの場で、レビューアが明らかに怒っていたことはありませんか?
「こんなコード書いたの誰?」と言わんばかりのトーンで指摘されると、正直どう反応すれば良いのか困りますし、人格を否定されたのではと傷ついてしまうこともありますよね。
そんなとき、 ちょっとオーバー気味に困惑や納得の感情を表現 することで、話がスムーズに進むことがあります。この記事では、その効果と実践方法などをお話しします。
レビュアーが怒っている理由
レビュアーが怒っている理由は例えば以下の理由が挙げられます。
- 間違いが繰り返されている
- コードの意図が伝わらない
- ミスの影響範囲が広すぎる
- レビュー対象者の態度が悪い
- 締切りが近い
- 腹の虫のいどころが悪い
重要なのはあくまでもレビュアーから見た現実が怒りの原因なのであって、事実とは異なった解釈をしてしまって感情が昂っている場合もあります。
少しオーバーなリアクションの効果
受け入れる姿勢を見せられる
「えっ!?こんなミスをしていたなんて、気づきませんでした...!」
レビューアが怒っているときは、自分の指摘が無視されるのではないかという不安も抱えています。このように反応をオーバーにすることで、「あなたの指摘を重要視しています」と示せます。
空気を和らげる
「あぁ、なるほど...確かに自分でも『変だな』と思いながら書きました笑」
少し自分を責めつつも、軽い笑いや感情を交えることで場の緊張を和らげるかもしれません。(キャラクターによっては煽りと取られることも多いので気をつけてください。)
納得を強調して議論を早く終わらせられる
「確かにその通りですね!修正案をすぐ作ります!」
納得した姿勢をオーバーに示すことで、レビューアが「自分の意見が受け入れられた」と感じ、怒りが収まることも多いです。
実践方法:オーバーリアクションのポイント
オーバーリアクションのポイントとしては、以下の4点が挙げられます。
- 表情や声を使う(特に対面やビデオ会議の場合)
- 例えば少し眉を上げて驚きを表す
- 声のトーンを上げて「えっ、本当ですか?」などと反応
2. 言葉を工夫する
- 困惑を表現:「あれ、そうなってましたか...?!完全に気づいていませんでした!」
- 納得を表現:「なるほど、それなら確かにこの実装は問題がありますね。」
3. 自分の非を素直に認める
- 「これは完全に私の見落としです。確認不足でした!」
4. たまに笑いや軽いユーモアを挟む
- 「今見ると自分でも『なんだこのコード』って思います」
注意点:やりすぎに注意!
オーバーリアクションは有効ですが、やりすぎると逆効果になることもあります。(皮肉に聞こえることも)
冷静に、かつ誠実なトーンを保つことが大切です!
相手を馬鹿にしている印象を与えないように、本気で反省していると伝わるよう意識しましょう。
怒られないように
そもそもなるべく怒られないように、コードレビューの際には以下の点に注意しましょう。
- 基本的なミスを繰り返していないか、レビューに出す前に確認する
- コードの意図を明確にし、レビューアが理解しやすい状態で提出する
- レビュアーへの感謝と誠意を忘れない
おわりに
レビュアーもプロジェクトのことを考えて怒ってくれているので、怖いと思ってもなるべく相手の感情を逆撫でしないようにしながらオーバーリアクションでレビュアーを現実に戻してあげ、次に同じミスをしないよう気をつけましょう。