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エンジニアリングマネージャーとしての数ヶ月を振り返る

Last updated at Posted at 2020-11-30

こんにちは、CAMPFIREでエンジニアリングマネージャーをやっている岩崎です。元々はSREだったり、SREのプレイングマネージャーをしていたりするのですが、前任者の退職と組織変更に伴い、現在は全体のエンジニアリングマネージャーをやっています。今のCAMPFIREにはCTOもVPoEもいないので、ある意味で私がそれらのロールも引き受けていることになります。

今の立場になって数ヶ月、初めての職種で不慣れなことだらけでしたが、周りのサポートもあり、私なりに考えて様々な取り組みを行ってきました。このアドベントカレンダーもそのうちの一つです。アドベントカレンダーはCAMPFIREでは初めての試みなのですが、言い出しっぺの所信表明ということで一日目に書かせていただきました。

エンジニアリングマネージャーとは

そもそもエンジニアリングマネージャーとはどういった職種なのでしょうか。もちろんその名の通りエンジニアに対するマネージメントを行う役割ではあるのですが、組織によって担当する範囲は様々だと思います。

共通する役割としては、エンジニアメンバーに対する 1 on 1 などを通した日々のケアや評価、採用などでしょうか。ここはどの会社でもエンジニアリングマネージャーが担当しているように思います。

一方で技術的な意思決定については必ずしもエンジニアリングマネージャーが行うわけではなく、むしろテックリードが行うケースが多いようです。会社によってはエンジニアリングマネージャーがテックリードを兼任しているケースも多いため、この辺りは一概には言えないところでしょう。

また、メンバーのタスク調整については、エンジニアリングマネージャーが行うケースもあればプロジェクトマネージャーが行うケースもあるようです。

初めにやったこと

私がエンジニアリングマネージャーになった時、あまり組織は良い状態ではありませんでした。優秀なエンジニアがどんどん辞めている状態だったからです。一人一人の辞めた理由は様々ですが、改善できるところは改善し、まずは内部を建て直す必要がありました。

1 on 1

まず、今の状態をヒアリングするためにメンバーと 1 on 1 を行いました。そうして、コミュニケーションの取りづらさ、環境の不満など出てきた声を一つ一つ丁寧に解消していきました。

1 on 1 では、「最近どうですか?」から入ってゆるい雑談ベースで話し、もし不安なことや困っていることがあれば一緒に取り除くようにしました。また、ここでは進捗確認や評価は行わないようにしました。

1 on 1 のアンチパターンとして部下が相談しても上司が否定して終わってしまう、上司の確認のための時間になってしまうというのがあるため、そうならないように意識しました。

会議体の見直し

元々のチームがPM、エンジニア、デザイナーが一緒になっており、しかも正社員、業務委託問わずミーティングに出席していたため、毎日のミーティングの人数が非常に多いという問題がありました。最大で20人くらいの人数になっていたため、細かい話ができず、発言のハードルも高い状況でした。

そこで一旦正社員エンジニアだけでミーティングを行い、その他の連携は別途取る形式に変えました。同様にデザイナーもデザイナーだけで集まってミーティングをするようになりました。

コロナ下でのコミュニケーションを考える

今年はコロナもあって、リモートの状況下でメンバー間のコミュニケーションが取りづらいという声が多く聞かれました。そこでCAMPFIREでは以下のような取り組みを行いました。

個人チャンネルの活用

Slackの個人チャンネル(分報チャンネル)を積極的に活用しました。実際に運用してみると個人チャンネルへの投稿は心理的障壁が低く、積極的に投稿してくれることがわかりました。個人チャンネルでコミュニケーションが生まれることで、出社していた時にあったちょっとした雑談ができるようになりました。

質問チャンネルの活用

質問専用のSlackチャンネルを作りました。専用のチャンネルを作って質問を推奨することで、詰まっているところを積極的に質問することができるようになり、また以前質問した人が別の人に回答するなど、良い循環が生まれました。

社内ミートアップの開催

上記のように、ミーティングの形式が変わったことで横のつながりが薄くなってしまったため、定期的にコミュニケーションを目的とした社内ミートアップを開催しました。今は月一ペースで昼に10人〜20人くらいで集まって、最近のことや相談したいことについてゆるく話しています。

もくもく会の開催

これは私ではなく現場のメンバーからやりたいと声が上がって始まったものなのですが、毎週火曜日の夕方にもくもく会をやることにしました。参加したい人はGoogle Meetで繋いで作業するイメージです。やってみると、出社していた時のような雰囲気がありわりと良いと好評のようです。

最近は何をやっているか

最近は内部の改善が一通り落ち着いてきたので、少しずつ役割の委譲や採用に着手しています。

役割の委譲

私一人で全てのチームを見続けるのは限界があるため、徐々に他のメンバーに役割を委譲しています。具体的には、SREチームとCAMPFIRE本体の開発チームでそれぞれリードエンジニアを立て、ミーティングの進行やメンバーのフォロー、相談などは彼らにお願いすることにしました。

このようにうまく回るようになったタイミングで役割を徐々に委譲していくことで、スケールする組織になりますし、私が他のところに入って別の改善に取り組めるようになります。また、委譲されたメンバーのモチベーション向上にも繋がります。

CAMPFIREには元々リードエンジニアという職種はなかったのですが、今回のように適切なポジションを提供し続けることで、今後のメンバーのキャリアプランについても考えていきたいと思っています。

採用

エンジニアリングマネージャーの重要な仕事の一つにエンジニアの採用がありますが、私は採用するならまず中を見るべきだと思っています。外ばかり見て中の優秀なエンジニアに辞められては本末転倒ですし、中の環境が良くなればリファラルなどで自然と良いエンジニアは集まってくるからです。中の環境の整備と外の採用は一枚のコインの表と裏なのです。

CAMPFIREの開発チームはSREチームと比べて発信力が弱いという課題があり、これまで採用に苦戦していたのですが、テックブログを始めたり社内勉強会を開いたりと、徐々にブランディングできるような取り組みを始めました。冒頭に書いた通り、今回のアドベントカレンダーもその一つです。
https://note.com/campfire_dev/n/ne023ff03ab4a

こうした取り組みは上からの押しつけになってしまっては意味がありませんが、今のところわりと楽しんでもらっているように思います。引き続き、良い組織作りができるように頑張っていきます。

明日はSREのnaotoさんです!

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