AWS CLFに受かったので、この勢いのままAWS SAAを勉強してみようと思う。
この記事ではEC2関連の内容をまとめる
長期契約のインスタンス購入オプションの比較
リザーブドインスタンスとSavings Plansの違い
どちらも1~3年の長期契約をするところは一緒
リザーブドインスタンス
使用するEC2インスタンスのタイプやサイズがあらかじめ確定しているなら、こっちを選ぶ
Savings Plans
使用するEC2インスタンスのタイプやサイズが途中で変更される可能性があるなら、こっちを選ぶ
ハードウェアを占有するインスタンス購入オプションについて
ハードウェア占有インスタンスと、Dedicated Hosts(専有ホスト) の違い
①ハードウェア占有インスタンス
他のAWSアカウントとは分離された専用のハードウェアで、EC2インスタンスを購入できる購入オプションのこと
特徴としては
・インスタンス単位で契約する
・物理的なCPUソケット、コア数、ホストIDは確認することができない
・物理ホスト単位で購入したソフトウェアライセンスのBYOL(持ち込み)はサポートしない
・同じAWSアカウントの他インスタンスと、ハードウェアを共有する可能性がある
※
物理的なCPUソケットとは、マザーボードにCPUを装着するためのスロットのこと
コア数とは、CPU内部にある独立して動く処理ユニットの数
ホストIDとは、物理サーバーや仮想マシンを識別するためのIDのこと
BYOL(Bring-Your-Own-Licence)とは、利用者があらかじめ購入済みのライセンスをAWSに持ち込んで使用すること
②Dedicated Hosts(専有ホスト)
他のEC2インスタンスとは分離された専用ハードウェアで利用できる購入オプション
EC2インスタンスの購入オプションの中では、もっとも利用料金が高い
特徴としては
・ホスト単位で契約する
・物理的なCPUソケット、コア数、ホストIDは確認することができる
・物理ホスト単位で購入したソフトウェアライセンスのBYOL(持ち込み)をサポートする
インスタンスストアの特徴
・EC2インスタンスの内部ストレージとして利用できる、揮発性のブロックストレージ
・無料で利用できる
・ムチャクチャIOPSが高い。なんならEBSよりはるかに高い
・EC2インスタンスを停止・終了すると、保存したデータは削除される
インスタンスファミリーについて
インスタンスファミリーとは、インスタンスタイプを用途別に分類したもの
ちなみにインスタンスタイプとは、インスタンスを作るときに選べるCPU、メモリ、ストレージ性能、ネットワークキャパシティの組み合わせのこと
それぞれ分類ごとに、アルファベット1文字で表す
M(汎用)
リソースのバランスが取れた、比較的オーソドックスなインスタンスファミリー
迷ったらこれを使えばいいと思う
T(汎用・CPUバースト機能)
Mと同じくオーソドックスなインスタンスファミリーだが、CPU処理のバースト(一定時間、制限以上にCPU処理を動かせる)が可能なので、一時的にCPUの高負荷が発生するようなサーバーに適している
C(コンピューティング最適化)
高性能なCPUを提供してくれるインスタンスファミリー
常に高負荷のバッチ処理をしているようなサーバーや、アクセス頻度の高いWebサーバーなどに適している
R、X(メモリ最適化)
大容量のメモリを提供してくれるインスタンスファミリー
ビッグデータを処理したり、やたらアクセスされるDBサーバーなど、大量にメモリを食いつぶす環境に適している
P、G、F(高速コンピューティング)
高性能なGPU(CPUじゃないよ!)を提供してくれるインスタンスファミリー
機械学習やゲームなど、高速演算が求められる環境に適している
※
GPUとは、大量の計算を大量に処理してくれる装置のこと
I、D、H(ストレージ最適化)
高性能なローカルストレージを提供してくれるインスタンスファミリー
大容量のローカルストレージが欲しい時に適している
もっともディスクパフォーマンス(データの読み書きの効率)が高いのはこれ
インスタンスタイプの見方
たとえば、**「m5.xlarge」**と書いてあったら…
・m → インスタンスファミリーを表すアルファベット
・5 → インスタンスの世代のこと
・xlarge → インスタンスのサイズのこと
スポットフリートとは
スポットインスタンスのオプションのこと
スポットインスタンスを動かしているときに、中断されて必要なインスタンス数を下回ってしまった場合、控えのインスタンスを自動的に補充してインスタンス数を維持してくれる
プレイスメントグループの種類
①クラスタープレイスメントグループ
プレイスメントグループ内のEC2インスタンスを、一つのAZ内の物理的に近い距離に配置したもの
これにより、EC2どうしの通信のパフォーマンスがよくなる
ただし、同じAZに配置するので、AZが落ちたら利用不能になる。なので可用性は下がる。
②パーティションプレイスメントグループ
プレイスメントグループの中を、パーティションという論理グループにさらに細かく分け、それぞれのパーティションに1つ以上のEC2インスタンスが配置されたもの
パーティションごとに、それぞれ独立した電源とネットワークを持つラックがついている
なので、一つのパーティションが死んだとしても、他のパーティションは影響を受けない