はじめに
5/9に、AWS Certified Developer - Associate (AWS-DVA-C02) に合格しました。
参画している案件で、新規アプリケーションを開発することになりました。
私は主にAWSを使ってインフラ周りの構築を実施する役割を担っていますが、インフラ構成以外にもCI/CDパイプラインの作成だったり、外部サービスへのAPI公開を実施したりと開発周りのタスクもやらなければいけないので、知識習得と合格報奨金欲しいな~という思いのため、AWS DVAを取得しました。
あとは前々回、前回でAWS SAA、AWS SOAと立て続けに取得してきたので、ここまで来たら旧アソシエイト資格群は取り切ってしまおう、と考えた部分もあります。
AWS Certified Developer - Associate (AWS-DVA-C02) とは?
AWSが提供する開発系サービスに関する知識とスキルを問われる試験です。
AWS認定資格の難易度としては中級にあたります。
詳細はこちら↓
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-developer-associate/?ch=sec&sec=rmg&d=1
問われる内容
主に以下のサービスに関して問われることが多かったです。
- 開発関連
-
API Gateway
- メソッド、統合のリクエスト・レスポンスについて
- 統合の種類
- APIステージ
- 各種認証方法について
-
Lambda
- Lambdaの呼び出し
- Lambdaレイヤー
- 実行時間がかかるときどうすればいいか
-
DynamoDB
- RCU、WCUの計算
- テーブルへのAPIコール
- パーテーションキーとソートキー
- スロットリング発生時の対策
-
API Gateway
- セキュリティ関連
-
Cognito
- ユーザープールとIDプール
-
KMS
- カスタマーマスターキーの使い分け
- 何を暗号化できるか、どのように暗号化するか
-
Cognito
- 展開関連
-
CloudFormation
- AWS SAMを用いたリソースのデプロイ
- 各種セクション、属性の特徴および使い方
-
Code○○系サービス
- CodeBuild・CodePipeline・CodeDeployの特徴および使い方
- (CodeCommitは2024/7時点でAWSによる使用の推奨が止まったので勉強しなくてもいいかも)
-
CloudFormation
- トラブルシューティングおよび最適化
-
X-Ray
- どういうときに使うべきか
- トレースデータを用いた分析の手法
-
SNS・SQS
- 状況に応じた使い分け
- 各種サービスとの連携
-
X-Ray
- その他
- ELB
- S3
- Kinesis
- Step Functions
- Elastic Beanstalk
- Secret Manager
- System Manager Parametor Store
- CloudWatch
…などなど、いろいろあるよ。でもSAAほど範囲は広くないから対策は難しくないよ。多分。
勉強方法
使用した教材
AWS SOAでアホほど教材選びに時間を使ってしまった反省を生かして、以下2教材を使って短期集中型で勉強を行いました。
①CloudTech
https://kws-cloud-tech.com/
有料のAWS学習サイトです。AWS SOAの勉強でもお世話になった。
90日間更新でだいたい5800円。AWS DVA以外の問題もたくさん解けます。
DVAの問題数は220問くらいだったと思う。
解説は…スライド付きでわかりやすい!…と言いたかったんですが、なんかSOAと比べると解説が投げやりかつ雑だなー…って感想でした。とはいえ全く理解できないというほどでもないですし、深掘りしたければChatGPTとかCopilotとかに投げれば教えてくれるので問題はないと思います。
②公式ドキュメント連携・全範囲カバー】AWS DVA-C02日本語問題集 260問(詳細解説付き)
https://www.udemy.com/course/aws-dva-practice/?couponCode=V2JPLETSLEARN
Udemyの問題集です。
解説が非常に丁寧で、難易度も本番とほぼ同等レベルの適切な難易度でした。
定価2600円くらいでセール時じゃなくても安いのがいいですね。高いのに問題の質が良くない問題集がたくさんある中でこの選択肢は非常に助かりました。
勉強期間
約1カ月。
SAAとSOAの知識を流用できる範囲がさほど多くないこともあって、想像してたよりは少し勉強の時間がかかりました。
勉強方法
SAA、SOAの時と同様、問題演習→解説や参考書を読んで知識補填→問題演習…の繰り返しでした。
特に、前回の試験ではほとんど問われなかった開発系のサービスに関する知識を新しく勉強する必要があったので、知識補填は結構念入りに行いました。
Code○○系のサービスの違いが全く分からなかったので、ひとつの記事にしてまとめたりなど。おかげで試験でも実務でも非常に役立っています。
CloudTechを2週、Udemyを1週して、知らなかった内容などはOneNoteにまとめました。
今までは手書きでやってましたが今回はデジタルで…正直どっちでもいいとは思います。
試験当日
あらかじめ予約しておいたテストセンターで受験しました。
受験後すぐには結果が出ないタイプの試験です。
SAAとSOAのときは午前中に受けて当日のだいたい20時くらいに結果が発表される感じでした。
今回は夕方に受験したので、合格発表は早くて次の日の午前中かなー…って思ってたら4時間後くらいにAWS認定アカウントで合格通知を確認しました。早いよ。なら午前中受けた場合でももっと早く発表してくれよ。
試験の感想
旧アソシエイト資格試験の中では一番簡単な試験だと感じました。事実点数も3試験の中で一番高かったですし。
変化球の問題もほぼありませんでしたし、「なんだこれ聞いたことないぞ…」みたいな内容の問題でも、文章をよく読めば解けるようなものばかりでした。
まあ、問題運が良かった可能性も否定はできませんが…。
おわりに
DVAは比較的試験範囲も狭く、なおかつ開発関連のサービスを効率的に学習・習得できるのもあって、「資格を取得する」こと以上のメリットが強くある試験だと思いました。
自分のようにCI/CD構築などをやらなきゃいけなくなった人にはぜひチャレンジしてほしい試験だと思います。
この記事が、AWS DVAの資格取得を目指す方々へご参考になれば幸いです。
余談
旧アソシエイト資格群の試験(SAA、SOA、DVA)をすべて取得したおかげで、かなり業務がやりやすくなったと最近感じています。
もちろん資格を取るだけでバリバリに業務ができるぜ!なんてことは言えないですが、少なくとも、やったことない作業をするにあたってどこからとっかかりを得るかを考えるための基礎知識が備わるというのは、資格取得することの非常に強いメリットだと考えます。
あとは既存のアーキテクチャ構成を見ていろいろ感じ取れるようになるのもメリットですね。「なるほどこういう構成にするといいのか~」とか、「なんだこの構成!?(驚愕) 俺ならこうするぜ!」とか、いろいろ考えられるようになるのはシンプルに楽しいですし。
今後ですが、業務で使わないサービスのハンズオンなどを個人でやりつつ、次はMicrosoft Azureの資格を取りに行こうと考えています。一応所属している会社のウリはAzureなのですが、今までまともにAzureの勉強をしたことがないのと、AWSを触っている過程でAzureの知識を全部忘れたので、知識整理・取得と合格報奨金のために勉強していく予定です。