##はじめに
可視化フォーマットであるVTKをFortranから使用できるライブラリであるVTKFortranについて紹介する.
##ライブラリについて
VTKFortranはStefano Zaghi氏によって開発されているFortran用のライブラリである.
構造格子,非構造格子の両方に対応しており,XML形式で出力が可能であり,並列化にも対応している.
ライセンスについては修正BSDライセンス(2,3)とMITライセンスが提示されている.
備忘録的ではあるが,インストールまでを記載することにする.
##インストール
ソースコードはgithubから入手可能である.
git clone --recursive https://github.com/szaghi/VTKFortran.git
cd VTKFortran
git submodule update --init --recursive
今回はmakeを用いた場合のコンパイル方法について書く.
makefile内でフラグが宣言されているので編集する.
# User options
TESTS = no
SHARED = no
STATIC = yes
COMPILER = gnu
DEBUG = no
F03STD = no
OPTIMIZE = no
OPENMP = no
MPI = no
R16P = no
今回はintelコンパイラを使いたいので以下のようにした.
COMPILER = intel
あとはmakeを叩くだけである.
make
作成されたライブラリはstaticの中に作成される.
.
|-- libvtkfortran.a
|-- mod
`-- obj
自作のソフトに使用したい場合はmodフォルダとlibvtkfortran.aをリンクする.
##終わりに
今回はコンパイルまでの紹介となったが,src/test内にテストコードがあるようである.