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AWSを試しに使う場合はどのリージョンがオススメ? リージョンの比較をしてみた

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#選択するリージョンについて

AWSでリージョンを選択するときは一般的には自分が住んでいる国(地域)のリージョンを選択すると思います。

自分の場合は日本に住んでいますので通常はパシフィック(東京)リージョンを選択します。

ですが、米国東部(バージニア北部)リージョンが対応サービスが一番多いですし、
試しにAWSを使いたい時や、新機能を使いたい時に米国西部(オレゴン)リージョンが便利という情報を得ましたので、
今回はどのリージョンがオススメか筆者なりの意見を書きたいと思います。

#リージョンの比較
リージョンの比較をする際に下記の点について比較を行いました。

  1. リージョンの使用料金
  2. リージョンによる対応サービス
  3. リージョンの応答速度
  4. リージョンの使用料金・応答速度を考慮した料金比較

米国西部(オレゴン)リージョンと比較するのは米国東部(バージニア北部)、アジアパシフィック (東京)としています。

##1.リージョンの使用料金

リージョン t2.micro のコスト(USD/時間)
米国西部(オレゴン) 0.0116
米国東部(バージニア北部) 0.0116
アジアパシフィック (東京) 0.0152
※2021/2/20時点

米国西部(オレゴン)と米国東部(バージニア北部)はリージョンの使用料金が同じなんですね。またこの2つと比べてアジアパシフィック (東京)は高いです。

##2.リージョンによる対応サービス

リージョン 対応サービス数
米国西部(オレゴン) 185
米国東部(バージニア北部) 190
アジアパシフィック (東京) 168
※2021/2/20時点

比較すると東京リージョンに比べてバージニア北部リージョンやオレゴンリージョンのサービスの数は多いですね。
では対応サービスの種類は何が違うのかみていきたいと思います。

####2-1.バージニア北部リージョンとオレゴンリージョンの対応サービス比較

#####2-1-1.バージニア北部リージョンにあってオレゴンリージョンにないサービス
AWS Cost Explorer
AWS Cost and Usage Report
AWS DeepComposer
AWS DeepLens
AWS DeepRacer
Alexa for Business
Amazon Managed Blockchain
Amazon RDS on VMware

#####2-1-2.バージニア北部リージョンになくてオレゴンリージョンにあるサービス
AWS Device Farm
AWS Ground Station
Amazon Honeycode

####2-2.オレゴンリージョンと東京リージョンの対応サービス比較
#####2-2-1.オレゴンリージョンにあって東京リージョンにないサービス
AWS Control Tower
AWS Device Farm
AWS Ground Station
AWS IoT SiteWise
AWS Network Firewall
AWS Snowcone
AWS Snowmobile
Amazon Braket
Amazon Cloud Directory
Amazon Comprehend Medical
Amazon Fraud Detector
Amazon Honeycode
Amazon IVS
Amazon Kendra
Amazon Textract
Amazon Timestream
Amazon WorkLink
Amazon WorkMail
Amazon WorkSpaces Application Manager

#####2-2-2.オレゴンリージョンになくて東京リージョンにあるサービス
AWS DeepLens
Amazon Managed Blockchain

バージニア北部リージョンとオレゴンリージョンについて、サービス数の比較をすると5つしかないように思いますが、実際のサービスの違いを見ると5つ以上ありました。

また、オレゴンリージョンで対応してないサービスで気になったのはアレクサブロックチェーンといったサービスが対応してないことです。

東京リージョンもアレクサのサービスは対応してなさそうです。

##3.リージョンの応答速度

リージョン 東京リージョンからの応答速度(ms)
米国西部(オレゴン) 100.28
米国東部(バージニア北部) 168.26
アジアパシフィック (東京) 2.36

下記サイトを参考(【条件】Percentile:Average(Legency)、Timeframe:1Day)
AWS Latency Monitoring

この応答速度の目安については下記の通りです。(こちらのサイトを参考にしましたレイテンシとは:定義から計測サイトまで用語にまつわるトピックを解説

応答速度 評価
15ms以下 非常に速い
30ms以下 速い
50ms未満 普通
50ms以上 やや遅め
100ms以上 遅い

オレゴンリージョンもバージニア北部リージョンも100ms以上なので、応答速度は遅い分類に入ります。
ただ、バージニア北部リージョンはオレゴンリージョンの約1.7倍なのでかなり遅く感じるかもしれません...

##4.リージョンの使用料金・応答速度を考慮した料金比較
AWSの料金体系は使用する時間によって料金が決まるので、リージョンの使用料金と応答速度を踏まえた料金を比較したいと思います。

リージョン t2.micro のコスト(USD/時間) × 東京リージョンからの応答速度(ms)
米国西部(オレゴン) 1.1632
米国東部(バージニア北部) 1.9518
アジアパシフィック (東京) 0.0359
※料金を比較するため単位は気にせず計算しております

単位時間あたりの料金で見た場合はバージニア北部リージョンとオレゴンリージョンが安いですが、
利用時間に影響する応答速度も考慮すると総合的に東京リージョンがコストを抑えられそうです。
ただし、利用している時間の中で待機時間が長くなる場合についてはコストの比較が難しくなりますので、
東京リージョンを利用してサクサク検証を済ませて、検証が終わったらサービスをすぐに削除するのが良さそうです。

#まとめ
以上より、筆者の見解としては、AWSを試しに使う場合、単位時間あたりのコスト×応答速度の観点から見て東京リージョンを選択するのが良い判断しました。

しかし利用用途によっては他のリージョンを選択しなければならないので、筆者としては下記の使用状況に分けてリージョン選択したいと思います。

  • アレクサを使用する場合

  →米国東部(バージニア北部)

  • その他

  →アジアパシフィック (東京)

#参考URL
AWS基礎入門チュートリアル – AWS のリージョンの選び方
AWS Latency Monitoring
レイテンシとは:定義から計測サイトまで用語にまつわるトピックを解説

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