はじめに
AVD構築にチャレンジした際、躓いた点などを備忘録として書いておきます。
前提条件
公式ドキュメントは以下
「サポートされる ID シナリオ」の欄がとても重要です。
単語ざっくり説明
◆Microsoft Entra ID
Azureでアカウントを作ると作成されています。AVDを構築する際「Entra IDのみ」とするのはおすすめしません。
◆ ADDS
Windows ServerにADの機能を追加したものを指します。
オンプレでも、Azure上のVMでもどちらでもOKです。
別途Entra IDと「Entra Connect」をさせる必要があります。
◆Entra Domain Services
Azureが提供しているADサーバみたいなものです。
これが一番簡単ではないかと思いますが、費用が2万/月くらいします。
GPOの制御などが必要であれば管理用VMを別途立てなければならない点は注意です。
◆私が構築したのはこちら(Entra ID + ADDS)
ユーザはADサーバにRDPして作成したものを使用。
構築
基本的には上記の通りポチポチ進めれば大丈夫です。
私はとにかく動かしてみたかったため、
シングスセッションで構築することにしたのですが、
デプロイエラーで中々進めることができませんでした。
躓きポイント
①アカウントの入力ミス
デプロイエラーの原因はアカウント入力ミスでした。
参加するドメイン
参加するディレクトリを選択する
⇒こちらはADの管理者アカウントを指定
仮想マシンの管理者アカウント
⇒こちらは適当にAVD用に作るアカウントなので何でもOK
AD管理者のアカウントが必要とわからず、躓きました。パスワードが間違えていてもデプロイできないので注意です。
②ゴミが残っている
デプロイ失敗した際は中途半端にデプロイが進むため「ゴミ」が残します。
リソースグループから、中途半端に作られたVMなどを一度削除してからリトライするといいです。
ゴミのせいでうまくいかなかったりすると、原因の特定が非常に難しくなります。
※初心者の頃はデプロイ画面で、デプロイのタスクを削除したら全てクリアされるものだと思い込んでいたので、大量のゴミが発生しました(笑)
③割り当て
私はうまくいかない回数が多かったので、ユーザを作り直したり色々操作した弊害がでました。
過去に割り当てたユーザを削除してしまい、割り当てができなくなってしまうということがありました。
私の場合は
Azure portal>AVD>ホストプール>セッションホスト>割り当て
から割り当て解除&再割り当てを行うことでうまくいきました。
#最後に
無事割り当てができれば
APから接続してデスクトップが表示されるかと思います。
デフォルトでは英語になっているので日本語にして使うとよいと思います!