はじめに
CursorにChatGPTを連携してコードを書けるようになったあなたへ。
「貼り付け⇆ブラウザ往復」の旧ワークフローは卒業済みだと思いますが、さらに生産性を伸ばすテクニックを5つ紹介します。
- セマンティック検索
- マルチファイルリファクタリング
- 自動PR&CI/CD連携
- セキュリティ・品質ガードレール
- 社内ナレッジ連携
本記事の手順をそのままコピー&ペーストで実践できるよう、Qiitaフォーマットに沿ってまとめました。ぜひハンズオンで試してみてください!
目次
1. セマンティック検索(自然言語横断検索)
概要
ソースコード全体を文脈ごと理解して検索できます。
/> 未使用のTODOを一覧化して
のように自然文を投げるだけで、該当箇所を横断検索してリストアップ。
### 手順
1. エディタ上で `/>` を入力
2. プロンプト枠に自然文を書く
3. サイドパネルに結果が表示されるのでクリックでジャンプ
> **POINT**
>
> * キーワード検索では拾えない文脈的なTODOもまとめて検出
> * バグ調査/リファクタ時の工数を大幅削減
---
## 2. マルチファイルリファクタリング
### 概要
複数ファイルをまたぐ大規模変更を、一度の指示で自動適用。依存関係やインポート調整も含みます。
### 手順
1. コマンドパレット(Mac: `⌘+Shift+P` / Win: `Ctrl+Shift+P`)を開く
2. **New chat: Focus on Chat View** を選択
3. チャット入力に例を入力
```txt
全リポジトリの `any` 型を `UUID` 型に置き換えてください
- Apply Changes で一括反映
POINT
- 型変更、ライブラリ移行、ミドルウェア挿入などにも対応
- 影響範囲レポートを併用すると安全性アップ
3. 自動PR&CI/CD連携
概要
AIで生成したコードをそのままGitHub/GitLabにプッシュしてPR作成。CI設定ファイルも自然文から自動生成できます。
手順
-
AIチャットでコード修正 → Commit
-
チャット入力に
変更をGitHubにプッシュしてPRを作成してください
-
PRの概要&レビュー依頼文もAIがドラフト
-
CIワークフローを生成したい場合は
GitHub ActionsのCIワークフローを書いて
POINT
- 手動PR作成の手間ゼロ
- レビュー用文章やチケット連携まですべて自動化
4. セキュリティ・品質ガードレール
概要
AIに脆弱性チェックや静的解析を任せ、修正パッチや注意コメントを自動生成。Dependabot/Snyk連携で既知脆弱性も即対応。
手順
-
Chatビューでファイル全体を投げる
このコードのセキュリティリスクをチェックして、修正してください
-
AI出力の修正パッチを Apply Changes
-
PR作成時に「脆弱性対応済み」と自動追記
POINT
- SQLインジェクションやXSSなど、リスクポイントをコメントで指摘
- 自動PRでセキュリティ修正を即デプロイ可能
5. 社内ナレッジ連携
概要
自社ライブラリや設計ドキュメントを学習させたカスタムモデルで、社内ルールに沿った提案が可能に。新人教育にも便利です。
手順
-
READMEや設計書をまとめてナレッジとして用意
-
Cursor設定の Integrations → Custom Knowledge にアップロード
-
Chatビューで指示
社内ユーティリティ `utils/log.ts` を使ってログ出力を追加してください
POINT
- モデルの提案精度が大幅アップ
- 社内コーディング規約違反をほぼゼロに
6. まとめ
-
貼り付け型から脱却 → Cursor+ChatGPT
-
ステップアップ
- セマンティック検索
- マルチファイルリファクタ
- 自動PR
- セキュリティガード
- 社内ナレッジ連携
-
まずは記事中のコマンドをコピー&ペーストで試してみましょう!
これでCursor+ChatGPTをフル活用した「AI駆動開発」の第一歩は完了です。Happy Coding!