ビルド中に以下のようなメモリ不足のエラーが発生した場合、Node.jsプロセスに割り当てるメモリの最大サイズを増やすことで解決できることがあります。以下の手順で、環境変数NODE_OPTIONSを設定してメモリを増やしましょう。
FATAL ERROR: Ineffective mark-compacts near heap limit Allocation failed - JavaScript heap out of memory
ターミナルで、以下のコマンドを実行して、Old Spaceの最大サイズを1024MB(1GB)に設定します。
export NODE_OPTIONS="--max-old-space-size=1024"
このコマンドは、環境変数NODE_OPTIONSに--max-old-space-size=1024を設定し、Node.jsプロセスのV8 JavaScriptエンジンに対して最大ヒープサイズ(Old Space)を1024MB(1GB)に制限することを指示します。
設定が完了したら、再度Vue.jsプロジェクトのビルドを実行します。
npm run build
または
yarn build
メモリ不足のエラーが解決しない場合は、--max-old-space-sizeの値をさらに増やすか、他の原因を調査してください。
また、exportコマンドは環境変数を現在のシェルのセッションに対して適用するため、シェルを更新するたびに環境変数はリセットされます。今後もメモリ不足が続くような場合は、シェルの設定ファイルにexportコマンドの部分を追記して永続化します。
vi ~/.bashrc
で
export NODE_OPTIONS="--max-old-space-size=1024"
を追記した上で、
source ~/.bashrc
で変数を読み込みましょう。