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完全フルリモートの弊社がMetaLife(バーチャルオフィス)を導入してみて感じてること

Last updated at Posted at 2023-08-10

私が勤める株式会社SORICHでは、コロナによる外出自粛をきっかけに約3年前に完全フルリモート企業となりました
移行してみて思うのはまず「フルリモートで全然いけるな」という感触です
基本的に一人一人が目の前のタスクに対して責任を持って向き合うことができていれば大きな問題が起こることはないでしょう

ただ、やはり思うのは業務以外のことで人と話す機会が極端に減り、メンバー間の関係性の構築という部分が非常に弱くなったのは事実なのかなと思います
特にフルリモートになってから入社してくれた方とはお互いコミュニケーションのとりかた、距離のつめかたに苦戦する状況が実際にあると思っています
この問題を解消するため、MetaLifeというバーチャルオフィスツールを試験導入し、メンバー間コミュニケーションを活性化させようと試みた結果を、導入約1週間というところで途中経過としてみなさんに共有したいなと思い本記事を作成しています

まずMetaLifeとは

スクリーンショット 2023-08-07 17.37.14.png

冒頭でも触れましたが、Metalifeとはバーチャルオフィスのツールとなります
非常に可愛らしいUIで、ユーザーは2次元マップ上をキャラクターを操作しながらメンバーと音声チャット、文字チャットを楽しめます
またオンラインミーティングツールとしても非常に優秀で、画面共有はもちろんのこと、埋め込みでホワイトボードやマークダウンを共同編集しながら会議が進められる機能も標準で利用できます
スクリーンショット 2023-08-07 23.49.12.png

私たちが抱える課題

雑談がなくなり、メンバー間の関係性が低下してしまっている

メンバー間の関係性が低いと、色々な問題が発生します
例えば、以下のようなこと

  • 質問したいことがあるけど、この人のこと知らないので話かけずらいなぁ、どうしよう・・
  • 知らない相手から自分の考えと違う指摘をされても素直に受け取れない

今まではオフィス内で自然発生する雑談によって、自分が会話に参加をしててもしてなくてもなんとなく相手の属性を知っていて、尚且つ物理的に近いのでなにかあったときのフォローが迅速に行える状態だったかと思います。
しかし、リモートワークの環境下では雑音がなく自分一人なので、意識しない限り他人と雑談をするなんてことは発生しません。
雑談がなくなると相手のことを知る機会が無くなり、関係性が低下していくかと思います。

経験の浅い若手エンジニアに対して、いろんな人がいろんな知見を共有できる機会がなくなってしまった。(若手側は得る機会を失ってしまった)

業務で得る技術知識は環境によって偏る傾向があると思います。
その中で大切だったのは、他プロジェクトのやり取りが横から聞こえてくることだったり、先輩たちが話している技術話が横から聞こえてくることでした。
内容に興味が持てればあとから「さっきの話、私にもすこし詳しく教えてもらえませんか」などとアクションすることが可能でしたが、リモートワークとなると会話が横から聞こえてきません。
自分の世界に閉じこもっているので、意識的に自分からとりにいかないと情報を得られず、成長が鈍化する傾向があるかと感じました。

バーチャルオフィス内で実践していること

この課題を解決するため、私たちは以下のことを実践することでメンバー間コミュニケーションの活性化をはかることにしました

朝の挨拶まわり

「〇〇さんおはよう、挨拶だけしにきたー!」
朝、MetaLifeにインしてくれた人にはなるべく挨拶を行うようにしています
ここでは雑談をしなければならないと意気込んでやってしまうと双方にとって負担になり、なかなか継続できないかと思いますので、本当にライトに挨拶と一言二言喋るぐらいが丁度良いのかなと感じてます

たまにですがそこに他のメンバーもやってきて、思いがけず複数人で雑談が始まるなんてことも最近は出てきました

話しかけるきっかけづくり

仕事中に急に話しかけるのって結構ハードル高いですよね・・
しかも相手がどういう状況で、人に話しかけられたくないタイミングだったりしないかなとか気になるもので・・
そこで看板機能を利用して自身の意思表示や話のきっかけとなるネタ提供を行うメンバーも多々います

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夕方ぐらいにだいたいこの辺に人集まってるよねというイメージ作り

前項でも触れましたが、仕事中に急に話しかけるのって結構ハードル高いですよね
そこで、だいたい夕方くらいにここに人が集まっているというようなランドマークを用意しました(弊社ではおでん屋さん)
時間が近くなるとみんなそわそわし始め、自然に人が集まるよい場所となりました

スクリーンショット 2023-08-09 17.33.42.png

現状で感じる効果

すでに弊社では良い変化が生まれてきておりますのでいくつか紹介します

困ったらすぐに聞きに来てくれるようになった

おはようの挨拶によって、話すきっかけもできているし、そもそも関係値が上がったことによって困った時に一人で抱え込まず、すぐ聞きにきてくれるようになった気がします
ついでに1つ2つ関連する知識を伝授したりなどして良い学習機会となっているのではないんじゃないかなと思っています

雑談から議論が始まり、自分とは違う考え方を知る機会が増えた

おでん屋さんの集まりでは、他愛ない話が大半なのですが
「ちょっと真面目な話いいですか」という切り出しから今抱えている技術的な悩みを相談してくれることがありました
そこで「私はこうした方が良いと思う」などと設計や実装思想などの議論が開始されます
大勢であーだこーだの他人の意見を聞き、自分の意見を言う機会があることですごく勉強になるし同時に刺激ももらえます

slack上でのみんなの発言が増えた(気がする)

これは思わぬ効果だったなと思っているのですが、弊社は基本的にコミュニケーションといえばslackを利用しています
業務全般のやりとりはこのプラットフォーム上で行われるのですが、いままでだと参加人数の多いチャンネルだと言いたいことがあってもなかなか発言できないメンバーがいたんじゃないかと思っています
が、メンバー間の関係値があがったことにより心なしかみんなが発言してくれる機会が増えたように感じています

運用する上での難しさ

実は弊社では約半年ほど前まで、同種のツール(gather)を社内で運用しておりました
そこでは、毎日10人がランダムで選出され、必ずログインするようにというルールを決めてました
ですがその時には全くと言っていいほどメンバー間のコミュニケーションが促進されませんでした

このような一見業務と無関係と思える心的障壁が高い施策というのは旗振り役が複数人必要で、小さな輪からだんだん大きくしていくということをしなければ浸透しないなということを実感しました

展望

現段階では、雑談をしたい人が能動的に集まってきてくれるという状態ですので、これからは「少し興味があるけどなかなか踏み込めない」人向けに興味を持ってもらえるようなイベントを開催していき、居心地の良さを体感してもらいたいなと考えています

知らない関係同士でも会話が促進されるようなイベントを検討していて、あるテーマについてのブレスト行ったり、飲み会、ツール作成の企画実装みたいなものもアイデアとしてでています
これをきっかけにいままで交流のなかったメンバーとも関係を深めていき、お互いに高め会える存在となれれば良いなと思っています

最後に

弊社、株式会社SORICHは、クラウドネイティブなアプローチを得意とするシステム開発会社として2006年4月からサービスを提供しています。コロナウイルスの流行を受け、2020年3月から社員の9割以上がテレワークで勤務をするようになりましたが、現在も変わらず大手外資系企業をはじめとしたお客様からご愛顧をいただいております。

 代表・馬屋原は学生時代にエンジニアの過酷な労働環境を目の当たりにし、「エンジニアが幸せに働くことができる場所を作りたい」という思いから大学を卒業後すぐに当社を設立いたしました。社名の由来でもある「社会を豊かに」という企業理念のもと、会社に関わる全ての人の豊かさのループの始点となれるよう、今後も技術力を活かして社会に貢献してまいります。

SORICHでは常時、システム開発部の採用窓口をオープンしております
2023/8月現在ではクリエイティブ事業部の窓口もオープンしています
typeさんやen転職さんで募集がストップしている場合でもこちらからご応募いただけます

noteでは、社内活動について記事を執筆し、投稿してます。
こちらもぜひ!

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