php artisan test --filterで実行するテストクラスを限定しても、メソッドを持たないテストクラスが存在する限りCIワークフローが失敗する

やりたいこと

Laravel11を使用したプロジェクトにて、main宛のPR作成時にGithub Actionsを使ったCIワークフローにてPHPUnitによる自動テストを実行したい

状況

一部のテストクラスのみ完成したため、まずはそのテストクラスだけをCI環境で自動テストとして動かしたい。そこで、php artisan testコマンドに存在するfilterオプションを使って、テスト実行対象クラスを限定させる（下記参照）。そしていざ実行

ci_sample.yaml

name: phpunit-tests

on:
  pull_request:
    branches: [main]

jobs:
  test-company:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
    # 省略
      - name: Run tests
        run: |
          php artisan test --filter "AuthenticationTest|EmailVerificationTest"

起こったこと

テストは全て成功しているのに、なぜかエラーが発生し失敗として扱われる

Run tests

   PASS  Tests\Feature\Auth\AuthenticationTest
  ✓ login screen can be rendered                                         0.37s  
  ✓ users can authenticate using the login screen                        0.07s  
  ✓ users can not authenticate with invalid password                     0.25s  
  ✓ users can logout                                                     0.03s  

   PASS  Tests\Feature\Auth\EmailVerificationTest
  ✓ email verification screen can be rendered                            0.04s  
  ✓ email can be verified                                                0.03s  
  ✓ email is not verified with invalid hash                              0.03s  

  Tests:    7 passed (14 assertions)
  Duration: 0.87s

Error: Process completed with exit code 1.

原因

テストメソッド未定義のテストクラスが存在していた。
下記テストクラスを削除したらCIワークフローが成功した。

tests/Feature/HogeControllerTest.php

<?php

namespace Tests\Feature;

use Tests\TestCase;
use Illuminate\Foundation\Testing\RefreshDatabase;

class HogeControllerTest extends TestCase
{
    use RefreshDatabase;

    // 
}

まとめ

php artisan testのfilterでテスト実行対象クラスを限定させていても、対象外のテストクラスにメソッドを持たないものがあると、CIワークフローは失敗してしまうみたい。

ちなみに、テストに失敗する「filterで指定されていない実行対象外のテストクラス」があることは問題ない（filterによって実行までは移らないため）

そのため、とにかく「テストメソッドが未定義のテストクラス」が存在する状況は避けた方が良い。