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サーバー仮想化とESXi <忠誠心が強い太郎くん>

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Aカンパニーで働く太郎さんはこんな悩みを抱えていました。
「僕の会社はサーバが8台あるけど、どのサーバもリソースを30%も使っていない。もう少し効率良くできないのかな。。。」
太郎さんは会社への忠誠が強かったので会社のために調べてみた。
するとあるキーワードを見つけた。それは、サーバ仮想化だ。
「もしやこれは!」と思い調べていくと太郎さんはニヤリとした。
サーバ仮想化が太郎さんの悩みの解決策であったからだ。
サーバ仮想化とは言葉通り、物理的には存在しない仮想上のサーバを実在するサーバとして扱う技術だ。

サーバ仮想化とは

詳しく見ていこう。
物理的に8台のサーバがある会社のサーバを2台に減らすこともできる。
まず、2台のサーバの上に仮想化ソフトを置く。
そうするとこの仮想化ソフトの上に仮想化マシンを立てることができる。
この仮想化マシンが元々物理的に存在していた8台のサーバだ。
つまり、2台のサーバの上で動く8台の仮想化マシンが仮想化サーバだ。
そして何よりも太郎君を惹きつけたのが仮想化サーバのメリットだ。

サーバ仮想化のメリット

まず、仮想化サーバはリソースの効率化ができる。
仮想サーバのリソースには物理サーバのリソースを割り当てる。そのため、20しかリソースを使わない仮想サーバには30を割り当て、50リソースを使う仮想サーバには60のリソースを割り当てるなどリソースの割り当てが自由自在だ。
他にも、物理的なサーバが減るということはサーバの維持管理費や必要な敷地面積も減るだろう。

サーバ仮想化のネットワーク構成

「サーバ仮想化!なんて素敵なんだろう」と思った太郎君であったが、1つ疑問に思ったことがあった。
それは、ネットワーク構成はどうすればいいんだろう?ということだった。
太郎君の疑問に答えよう。
まず、仮想マシンは仮想上のNICを持つ。vmNICと呼ばれる。
仮想マシンはこのvmNICを本物のNICだと思い機能する。
しかし、仮想上のNICではネットワークに出ることはできない。しかし、大丈夫。仮想マシンのvmNICは仮想化ソフトのvスイッチに繋がる。
そしてそのvスイッチが物理的なサーバのNICに繋がるため仮想マシンもネットワークに出れるのだ。
太郎君は一安心してもっと深く調べていくとESXiというサーバ仮想化でNo.1のシェアを誇る仮想化ソフトを発見した。

ESXi

ESXiの魅力を「vCenter Server」「vMotion」「HA」という3つのキーワードで紹介しよう。

vCenter Server

vCenter Serverは仮想マシンを一元管理するための仕組みだ。ESXiの司令塔とも言える。
vCenter Serverがリソースの効率化を実施したり、後述するvMotionを行ったりする。

vMotion

「片方の物理サーバをメンテナンスしたい」
こんなことがあったとする。この時、片方の物理サーバの上で動いていた仮想マシンはどうなるのか。一回止めなきゃいけないのか。でも、一回止めるだけで社内に大きな影響が出るだろう。こんな時にvMotionを行えば仮想マシンを停止することなくもう片方のサーバに移動できる。計画的に仮想マシンの移動を行うのがvMotionだ。

HA

HAはvMotionと似ている。vMotionは計画的な仮想マシンの移動だった一方、HAは非計画的な仮想マシンの移動だ。
片方のサーバに障害が発生して電源が落ちてしまった。「やばい、そのサーバの上でたくさんの仮想マシンが動いている。急いでもう片方の物理サーバで仮想マシンを動かさなきゃ。」
HAを使えばこんな心配は不要だ。HAでは片方の物理サーバが落ちたら、自動的に動いているもう片方の物理サーバに仮想マシンを移動させてくれる機能だ。なんともありがたい。

最後に

ESXiは他にも便利な機能がたくさんあるが紹介しきれないのでここら辺にしとこう。
太郎君も仮想化サーバのメリットを実感し、「ESXiを利用してみることを社長に提案してみよう!」と意気込んでいる。
いい社員だ。

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